電気料金を根本から見直そう
1世帯あたり平均約10万円と、大きな負担になっている電気代。燃料価格の高騰や、再生可能エネルギー増加の影響で毎年高くなっています。そんな電気代の負担を大きく減らす方法を紹介します。
電気代を削減する3ステップ
1.アンペア数の見直し
関西・中国・四国エリア以外では、アンペア(A)によって月々の基本的が決まる仕組みになっています。したがって、アンペア数を下げるだけで月々の料金が安くなります。
「ブレーカーが落ちたことが一度もない」のであれば、まずはアンペア数の見直しを検討してください。例えば東京電力の場合、60Aから50Aに下げるだけで、毎月280円(年間3300円)安くなります。
最近は「基本料金0円」の新電力も多いので、特に基本料金が大きい世帯ではこうした電力会社を使うことで大きな節約になります。
2.電力会社を乗り換えよう
電力自由化で参入した新電力に切り替えると、毎月の電気代を安くすることができます。
地域や使用量にもよりますが、一般家庭では毎月数百円〜千円以上安くなります。
切り替えはネットから5分程度で終わる簡単な手続きで完了しますし、手数料なども掛かりません。既に全国で10%の家庭が新電力に切り替えています。
3.浮いたお金でエコ家電を購入
「節電」という視点も重要です。
特に昨今は燃料価格の高騰や、再生可能エネルギーを買い取る「再エネ賦課金」の負担が大きくなっており、節電による節約効果が大きくなりやすいです。
一番お手軽なのは、LED電球です。
消費電力 | 寿命 | 価格 | |
LED電球 | 7.3W | 40000時間 | 1116円 |
電球形蛍光灯 | 10.0W | 13000時間 | 580円 |
白熱球 | 54W | 2000時間 | 300円 |
消費電力が小さいのはもちろん、寿命も長いです。
例えばLED電球の寿命である4万時間使うとしましょう(1日5時間で約22年)
「総コスト」はこうなります。
電球代 | 電気代 | 総コスト | 1年毎平均 | |
LED電球 | 1116円(1球) | 7568円 | 8684円 | 394円 |
電球形蛍光灯 | 1740円(3球) | 11888円 | 13628円 | 619円 |
白熱球 | 6000円(20球) | 64235円 | 70235円 | 3192円 |
電気代に加え、電球代も試算に加えました。
電気代のみの計算だと、白熱電球からの切り替えでは年間2500円の節約。蛍光ランプからは196円の節約になります。蛍光ランプをお使いの場合は、寿命が切れるまで使った後にLED電球に乗り換えたらいいと思いますが、白熱電球をお使いなら今すぐ替えた方がいいです。
入り口としては、便座シートもおすすめです。
648円で購入して、年間3000円程度の電気代を節約できます。
以下の記事で、節約になるグッズを多数紹介しているので参考にしてください。
節約サイクルを回そう
ステップ1と2を実行し、さらに3まで踏み込めば電気料金はどんどん安くなっていきます。しかも、節約して得られたお金が原資ですから、手元にお金がちゃんと残るはずです。最初はLED電球や便座シートから入って、冷蔵庫やエアコンなど大きなものに「投資」していってください。
「節電」が最良の節約
日本の電力料金は、使う量が増えるほど単価が高くなるという、不思議なシステムを取り入れています(固定単価の会社も出てきましたが) よって、電気を使う量を減らせば減らすほど、節約効果は加速度的に高まっていきます。普段から節電を心がけるだけでも、大きな節約になりますよ。
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