2025年1月に電気代補助金が再々復活へ?
2025年1月に電気代補助金が再々復活する公算が高まっています。この補助金について分かりやすく解説します。
目次
これまでの電気代補助金
まずはこれまで実施されてきた電気代補助金について解説します。
これまでに実施された電気代補助金
電気代補助金は2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻を受けて高騰したエネルギー価格への対策として実施されました。
実施期間 | 補助額 | |
---|---|---|
1回目 | 2023年1〜8月使用分 | 7.0円/kWh |
2023年9〜24年4月使用分 | 3.5円/kWh | |
2024年5月使用分 | 1.8円/kWh | |
2回目 | 2024年8・9月使用分 | 4.0円/kWh |
2024年10月使用分 | 2.5円/kWh | |
3回目? | 2025年1月〜使用分? | 未定 |
これまでに2度実施されています。1回目の補助は23年9月使用分まで対象とされていましたが、12月使用分にまで延長。更にその後に24年5月分まで延長され23年1〜24年5月使用分まで実施されました。
2度目の実施は2024年6月に岸田首相(当時)が突如として発表し、夏季限定で実施されました。
電気代とあわせてガス代にも補助が行われています。
2025年1月に再々復活する電気代補助金
終了したはずの電気代補助金が復活する公算が高まっています。
なぜ復活するの?
岸田政権の末期ごろから、政府や自民党界隈から「物価高対策」として電気・ガス補助金の再実施を求める声が高まっていました。
日本の消費者物価は2024年8月に前年同月比3.0%上昇(総合)と、同時期に2.5%の上昇となった米国や2.2%だったユーロ圏と比較しても高い状況が続いています。
実施期間はいつからいつまで?
現時点での報道によれば2024年10月使用分で一度終了した後、2025年1月使用分から再開するとされています。電気代が高くなる冬季の実施となれば3月もしくは4月使用分までの数カ月分に対し補助が行われる公算です。
補助金はいくら支給されるの?
現時点では未定です。
消費者は何をするべき?対処方法は
電気代・ガス代補助金は電力会社・ガス会社に対し支給されます。ユーザーが使った電気・ガスの使用量に応じて補助金が支給され、電力会社・ガス会社は補助金額をそのまま請求額から割り引きます。
補助金には大多数の電力会社が参加しているため、ユーザーは特に何もする必要はありません。
電気代補助金の問題点
補助金には問題点もあります。
脱炭素化に逆行する
エネルギー補助金は脱炭素化の流れに逆行するものであるとの批判が国際的に根強いです。電気やガスを使うとその分、温室効果ガスを排出します。温室効果ガスを排出するものに対し、補助を行うことで省エネへの意識を低下させることや、省エネ化への投資を減少させる負の効果が指摘されています。
岸田前首相は「今回限り」としていた
岸田首相(当時)は2024年夏に復活した補助金について、2024年6月21日に行った記者会見で「暑い夏を乗り切るための緊急支援」「いつまでも続けるべきではない」「今回に限って」と説明していました。首相が交代したとはいえ、わずか数ヶ月の間にその方針が覆されることになります。
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