電力会社の選び方 | 電力自由化を楽しもう

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電力会社の選び方と注意点


 全国で300社以上が参入し、様々なプランが登場している電力自由化。ですが選択肢が増えたからこそ、分かりづらくなっている面も否めません。電力自由化の専門家として、メディア取材も受ける「専門家」が電力会社選びのポイントを説明します。




電力会社選びの「3つのポイント」


 制度上、どの会社と契約しても停電のリスクは変わりません。また、これまでと同じ電線を通って電気が届くので、電気の質も一緒です。では電力会社によって何が違うのか、見比べるべき点を紹介します。


電気料金


 一番分かりやすい違いは料金です。
 使い方、使う量が全く同じでも、年間で2万円もの差がつくこともあります。使い勝手は何も変わらないのに料金だけ下がる、というのはうれしいですね。賢く選んで節約してください。


エコ・地域貢献


電力自由化で環境にやさしい電気を選べる


 電力会社によって、発電の方法が違います。環境にやさしい再生可能エネルギーを中心とした、エコな電気を購入できるプランも続々登場しています。


 「エコ」と言われると料金が高そうなイメージがありますが、大手電力会社より大幅に安い料金で環境負荷がより小さい電気を売っている新電力も少なくありません。「環境」と「節約」を両立させることも可能です。


 また、電気の「地産地消」を謳う会社もあります。地元で作った電気を地元で使えば、地域振興につながると期待されています。どの電力会社を選ぶかは消費者の手に委ねられているので、未来のことを考えた選択も可能です。


顧客対応


顧客対応に問題がある電力会社も  申し込みや契約変更のために、電力会社に連絡をすることがあるでしょう。
 でも、10分待っても20分待っても電話が繋がらない、なんてことになったら困りますよね。実際、「電話がなかなか繋がらない」新電力もあるので、顧客対応に関する口コミは要チェックです。


 私が経験したところだと、メールの返信に2週間掛かった新電力もあります。今は電力自由化が落ち着いているので、さすがにそこまで酷い会社は無いと思いますが、メールの返信に1〜2日掛かるような会社も少なくありません。


 顧客対応の差を見るために、このサイトを運営していることを伏せて40社以上にメールをや電話で問い合わせをしていますが、「メールの返事が無い」ところも数社ありました。論外です。


 また、問い合わせの電話がフリーダイヤルでなかったり、土日休みだったりするケースも多いです。




簡単な選び方は?


 100社以上が参戦しており、料金プランも複雑です。会社によって電気を供給しているエリアも違うので、その点も注意しなければなりません。簡単に探しだす方法はこちらです。


電気料金比較サイトを見る


 料金で選ぶなら、電気料金を比較できる「料金比較サイト」を利用するのが便利です。


 自宅の過去の電気使用量をもとに、1年分のシミュレーションをしてくれます。電気の検針票を手元に用意すれば、簡単に入力できます。


 当サイトでも、こうした料金比較をしているので、ぜひ参考にしてください。
 掲載数は大手サイトと比べてダントツで多いので、他のサイトに載っていないプランもたくさん見つかります。


セット割引から検討する


 ガスやスマホ、ネットなど様々なサービスが「電気とのセット割引」のプランを出しています。セット契約に切り替えるだけで、料金が毎月数百円割引になる、という感じのお得な内容です。


電気のセット割引


 あれこれ自分で調べて比較するのは面倒だ、という人は「セット割」を軸にして電力会社を選んでみてはいかがでしょうか。自分が利用中のサービスから探していくので、選択肢はグッと絞り込めるはずです。


 ただし、セット割を押している会社の電気料金は「あまり安くない」ことが多いです。選ぶのはラクですが、とことん節約したい人には向きません。


電力会社を選ぶ際の注意点


 さいごに、電力会社を乗り換える際の注意点を紹介します。


かえって料金が割高になるケースもある


 よくあるトラブルとして、新電力に乗り換えたことでかえって電気代が高くなってしまったというケースです。


 使用条件によっては、東京電力などの大手電力会社の方が新電力会社よりも電気代が安いこともあります。「安くなる」と宣伝していても、実際には高くなる場合もあるので注意してください。


「調整単価」の違いに注意


 電気代には毎月変動する「調整単価」が加算されることが多いです。東京電力などの大手電力各社では、燃料の輸入価格の変動に連動する燃料費調整額(燃料費調整単価)が加算されます。


 この調整単価・調整額の計算方法は電力会社によって違います。金額が異なるだけでなく、値動きも大きく異なる場合があります。


 中には電気料金の本体部分よりも調整額の部分の方が大きい電力会社も存在しますし、それは極端な例としても電気料金本体部分で見て「安い」電力会社が、実は高くなる例は少なくありません。電力会社を比較する際は注意してください。




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