電力会社の「家族割引」を解説します。
スマホなどでは以前からある「家族割引」ですが、電力自由化で参入した新電力会社の中にも、家族割引を導入しているところが少数存在します。家族割制度がある電力会社を紹介した上で、そのメリットやデメリットを解説します。
目次
電気にもある「家族割引」
まずは実際に家族割や家族割のようなサービスを導入している新電力会社を一覧で紹介します。
家族割引がある電気料金プランの一覧
社名 | 割引内容 |
---|---|
CDエナジー | 二親等以内の家族が大阪ガスのガス、 もしくは中部電力の電気を契約している場合 首都圏で電気を使う人に月100Pあるいは千円分のクオカード |
PinTでんき | 支払いを「まとめる」と、総額に応じて 1〜7%の割引 ※家族割とは称していない(「アカウント割」) |
みやまスマートエネルギー | 九電管内の三親等内の家族で まとめて契約すると 月50円引きに |
代表世帯の電気料金が 初年度は月100円、以後50円引きに (「つなが〜る割」)) 現在は廃止 |
家族割と称していないものについても、家族割のような使い方が出来る場合は掲載しました。詳細は各社公式サイトで確認してください。
家族割引を使うメリットは薄い
上で紹介した家族割を使うことについては、メリットが薄いと言える現実があります。
同居していたら使えない
まず、同居している家族間では電気の「家族割」を使うことは出来ません。
電気の家族割は契約一つずつに対して適用されます。同居している場合は基本的に一つの電気の契約の下で生活しているので、その場合は家族割を適用することが出来ません。2世帯住宅などで電気の契約が別々の場合などには適用できるケースはあります。
スマホの契約のようなイメージとは異なる部分があるので、注意が必要です。
料金削減メリットが小さい
電気の家族割は、いずれも割引額がそれほど大きいとは言えません。家族割を適用せずに利用した場合でも大手電力会社よりも割安な料金設定のところが多いですが、家族割とあわせても必ずしも新電力会社の料金プランの中で優位性があるとは言えないものが目立ちます。
また、別居している複数世帯で同じ新電力会社と契約する場合に注意したいのが、世帯ごとの削減メリットの違いです。
使用量や契約条件によって、同じ電力会社のプランを使っても、例えば世帯Aでは年間1万円安くなるが世帯Bでは大手電力会社よりも年間2千円割高になるといったことも起こりえます。家族割を利用する場合は、必ずそれぞれの世帯の電気料金について試算することをおすすめします。
電気代だけで安くなるプランがおすすめ
上の項目でも紹介したように、世帯の使用条件などによって「安くなる」電力会社・料金プランは大きく変わります。家族割を使わずそれぞれ別々の会社と契約した方が節約メリットが遥かに大きくなるケースの方が圧倒的に多いので、料金シミュレーションで確認することをおすすめします。