電気・ガスのセット契約の一覧 メリット・デメリットは?

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ガス・電気のセット割引ってどうなの?


電気とガスのセット割引


 それぞれ自由化され、好きな会社と契約できるようになった電気とガス。全国でも多くの世帯が両方同じ会社と契約する「セット割引」を選んでいます。


 そういったセット割引のメリットやデメリットを解説した上で、セット契約を選べる会社を一覧で紹介します!



ガスとセットにするメリットは?


 まずは電気・ガスをセット契約で「まとめる」メリットを紹介します。


電気・ガスの相性が良い


 セット割引プランで問題になるのが、それぞれのサービスを解約するタイミングの違いです。


 例えば携帯電話と電力のセット割プランを契約した場合を考えてみると、解約・契約変更するタイミングはきっとバラバラですよね。新しいスマホが出た、転勤で引っ越しが必要・・などなど、それぞれ別のタイミングで「見直し」が必要になります。最近は格安SIMへの「転出」もあるでしょう。


 ガスと電気ならその心配が小さいです。引っ越しが必要になった時には、ガスと電力を一緒に解約すればいいのです。様々な「セット割」がありますが、ガスと電力の相性は抜群です。


選択肢を絞りやすい


電気とガスのセット契約は選択肢を絞りやすい


 家庭向けに電気を供給している「新電力」は全国で448社以上。その中から料金やサービスを比較して選ぶのは面倒だ、という人も少なくないでしょう。


 そんな時は、契約しているガス会社に電気の供給を移行すれば、今より光熱費を抑えることができます。選択肢をグッと絞り込むことが出来るという点で便利ですね。


 現在、多くのガス会社(特に都市ガス会社)が自社のガス利用者に向けて、電気も供給しています。中堅以上のガス会社ならまず電気にも参入しているという状況です(一方で大手電力会社のガスへの参入は一部に留まる)


セット契約にするデメリット


 一方でデメリットもあります。


実は節約幅が小さい


 2016年には電力が、2017年にはガス(都市ガス)が自由化されました。


 その結果、電力・ガスを同じ会社にまとめて「セット契約」するよりも、電気・ガスそれぞれを別の会社に乗り換えた方がお得になることが多いというのが現状です。


内容 ガス料金 電気料金 月合計 月の差額
大ガスのガスと
関電の電気
6345円 8369円 14714円 -
電気・ガスともに大ガス 6345円 7949円 14324円 -390円
電気・ガスともに関電 5723円 8369円 14092円 -622円
関電のガスと
あしたでんき
5900円 7482円 13382円 -1332円
いずれも原料調整費などは含まず ガスは31立米、電気は348kWhで計算(2人暮らし世帯の平均)

 例えば関西エリアの場合、電気・ガスをセット契約にする場合よりも、それぞれ別々の会社と契約し直した方が2倍の節約額になります。関西以外の地域でも、別々の会社と契約した方がお得になることがほとんどです。


 それぞれ手続きはネットで5分あれば完了するので、トコトン節約するなら別々の会社に乗り換えた方がメリットは大きくなります。


ガス・電気セット割の一覧


 メリット・デメリットをご理解いただいた上で、電気・ガスをセット契約できる会社を一覧で紹介します。他の新電力等と比較した「おトク度」もあわせて掲載します。


ガス会社系


 まずはガス会社が提供する「セット契約」から紹介します。主要な会社を抜粋して紹介するので、中堅以下のところは料金シミュレーションなどでご確認ください。


提供エリア 会社名 おトク度
北海道 北海道ガス
関東 東京ガス
関東 ニチガス
関東 中央セントラルガス
中部 東邦ガス
静岡周辺 静岡ガス
近畿 大阪ガス
九州 西部ガス

 ガス会社の電気は、他の新電力と比べるとややお得感が薄いところが多いです(東京ガスは上位のお得率です) また、ガス料金は現在と変わらないため、トータルで見てややインパクトが小さいですね。


電力会社系


 続いて、電力会社系を紹介します。大手電力会社の中でも、以下の4社のみが都市ガスにも参入して「セット契約」を提供しています(2019年3月時点)


提供エリア 会社名 おトク度
東京ガス地区 東京電力
東邦ガス地区 中部電力
大阪ガス地区 関西電力
西部ガス地区 九州電力

 九州電力はガスをとても安い値段で提供している一方、ガスのみの契約を受け付けていません。それぞれ別の会社と契約することが出来ないため、九電にまとめるのが「最安値級」となる世帯が多いです。


 その他の会社では、上でも紹介したように電気・ガスを別々の会社と契約した方が「圧倒的に」お得になるケースが多いです。


その他


 ガス会社・電力会社以外で電気・ガス両方手がけている会社を紹介します。


提供エリア 会社名 おトク度
東京ガス地区 ENEOS
東京ガス地区 HTBエナジー
ただし一人世帯のみ
二人以上では微妙



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