電気代が高い電力会社のランキング
電気代が安い電力会社のランキングは巷に溢れかえっていますが、逆に電気代が高い電力会社が気になる人もいるでしょう。というわけで国内でもトップクラスの掲載数を誇る当サイトのデータベースから、電気代が高い電力会社を調べて発表します。
目次
大手電力10社で電気代が高いのは?
まずはこれまで電力供給を独占してきた、大手電力10社について見てみましょう。
標準使用量で計算したランキング
4人世帯の標準的な使用量である50A・月437kWhという条件で計算した結果を発表します。なお、燃料費調整や再エネ賦課金は含みません(いずれも最もベーシックな従量電灯プラン)
- 1位 北海道電力 14762円
- 2位 東京電力 12770円
- 3位 中部電力 12459円
- 4位 東北電力 12450円
- 5位 沖縄電力 12229円
- 6位 四国電力 11668円
- 7位 中国電力 11519円
- 8位 九州電力 11301円
- 9位 関西電力 11131円
- 10位 北陸電力 10478円
最高値の北海道電力と、最安値の北陸電力の差は月に4284円です。
なぜ北海道電力は電気代が高いのか
1位の北海道電力と2位の東京電力でも月に1992円もの差があり、北海道電力が飛び抜けて高いことが分かります。
その原因として挙げられるのが、東日本大震災による原発事故をきっかけに停止している泊原発です。
震災前の2010年度には北海道電力の28.6%の電力を泊原発が担っていましたが、順次停止して現在は稼働無し。代わりに火力発電が増加したことで、その燃料費によるコスト増を理由とした値上げを2013年、2014年に二度実施したことで、電気代が「高額」となっています。
特に2014年の値上げ幅は15.33%と強烈でした。
他の大手電力についても原発停止を理由とした値上げを実施していますが、特に北海道電力の値上げ幅が大きかったことで相対的に高くなっています。
新電力を含めた377社で電気代が最も高いのは?
続いて、新電力も含めて全国の電力会社の料金プランを見てみます。記事執筆時点で当サイトの料金シミュレーションに掲載している377社の料金プランをもとに評価します。
電気代トップ5はこちら
大手電力のランキングと同じく、4人世帯の標準使用量である50A・437kWhで試算しました。なお、一定量まで定額のプランと現在申込みを停止しているプランは除きました。
- 1位 15628円 ハルエネでんき ステッププラン(北海道)
- 2位 14900円 東京電力アクアエナジー100(東京)
- 3位 14770円 あくび電気従量電灯B・A(北海道)
- 4位 14762円 北海道電力 従量電灯B
- 4位 14762円 HTBエナジーMUSUBIプラン(北海道)
「最高値」のハルエネでんきは法人向けプランで、月1200kWh程度使うと北電よりも安くなる料金設定です。
ちなみに、同条件で最も安いのは北陸電力エリアの新電力で、月9206円です。最高値水準の料金プランと比較すると月に6千円もの差となります。
電気代が高いプランの特徴
上で紹介した電気代が高い料金プランの内、4つは「北海道エリア」の料金プランです。新電力だけでなく、北海道電力のベーシックな料金プランである従量電灯Bも含まれています。
新電力の多くは卸電力取引所から電気を調達するなど、自社では発電せず外部から電気を調達しています。そのため、地域ごとに原価が異なり、その水準は大手電力会社の水準とある程度相関性があると言えます。したがって、大手電力の料金が高いエリアでは新電力の料金も高くなりがちです。
また、再生可能エネルギー100%・CO2排出量ゼロという料金プランも高くなりやすいです。上で紹介した中では東京電力の「アクアエナジー100」がそれにあたります。 通常の料金プランに加えて、上乗せで高い料金が設定されていることが多いです(必ずしも割高ではない場合もある)
手数料などにも注意
一部の新電力では、電気料金の他に様々な手数料を取るところがあります。
例えば上でも紹介した「あくび電気」は、電気代とは別に毎月250円の「Web明細使用料」なる手数料が掛かるため、北海道電力の標準的なプランよりも割高となっています。
また、契約事務手数料や解約時の違約金などを計算に含めた場合、大手電力よりも割高となる場合もあります。そうした余計な手数料を一切取らない新電力の方が多数派ですが、契約する際にはよく確認することをおすすめします。
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