電気のセット契約のメリット・デメリット

契約する前に知っておくべきこと


 「電気+何か」をセットで契約することで、お得なプランが利用できる「セット割引」 契約する前に知っておくべきメリットとデメリットを説明します。



電力セット割のメリット


 まずは電気と何か別のサービスをセット契約するメリットを紹介します。


電力会社を選びやすくなる


 電力自由化で様々な企業が新規参入しています。参入企業が少ない地域では迷う程の選択肢が無い場合もありますが、参入企業が多い首都圏や関西圏では「多すぎて迷う」という声がよく聞かれます。


 そんな時におすすめしたいのが、セット割引を軸にした電力会社選びです。現在ご家庭で契約しているガスや携帯電話などのサービスをリストアップし、それらのサービスとセット契約出来る電力会社を探しましょう。選択肢はかなり絞り込めるはずですし、これまで付き合いのある会社と契約するのは「安心感」もありますよね。


料金が「今よりは」安くなる


 例外もありますが、電気と何か別のサービスをセット契約にすることで支払う料金が割安になります。


セット割引で支払いが安くなる


・電気代が安くなる
・セット契約するサービスに割引が適用される
・双方のサービスに割引が適用される


 割引の仕方は様々ですが、お得になるパターンは概ね上の3通りです。


 ただし、電気の使用量などの条件によっては、乗り換える前よりも割高な支払いになってしまう場合も少なくないので、契約前に条件をよく確認してください。特に電気の使用量が少ない一人暮らし世帯は要注意です。




電力セット割のデメリット


 続いて、見落としがちなデメリットを紹介します。


実はあまり安くない


セット割引は大して安くない


 「え?」という声が聞こえてきそうですが、実はセット割引を使わない電力会社の方が、トータルで見てお得である場合が多いです。


内容 ガス料金 電気料金 月合計 月の差額
大ガスのガスと
関電の電気
6345円 8369円 14714円 -
電気・ガスともに大ガス 6345円 7949円 14324円 -390円
電気・ガスともに関電 5723円 8369円 14092円 -622円
関電のガスと
あしたでんき
5900円 7482円 13382円 -1332円
いずれも原料調整費などは含まず ガスは31立米、電気は348kWhで計算(2人暮らし世帯の平均)

 例えば関西エリアの場合、セット契約を利用せずに電気・ガスそれぞれ別々の会社と契約すると節約額が2倍以上になります。


 これは関西に限った話ではなく、関東や中部地方でも見られる現象です。


 新電力大手イーレックスの花島専務はラジオNIKKEIの番組に出演した際、「(セット販売戦略について)顧客が離脱しにくく、他社との価格競争にも巻き込まれにくい」と語っています。つまり、「セット割」は料金を大きく下げないための策です。


 とことん節約したい人にはセット契約は不向きと言えます。


解約しづらくなる → 高額な違約金も


セット契約で解約が難しくなる


 セット割引での契約は、解約のハードルが一気に高くなります。例えばソフトバンクでんきの場合、スマホを解約するには電力も解約する必要があります(でんきはセット契約が前提) 電気だけの解約はたった500円(税抜き)の違約金で済むので簡単ですが、スマホの解約へのハードルは間違いなく高くなるでしょう。


 また、二重三重の違約金が発生するケースもあります。例えば上のケースだと、条件によってはスマホの分と電気の分、両方で違約金が発生する可能性が高いです。そうすると、違約金の額も必然的に大きくなります。


契約をまとめるならどこがおすすめ?


 電気をセット契約でまとめるならどこが良いのか、270社の料金プランを把握している私が解説します。


通信会社系はおすすめできない


 まず、通信会社系のセット契約プランはおすすめしません。
 料金が大して安くないところが多いことと、解約のハードルが上がってしまうことが理由です。


 スマホとのセット契約で見ると、auでんきソフトバンクでんきは両社とも電気料金プランとしては魅力が薄く、平均的な世帯でもせいぜい3%程度しか安くなりません(なお、ドコモは電気をやっていない)


 また、固定回線(光など)系についても、料金プランで見劣りするところしか無いと言っても過言ではありません。


 傾向として解約条件が厳しい(違約金が高いなど)のも通信会社系の電力の特徴です。


ガス・電気をまとめるのがおすすめ


電気・ガスのセット契約


 セット契約でまとめたいのであれば、現在契約中のガス会社もしくは電力会社にまとめるのがおすすめです。


 地域によって事情は異なりますが、概ね通信会社系よりもトータルで安くなるところが多く、また解約条件も緩いところが多いです。


 詳しくは以下の記事をご覧ください。




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