オール電化におすすめの電力会社

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オール電化で安い電力会社は?


 電気を多く使うオール電化住宅。その高い電気料金を安くできる電力会社を紹介します。なお、大手電力よりも電気代が割高となるプランも少なくないので、注意点もあわせて解説します。



現行のオール電化対応プランの料金比較


 大手電力が現在受付けを行っているオール電化プランに対応した、新電力のオール電化プランを紹介します。


新電力のオール電化プランの一覧


 大手電力会社の「現行の」オール電化プランに対応している新電力のプランを紹介します。


会社名 供給地域 料金水準
(大手と比較して)
CDエナジーダイレクト 関東 安い
出光興産 全国
※離島・沖縄除く
安い
コスモ石油 全国
※離島・沖縄除く
安い
eo電気 関西 ネットとセット契約なら
安い
ミツウロコでんき 東北 関東
中部 関西
関東・中部
は安い
auでんき 関東 高い
坊っちゃん電力 四国 高い
HTBエナジー 関東・中部・関西
中国・四国・九州
高い
新規受付停止・終了
東急でんき 関東 高い
九電みらいエナジー 関東 安い
あかりの森でんき 全国
※離島・沖縄除く
高い
湘南電力 神奈川県 同水準
新日本エネルギー 関東、中部、関西 安い
※新規受付停止
イデックスでんき 九州 安い
※新規受付停止
熊本電力 九州 安い
※サービス終了
JCOMでんき 北海道、東北、関東
関西、中国、九州
高い
※新規受付停止
エルピオでんき 関東 高い
※サービス終了
千葉電力 関東 高い
※新規受付停止
Looopでんき 全国
※離島・沖縄除く
使用条件による
※新規受付停止
ナンワエナジー 九州 安い
※サービス終了
ハチドリ電力 全国 安い
※新規受付停止
ヨコハマのでんき 関東 同水準
※サービス終了

 大手電力のオール電化プランよりも割高な「オール電化プラン」も少なくありません。新電力の公式サイトでは、大手電力の非オール電化プランを比較対象として「安くなる」と宣伝している例もあり、注意が必要です。


関東ではCDエナジーがおすすめ


 東京電力エリアのオール電化住宅では、CDエナジーのオール電化プラン「スマートでんき」がおすすめです。


 基本料金単価、電力量料金単価ともに東電のオール電化プラン(スマートライフS・L)と同額で、ポイント還元の1%分、電気代が安くなります。燃料費調整も東電のスマートライフと同額の設定なので、東電より割高になることが無い料金体系です。2023年10月に料金改定が予定されていますが、改定後も引き続き安いです。


 初期費用や解約違約金もありません。CDエナジーは大阪ガスと中部電力が共同で設立した新電力会社です。


 公式LINEとマイページ(カテエネ)に登録すると1000円分のポイントがもらえるキャンペーンを実施しています。いずれも登録費用などは掛かりません。


CDエナジーの公式サイト
初期費用・解約金なし

その他の地域では出光でんきがおすすめ


 関東以外の地域では、出光興産の「オール電化プラン」が安いのでおすすめです。


 出光でんきのオール電化プランは、大手電力各社の現行のオール電化プランと同じ時間割設定、ほぼ同じ料金単価設定で、基本料金が割安に設定されている分、お得になる料金体系です。解約違約金や初期費用も無く、また電気代高騰リスクがある市場連動型プランにも該当しないため安心して契約できます。


 出光のガソリンスタンドでの給油がリッター2円引き、もしくは電気自動車を所有している場合は電気代が月200円割引になる特典もあります。


 申込みはエネチェンジの料金シミュレーションから。他に更に安いと表示されるプランも出てくる場合がありますが、料金高騰リスクがある市場連動型プランや、時間帯設定が大手電力のオール電化とは異なるため電気代がむしろ割高になるリスクがあるのでおすすめしません。



大手電力の過去のオール電化プラン相当


 2016〜19年頃に新規契約受付が終了した、「過去の」オール電化プランに対応しているプランは、現行のオール電化プランよりも主に深夜の料金単価が割安に設定されており、結果として電気代が割安である場合が多いです。


 このような過去のオール電化プラン(東京電力の電化上手、中部電力 Eライフプラン、関西電力 はぴeタイムなど)に対応している新電力の中で、大手電力より電気代が安い料金プランは残念ながらありません。引き続き大手電力のオール電化プランを利用することを推奨します。


会社名 供給地域 料金水準
(大手と比較して)
JCOM電力 北海道、東北、関東
関西、中国、九州
高い

 新規契約受付した大手電力のオール電化プランは再契約ができません。一旦ほかの電力会社に乗り換えると二度と契約できないので注意してください。


 JCOM電力オール電化プランは2023年春に市場連動型プランに移行した結果、電気代が高くなっています。現在JCOM電力を契約している方は、大手電力の現行オール電化プランかそれに対応した他の新電力のオール電化プランへの切り替えを推奨します。


オール電化住宅が電力会社を選ぶ際の注意点


 オール電化住宅が電力自由化で電力会社を選ぶ際の注意点をまとめます。


大手電力より割高になる場合もある


 記事前半でも紹介したとおり、新電力の「オール電化プラン」に切り替えることで、電気代が大手電力のオール電化プランより割高になるケースがあります。明らかに割高な料金単価が設定されたプランも珍しくありません。


 新電力の公式サイトでは、大手電力会社の非オール電化プランと比較して、自社の「オール電化プラン」が安くなると宣伝している例もあります。こうした試算を見る場合は、比較対象が何なのかよく確認する必要があります。


エコキュート

オール電化住宅特有の設備であるエコキュート

 また、主に2016年をもって新規契約を終了した「過去の」オール電化プランは、大手電力会社の現行のオール電化プランと比較して深夜の料金単価が大幅に安いのが特徴です(昼間は逆に現行プランの方が安い)


 大手電力の過去のオール電化プランから、大手電力の現行のオール電化プランあるいは新電力の「大手電力現行オール電化プラン相当のプラン」に切り替えると電気代が大幅に高くなるケースが少なくないので注意が必要です。


 新規契約受付を終了したプランは、一度解約すると二度と戻れません。特に慎重に検討する必要があります。ただし、上で紹介したように関東や九州では、過去のオール電化プラン相当で「安くなる」新電力のオール電化プランも登場しており、状況が変わりつつあります。


非オール電化プランへの切り替えは非推奨


 新電力のオール電化プランはまだ数が少なく、競争が盛り上がっていないと言わざるを得ません。一方、非オール電化の一般住宅向けのプランは当サイトで紹介しているだけでも448社、5447プランあり、競争が非常に激しく行われています。


 では、オール電化住宅が非オール電化住宅向けのプランに切り替えた場合どうなるのかというと、電気代がかえって割高になるケースが少なくありません。例えば一般住宅が契約すると東電(従量電灯C:一般住宅用の標準的なプラン)よりも年間13913円安くなるENEOSでんきは、オール電化住宅が契約すると東電のオール電化プラン(スマートライフ)よりも年間18216円も割高です(いずれも10kVA契約、月450kWhで試算)


社名・プラン名 電気料金(月)
東京電力「スマートライフ」
(現行のオール電化プラン)
12697円
ENEOSでんき 13438円
ソフトバンクでんき 14368円
東京電力「従量電灯C」
(一般住宅用の標準プラン)
14598円

 オール電化プランは、深夜にお湯を沸かすエコキュートや電気温水器を効率よく使うために深夜の電気料金が大幅に安く設定されています(逆に昼間は割高) 深夜に割安な電気が使えなくなるため、一般向けプランでは割高となるケースが多いです。


 ソフトバンクでんきもENEOSでんきも、東電の標準メニューとの比較では割安な料金設定ですが、オール電化プランと比較すると割高です。




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