デメリットもある「基本料金無料」の電力会社

「基本料金無料」の電気料金プラン


 電力自由化で参入した新電力の中には、「基本料金無料」という料金プランを掲げて顧客を獲得しているところもあります。そうした基本料金無料のプランのメリット・デメリットを解説した上で、基本料金無料のプランを一覧で紹介します。



基本料金0円とは?


 まずは「基本料金0円」のカラクリや、メリットとデメリットを解説します。


電気代の内、基本料金は月○○○円


 毎月届く電気の「検針票」を詳しく見たことはありますか? その内訳までチェックしている人はあまり多く無いのではないでしょうか。


 一般家庭の電気料金は、アンペア数に比例して高くなる「基本料金」が掛かるのが一般的です。例えば東京電力の場合、基本料金はこのような感じです(「従量電灯B」)


アンペア数 基本料金
(月額/円)
15A 421.2円
20A 561.6円
30A 842.4円
40A 1123.2円
50A 1404円
60A 1684.8円

 関電、中国電力、四国電力ではアンペア数による違いはなく、月額300円台の基本料金が掛かります(一般家庭用のプランの場合)


 電気を使う量が少ない世帯、例えば一人暮らし世帯だと毎月の電気代の内、基本料金だけで3分の1を占めることもあります。


「基本料金無料」はどんな仕組み?


 それに対し、「基本料金0円」の電気料金プランは、基本料金の発生がありません。しかし、基本料金が無い分が丸々お得になるかと言われると、そうではないです。


 一般的に、電気料金のプランは基本料金に加え、電気の使用量に応じて課金される「電力量料金」(従量料金)の2つで構成されています。


 日本の一般的な電気料金プランでは、電力量料金が使用量が増えるごとに単価が上がっていく「3段階制」という仕組みを取っています。


3段階制料金のイメージ図

3段階制料金のイメージ図

 「基本料金0円」の料金プランでは、電力量料金が3段階ではなく「一律の単価」に設定されていることも特徴の一つになっています。3段階制プランと比べて、電力量料金の部分だけで見ると使用量が少ないと割高に、使用量が多いと割安に設定されています。


こんな人におすすめです


 では、基本料金0円のプランはどんな使い方に合っているのか、説明します。


 基本料金0円のプランは、基本料金の額が高く、電気の使用量が少ない場合にメリットが最大になります。言い換えると、料金に占める基本料金の割合が大きいケースでお得です。


 更に具体的な例を挙げると、別荘空き家のように、毎日使わないような家ではかなりお得です。


トータルで割高になるケースもある(注意)


 一見するとメリットが大きい「基本料金0円」プランですが、デメリットがある場合もあります。


 特に注意したいのが、1Kやワンルームのマンション・アパートの一人暮らし世帯です。


 1Kやワンルームでは一度に多くの電力を必要としないため、契約アンペア数が小さく基本料金も高くありません。また、電力量料金も3段階制料金の一番安い単価の部分が大きいため、一律単価で計算される「基本料金0円」プランでは割高になり、トータルで割高になるケースが多いです。


 逆に、一人暮らしでもやや広い家で暮らしている場合は、基本料金0円プランが圧倒的にお得になる場合もあります。詳しくは料金シミュレーションで詳しく調べてみてください。


基本料金が無料の電力会社・新電力の一覧


 最後に、基本料金0円のプランを紹介します。


会社名 供給地域 関東地区の
料金単価 円/kWh
あしたでんき 東名阪など 25.5円
Looopでんき 離島、沖縄除く全国 26円
親指でんき 北海道、離島、沖縄除く全国 26円
ソフトバンクでんき
(自然でんきプラン)
東名阪など 26円
ピタでん 離島、沖縄除く全国 25.25円
滋賀電力 関電エリア -

 滋賀電力のみ、電力量料金が一律単価ではありません。


 ちなみに、こうした基本料金0円のプランは最初にLooopでんきが始めて人気を博したのを機に、他社が似たようなプランを続々と出しています(「親指でんき」にいたっては全地域でLooopと全く同額)


 メリット・デメリットをよく吟味して検討してください。


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