新電力の深夜電力プラン

新電力にもある「深夜電力」プラン


 電力自由化以前から、大手電力会社では昼間時間帯の料金を高くする代わりに、夜間の料金を安くおさえた「夜間割引プラン(深夜電力プラン)」を提供していました。


 電力自由化で新たに参入した新電力でもこうした夜間割引プランを提供している会社は少数ながら存在します。ご家庭の生活パターンによっては、こうしたプランはお得に使える場合もあるので、ぜひ検討してみてください!


 そんな夜間電力プラン(深夜電力)について詳しく解説していきます。



深夜電力プランがある電力会社


 まずは夜間電力プランがある電力会社を一覧で紹介します。


会社名 供給エリア
出光昭和シェル 東北 関東 中部 中国 九州
シン・エナジー 北海道などを除く全国

 この他、東京電力や関西電力などの大手電力会社にも「深夜電力」や「夜トク」などの名称で夜間の料金が安いプランが提供されています。


なぜ夜間の料金が安いの?


 そもそも、どうして夜間の料金を安くする会社があるの?と疑問を持った人もいるかもしれません。


 電力の需要は、一日の中で大きく増減します。人々が起きて活動している昼間がピークで、夜間(特に深夜)は需要がとても小さくなります。


 新電力は自社で発電所を持っていないところもあるのですが、そうした企業は発電設備を持つ企業(製鉄所などの大規模工場など)から電気を買ったり、卸電力取引所という「市場」から電気を調達しています。


2016年8月1日の電気料金市場価格(JPEX)

ある日の電気の取引価格の推移(1日)

 いずれの調達方法でも、電気は株式と同じように需要が高ければ価格が上がり、需要が減れば安くなります。深夜電力プランは、こうした一日の中の需要変動によって起こる調達価格の変動を利用しているのです。


 自社で発電所を持つ大手電力会社の場合は、単純に夜間に電気が余ってしまうためその売り先として深夜電力プランを用意しています。出力の調整が難しい原発が動いていた頃は特に「夜間の電気余り」が顕著だったため、全国で多くの原発が稼働していた頃の深夜電力プランは今より更にお得でした。


深夜電力プランは実は損かも?


 こうした夜間の料金が安いプランは、実は損かもしれません。


95%の家庭で割高になるというデータも


 京都大学の依田教授の調査によると、一律型の料金プラン(一般的なプラン)から時間帯別の料金プラン(深夜電力プランなど)に乗り換えた場合、95%の家庭で電気代が割高になるという結果が出たそうです。


 上でも紹介しましたが、全国で多くの原発が停止している今、以前ほど夜間の電気は余っていません(出力調整が容易なLNG火力が主力になったため)


 そのため、以前ほど夜間帯の割引率が低くなっている点でも、わざわざ夜間割引プランを選ぶ理由は以前ほど大きくは無いと言えます。


意外と見落としがちな「休日」


 平日は仕事や学校で家に誰もいない、という「夜間電力プランにぴったり」な家庭でも、休日の行動パターンを見落としているケースがあります。


 一般的な夜間電力プランでは、平日・休日関係なく時間帯によって料金単価が変わります。なので休日の昼間に家に居る時間が長いと、割高になります。


 ごく一部、休日の昼間にも割安な料金単価で使えるプランもあるので、休日の在宅時間が長い場合はこうしたプランを選ぶのがおすすめです。


シン・エナジーの生活フィットプラン


 例えばシン・エナジーの生活フィットプランの場合、休日(土日祝)の8〜22時にも割高でない料金設定です。


シン・エナジー公式サイト

一律料金でも安い会社はあります


 深夜電力に乗り換えるにあたっては、スマートメーターから取得した30分ごとの電気使用量をもとに自宅の電気料金をシミュレーションすることをおすすめします。比較サイトの簡易的な試算では不十分です。


 その手間を考えると、一日中単価が一緒でもお得になる電力会社を選ぶのが賢明です。選択肢もぐっと広がりますし、お得な会社も多いのでこちらの方が結果として割安になることが多いでしょう。


 電力会社の比較は以下の記事へ。




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