昼間在宅しているオール電化住宅におすすめの電力会社は
在宅勤務などで昼間も在宅している時間が長くなっている昨今、気になるのが昼間の電気代です。高くなりがちなオール電化住宅の「昼間の」電気代を削減できる電力会社を紹介します。
目次
昼間高いオール電化プランの電気代
まずはオール電化の特徴を解説します。既に知っているよ、という方は読み飛ばしてください。
昼間在宅していると電気代が高くなる
オール電化住宅は深夜に電気を使ってお湯を沸かし、貯めておくエコキュートや電気温水器を使用しています。深夜の消費電力量が増えるため、オール電化住宅は深夜の電気料金単価が安い「オール電化プラン」を契約するのが一般的です。
ですがオール電化プランは、深夜の料金単価が安い代わりに昼間の料金単価が一般的な電気料金プランと比較して大幅に割高に設定されています。例えば東京電力のオール電化プランの場合、以下のような料金設定となっています(電化上手プラン)
時間帯 | 料金単価 |
---|---|
昼間/その他季 10〜17時 |
32.32円/kWh |
昼間/夏季 10〜17時 |
39.44円/kWh |
夜間 23〜翌7時 |
12.48円/kWh |
最も高い「昼間」と、最も安い「夜間」とでは料金単価に2倍どころではない差があります。東電の一般住宅向けプランの料金単価は30.57円/kWh(最も高い単価)なので、オール電化プランの昼間料金はかなり高額と言えます。
昼間の電気料金単価が安いオール電化プランが登場
そんな高額なオール電化プランの昼間料金ですが、昼間料金を安く設定したオール電化プランを提供する新電力が登場しました。
昼間も安いオール電化プランとは
そもそも「オール電化プラン」を提供している新電力が非常に少ない中、大手新電力のLooopでんきが2020年10月に提供を開始した「スマートタイム」というプランは、春・秋の昼間(10〜16時)の料金単価が安く設定されています。
このプランは深夜の料金単価が大手電力の2016年以前のオール電化プランと比較して高く(16年以降のプランと比較すると大幅に安い)、昼間の料金単価は深夜の料金単価よりも安く設定されているのが特徴です。
大手電力の現行のオール電化プラン(16年以降に契約したもの)と比較すると年間2〜3万円程度、大手電力の以前のオール電化プラン(16年以前から契約しているもの)と比較すると1〜2万円程度安くなる料金設定です。詳しい試算はLooopでんき公式サイトの料金シミュレーションで。
昼間の料金単価が安いため、昼間在宅しているオール電化住宅に最適なプランと言えます。
電気代高騰により終了しました
昼間も安く出来る理由は
昼間も安く設定できる背景には、太陽光発電の普及があります。
日本では2012年の固定価格買取制度の導入以降、太陽光発電の導入が急拡大しました。その影響で太陽光の発電量が伸びる一方で電力の需要が少ない春・秋の日中は電気が「余る」状態が生まれています。発電した電力を捨ててしまう(送電線に流さない)措置が九州では頻繁に実施されているほどです。
この余った電力を活用してもらうために、昼間の料金単価を安くしたプランが登場しています。
電力会社の切り替えに費用や工事は不要
電力会社を切り替えるにあたっては、ウェブで申し込みをするだけで切り替えが完了するため、特に工事などは発生しません。ごく一部、契約事務手数料を取る新電力もありますが、Looopでんきを含め多くの新電力は初期費用も掛かりません。