【2024年夏】電気代補助金が復活!電気料金への影響、実施期間は

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2024年夏に「復活」する電気代補助金の詳細


 2024年夏に電気代補助金が「復活」します。岸田首相の会見などをもとに、復活する電気代補助金の詳細を解説します。



24年5月で終了していた電気代補助金


 電気代・ガス代の補助金は実は2024年5月分をもって終了していました。


 電気・ガス代補助金はロシアによるウクライナ侵攻によるエネルギー価格高騰を受け、2023年1月分から実施され、一度の延長を経て2024年5月分まで実施されていました。


期間 値引き額 1ヶ月の
値引き合計(月300kWh)
2023年1〜8月使用分 7.0円/kWh 2100円
2023年9〜24年4月使用分 3.5円/kWh 1050円
2024年5月使用分 1.8円/kWh 540円

 当初は一般家庭の電気料金を2割近く引き下げる水準の補助金が支給されていました。23年9月使用分までの実施予定でしたが、終了を延長し24年5月分まで行われていました。




24年夏に期間限定復活


 一度終了した電気代補助金が24年夏に「復活」します。


物価高対策として実施


 岸田首相は2024年6月21日に行った記者会見で、電気・ガス代補助金を期間限定で復活させることを発表しました。一度終了させたものを、わずか数ヶ月のインターバルを経て復活させることに対して驚きの声がひろがりましたが、岸田首相は「暑い夏を乗り切るための緊急支援」として補助金を復活させることを宣言しました。


実施期間は夏の3ヶ月間


 今回復活する補助金は8〜10月分の3ヶ月限定です。補助金額は以下のとおり。


期間 値引き額 1ヶ月の
値引き合計(月300kWh)
2024年8・9月使用分 4.0円/kWh 1200円
2024年10月使用分 2.5円/kWh 750円

 なお、継続して実施されているガソリン補助金についても「年内」の実施方針が示されました。


補助金額は?


 補助金額は現時点で発表されていませんが、24日時点の報道では「家庭向けで3.5円/kWh」という話が出ています。2023年9月〜24年4月の電気代補助金と同水準です。


 仮に3.5円/kWhとした場合、一般家庭の平均的な電気使用量(300kWh)では1ヶ月1050円の値引きとなります。補助金により電気代が1割前後安くなるイメージです。


 岸田首相は記者会見で「(ガソリン補助などと合わせて)物価を0.5%引き下げる」としています。


脱炭素化の流れに逆行するとの意見も


 電気代やガソリンへの補助金は脱炭素化への流れに逆行するとの意見が、世界的に根強いです。この点に関して岸田首相も会見で触れており、脱炭素の流れに逆行するものの物価高から国民の生活を守るために実施するとしています。一方、このような補助金について「いつまでも続けるべきではない」、「今回に限って」とも説明しており、今回の実施が当面は「最後の」電気代補助金となる可能性が高いと言えます。


 岸田首相は会見で「安全が確認された原発を速やかに再稼働、SMR(小型原発)や水素、ペロブスカイト、洋上風力などの脱炭素電源への投資を確保する仕組みを検討」とも説明しており、また原子力発電所が稼働している地域とそうでない地域との間で電気料金に大きな差が生じている点にも触れています。岸田首相は以前から原子力発電所の再稼働について折に触れて言及しており、再稼働を進めることで電気料金を引き下げることを目指しているようです。




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