- 文:管理人石井 2020年8月1日更新
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低圧電力は何に使われる電気なのか
一般家庭で使われることはあまり多くない低圧電力(動力プラン) いったい何に使われる電力なのか、その用途を具体的に紹介していきます。
目次
低圧電力は「モーターを動かす電気」
低圧電力は動力プランとも言われるとおり、モーターなどの動力を動かす目的で使われる電力です。
一般家庭のコンセントから取れる電源は基本的に100Vの電源です。それに対し低圧電力で契約している電源は専用のコンセントから200Vの電源を取ることが出来ます。電圧が異なるだけでなく、電気の特性も一般のコンセントから流れる電気とは異なり、モーターなどを効率よく動かすのに適した特性を持っています。
低圧電力(動力)の具体的な使い道・用途
それでは具体的に、低圧電力の用途を見ていきましょう。
機械式駐車場
町中やマンションなどでみられる機械式駐車場は、低圧電力で動いていることが多いです。我が家にも30台規模の機械式駐車場がありますが、実際に「低圧電力」で契約しています。機械式駐車場には多数のモーターが装備されており、それらを効率よく動かすために低圧電力が用いられています。
ちなみに、30台規模・10台程度入居の機械式駐車場で月の電気代は6000円程度です。
エレベーター
マンションやビルなどで活躍するエレベーターも、低圧電力が使われています。
マンションなどの共用部分の場合、エレベーターを動かす電気は低圧電力、廊下の明かりやオートロックは電灯契約(従量電灯)となっていることが多いです。それぞれ別々の契約なので、別々の電力会社と契約することも可能です。
ちなみに、我が家のマンション(15戸程度)のエレベーターの電気代は月に5000円程度です。
大型エアコン
一般家庭の一般的なエアコンは低圧電力ではありませんが、業務用の大型エアコンや、一般家庭でも全館空調を利用している場合などには、エアコンに低圧電力を引き込んでいる場合もあります。
業務用冷蔵庫・冷凍庫
業務用の大型冷蔵庫・冷凍庫の中には、低圧電力用の機種もあります。それほど大きくないものに関しては、低圧電力ではなく一般家庭と同様に電灯契約の場合もあります。
あるいは飲食店などの場合、入居するビルの配線の関係で低圧電力を使用できない場合もあるため、業務用だからといって必ずしも低圧電力というわけではありません。
ポンプ
排水や給水、揚水などの用途で使われるポンプは、一定以上の規模のものに関しては低圧電力が使われることが多いです。例えばマンションなどで各戸に水道水をおくる増圧ポンプなども、低圧電力契約となっていることが多いです(建物が停電すると水圧が弱くなったり、断水する)
溶接機
一般家庭では滅多に使われるものではありませんが、一定以上のスペックの溶接機についても低圧電力で動くものがあります。低圧電力の契約が無い場合などには、電源を取らないエンジン式のものが使われることもあります(工事現場など)
料金プランの変更で低圧電力の電気代が安くなる
電力自由化で参入した新電力会社の料金プランに切替えることで、低圧電力(動力プラン)の電気代を削減することが可能です。例えば我が家のマンションのエレベーターの場合、10%の削減が可能でした。
料金プランの比較は以下の記事で。