CO2排出量ゼロの低圧電力(動力プラン)の一覧

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環境配慮型の低圧電力(動力プラン)


 地球温暖化防止への関心が高まる中、CO2排出量をゼロとした低圧電力(動力プラン)が登場しています。選ぶ意義やメリットを解説した上で、選べるプランを一覧で紹介します。



CO2排出量ゼロの低圧電力プランの一覧


 現在契約できる「CO2排出量ゼロ」(調整後排出係数がゼロ)の料金プランを一覧で紹介します。


低圧電力(動力プラン)


社名・プラン名 対応地域 備考
熊本電力
動力プラン
沖縄・離島除く
全国
CO2排出量ゼロ
グリーナでんき
動力プラン
東北・関東
中部・関西
RE100とスタンダードプランともに
CO2排出量ゼロ
中部電力
CO2フリーメニュー
中部 低圧季節別時間帯別電力などに適用
北陸電力
アクアECOプラン
北陸 低圧電力IIなどに適用
水力発電100%

 熊本電力の動力プランは大手電力会社の低圧電力よりも基本料金が大幅に割安、従量料金は同額か一部地域では割高。多くの場合、電気代が「安くなる」料金プランです。


 グリーナでんきの動力プランは、使い方にもよりますが大手電力の「低圧電力」と同等か、割安になる場合もある料金体系です。


 中部電力、北陸電力の再エネ100%プランは、通常の料金プランに1kWhごとの加算料金を支払うとCO2排出量ゼロ・再エネ100%になる「オプション」サービスです。そのため料金は通常のプランと比較してどうしても割高となります。


電灯相当のプランでも「CO2排出量ゼロ」が可能


 上で紹介した「低圧電力(動力プラン)」相当のプランだけでなく、電灯契約(従量電灯)相当のプランでもCO2排出量ゼロのプランが続々と登場しています。


 電力・電灯ともにCO2排出量ゼロのプランに切り替えることで、自宅あるいは事業所全体で「CO2排出量ゼロ」を実現することが可能です。


CO2排出量ゼロの動力プランも登場


 「CO2排出量ゼロ」について解説します。選ぶ際の注意点もあります。


CO2排出量ゼロ・再エネ100%とは


太陽光発電


 CO2排出量ゼロ・再エネ100%の電気料金プランは増加を続けていますが、CO2排出量ゼロを達成する手段は主に大きく分けて2つあります。


 ひとつ目は「再生可能エネルギー」を活用する方法です。説明せずとも分かりやすいと思いますが、太陽光発電や風力発電、水力発電などを100%活用すればCO2排出量ゼロ・再生可能エネルギー100%の電力となります。そういったプランも登場しています。


 もうひとつ、少し分かりづらいのが「非化石証書」や「グリーン電力証書」「Jクレジット」と呼ばれる権利を、再エネではない電力に付けることでCO2排出量ゼロを達成するという方法です。
 電力会社側でこうした権利を販売する電力に付与することで、その電力はCO2排出量ゼロであったり、実質的に再生可能エネルギーとして取り扱われます。


注意:FIT電気は再エネではない


 注意すべき点もあります。


 電力会社に電源構成にしばしば登場する「FIT電気」ですが、これは太陽光発電など再生可能エネルギーで発電された電力ではありますが、再生可能エネルギーとして扱わないことが日本の制度上定められています。


 仮にFIT電気100%のプランがあったとしたら、それは再生可能エネルギー0%の電気で、CO2も排出する扱いです。ただし、上で紹介した非化石証書などを付けることでFIT電気もCO2排出量ゼロの電力として扱うことが出来ます。


排煙

FIT電気は火力発電などと同じ扱い

 非化石証書等の無いFIT電気を再生可能エネルギーであるかのように宣伝している新電力が少なくないので、注意が必要です。


CO2排出量ゼロのプランを選ぶ意義・メリット


 CO2排出量ゼロの料金プランを選ぶ意義を解説します。


環境負荷の低減に貢献できる


 地球温暖化対策として、世界中がCO2排出量の削減に取り組んでいます。日本も2030年までに2013年比で排出量を26%減少させる目標を掲げています。


 日本の一般的な電力会社は、1kWhの電気を供給するごとに500g程度のCO2を排出しています。「CO2排出量ゼロ」の電気を使うことで、500g排出していたCO2をゼロにすることができ、CO2排出量の削減に大きく貢献することが出来ます。


お客さんにアピールできる(業務用の場合)


 低圧電力(動力プラン)の場合、店舗や事務所、工場といった業務用の用途で使われる場合も多いでしょう。CO2排出量ゼロの電力を契約することで、「当店で使用する電力はCO2を排出しません」などとアピールすることができます。環境意識の高い事業者であることを意識付けることが出来ます。


 来客の目に留まる場所にポスターなどの掲示を行い、アピールすることをおすすめします。




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