昼間に安い電気料金プラン・電力会社

昼間の電気代が安い電力会社


 日本にも以前から「深夜」の電気代が安い電気料金プランはありましたが、昼間の料金が安いプランは皆無でした。しかし現在は昼間の電気代が安くなるプランもあります。選ぶ際の注意点とあわせて、一覧で紹介します。



激変中の日本の電力事業


 昼間の電気代が安いプランが登場した背景を解説します。


急増する太陽光発電は昼間の電気代を押し下げる


 特に西日本では太陽光発電の「発電し過ぎ」が問題となっており、一部地域では太陽光発電でつくられた電気を送電網に流すのを停止する措置が取られています。


 電気は市場で取引されており、地域や時間帯によって大きく価格が変動しますが、概ね8〜10円/kWhで取引されています。それに対し、太陽光発電が電気を作りすぎるタイミングでは、なんと0.1円という価格で取引されており、タダ同然となっています。


2020年3月20日の卸電力取引所の取引価格

2020年3月20日の卸電力取引所の取引価格

 そうした現象は現在は珍しいものではなくなっており、西日本エリア(中部・北陸・関西・中国・四国・九州電力のエリア)では、天気が良い春・秋の土日祝日の昼間は0.1円での取引が既に定着しています。また、最近は平日でも0.1円あるいは平均的な水準の半額以下での取引が増えつつあり、今後もその傾向は増していくでしょう。


 以前は需要が多い昼間の料金を割り引くことが難しい状況にありましたが、昨今はむしろ昼間に電気が余っているため、その分お得に使える料金プランが実現しています。


「市場連動型プラン」で昼間安く使える可能性が


 昼間安く使える可能性がある、市場連動型の電気料金プランを紹介します。


自然電力のでんき


風力発電


 東京ガスなどが出資するベンチャーの新電力「自然電力」の料金プランは、市場価格連動型の料金プランです。料金単価は市場での取引価格に連動して、30分ごとに常に変動する料金プランです。


 一般的な電力会社の料金プランは、時間帯に関係なく1kWhあたり27円前後ですが、電気の取引価格が安い昼間時間帯には最安10円程度と半額以下で電気を使うことが出来ます。10円程度まで下がるのは晴れた土日祝日の昼間が中心ですが、中部・北陸以西の西日本では平日の昼間でも15円前後になることが珍しくありません。


 特に取引価格が安い西日本エリア(中部・北陸・関西・中国・四国・九州電力のエリア)におすすめです。


自然電力の公式サイト

ダイレクトパワー


 上で紹介した「自然電力」と同じく、市場価格連動型の料金プランです。


 仕組みやメリットは「自然電力」と同様です。西日本エリア(中部・北陸・関西・中国・四国・九州電力のエリア)におすすめです。


2社の比較


 自然電力とダイレクトパワーの特徴を比較します。


市場価格への上乗せ 特徴 解約違約金
ダイレクトパワー 4.0円/kWh 2千円
自然電力
SEデビュー
4.0円/kWh 無し
自然電力
SE30
4.4円/kWh 再エネ30% 無し
自然電力
SE100
5.4円/kWh 再エネ100% 無し

 自然電力には再生可能エネルギーの比率に応じて3つの料金プランがあります。再エネ比率が高く、CO2排出量が少ないプランほど料金が高くなります。


自然電力の公式サイト

注意点 夕方になると途端に高くなる


 上で紹介した料金プランには注意点もあります。


 太陽光発電のおかげで昼間の電気代が安くなった、と冒頭で説明しました。しかし太陽光発電は太陽が出ている間しか発電することが出来ず、日が陰り始める夕方になると発電量が低下します。


 太陽光発電の発電量にあわせて、電気の市場取引価格は夕方になると高くなります。夕方は炊事などで需要も増えるため、高騰しやすいです。


乱高下した2018年2月9日の取引価格

乱高下した2018年2月9日の取引価格

 具体的には16時30分以降に注意が必要です。市場価格連動型プランは朝8時〜16時半頃までが安い、とイメージしてください。


 昼間の使用量が多ければ、高騰する夕方に少し被っても電気代全体としては「お得」ですが、夕方に電気を多く使う場合は市場価格連動型の料金プランはおすすめしません。また、西日本エリアではメリットが強く出る(市場価格が安い)一方で、東日本エリア(北海道・東北・東京電力エリア)では西日本と比べるとメリットが薄いという特徴もあります。東日本エリアでは「昼間安い」とは言い難い状況があります。


固定価格で安くなる料金プランも登場


 上で紹介した市場連動型プランは、価格が絶えず変動するためリスクもあります。一方、予め提示された「昼間安い」価格で電気を使えるプランも登場しました。


シンエナジー 生活フィットプラン


 オリックスや三井物産が出資する中堅の新電力、シンエナジーは2020年5月から昼間の電気料金単価を大幅に割り引いたプランを提供しています。


 このプランは曜日と時間帯ごとに予め設定された料金単価で電気を使えるプランで、平日昼間の料金単価が大幅に安く設定されています(おまけに深夜も安い)


名称 時間帯 大手電力の
従量電灯と比較して
デイタイム 平日9〜18時 安い
ライフタイム 平日8〜9、18〜22時
休日8〜22時
同等
ナイトタイム 毎日22〜翌8時 安い

 昼間だけでなく、深夜帯(22〜翌8時)についても、大手電力会社の標準的なプランである従量電灯よりも大幅に安い価格設定です。一方、平日8〜9時・18〜22時と休日8〜22時は他の時間帯よりも高く設定されていますが、この時間帯ですら大手電力よりも割安な料金水準です。ファミリー世帯なら休日在宅していても割高にはなりません。


 一人暮らし世帯のように電気の使用量が少ない場合はメリットを得づらい(従来の料金単価が安いため)ですが、特に平日昼間に在宅しているファミリー世帯でメリットが得やすい料金体系です。解約違約金も無いので、万が一割高になってもすぐに他社に戻すことができます。


シンエナジーの公式サイト



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