パワーアシストスーツとは?

パワーアシストスーツとは?


 昨今、耳にする機会が徐々に増えつつある「パワーアシストスーツ」という言葉。どのようなメリット・デメリットがあるのか分かりやすく解説します。



電力業界でも導入が検討


イノフィス社のパワーアシストスーツ「every」

イノフィス社のパワーアシストスーツ「every」

 パワーアシストスーツは人間が装着することで、動作にアシストを加えてくれる装置です。重いものを持ち上げる際に作業者に掛かる重量を軽減したり、あるいは屋根への釘打ちなど上向き作業時の負担を軽減します。


 特に介護や農業、物流の分野での活用に注目が集まっていますが、2019年には九州電力が送電線の建設工事に試験採用し、電力業界でも導入が進む兆しがあります。


 どのようなメリット・デメリットがあるのか、詳しく整理して解説します。


パワーアシストスーツのメリット


 まずはパワーアシストスーツを利用するメリットを紹介します。


作業者の負担が大幅に軽減される


 パワーアシストスーツを着用することで、作業者に掛かる身体的負担を大幅に軽減することが出来ます。


 介護や農業、あるいは建設工事の現場では作業者が重いものを持ち上げる作業が発生します。パワーアシストスーツはそうした作業に対し「アシスト」を行います。一般的なアシストスーツでは、最大25Kg程度のアシスト力があります。


 作業者への負担が減ることで、作業効率アップやこれまで数人掛かりで行っていた運搬作業を一人で行えるようになる、あるいは女性や高齢者の登用など様々な波及効果が期待出来ます。


作業時の事故を減らす


 パワーアシストスーツの活用には、作業時の事故の減少というメリットもあります。


 米国の大手自動車メーカーのフォードでは、北米の自動車工場でパワーアシストスーツを導入したことで、作業者の事故率が83%減少したとするレポートを2017年に公表しています。


Since 2005, incidents in Ford’s North America facilities that resulted in time away from the job fell 83 percent; the 2016 incident rate was the lowest on record.

引用元:Ford Pilots New Exoskeleton Technology to Help Lessen Chance of Worker Fatigue, Injury(Ford MEDIA CENTER)

 作業者のストレスや疲労が軽減されることで、事故が減少したとされています。


パワーアシストスーツのデメリット


 デメリットもあります。


脱着に時間が掛かる


 多くのパワーアシストスーツは、脱着に1分前後の時間を要します。一人で脱着出来るものの、頻繁に脱着する必要がある場合には支障となる可能性も否定できません。


 また、空気圧を利用して電源を必要としないパワーアシストスーツでは、1日1回程度ですがポンプで空気を入れる作業を行う必要もあります。付属の小さな空気入れで40回程度ポンピングを行う必要があります。


本体が大きく、重量がある


 装着することで作業時の負担が大きく軽減される一方、パワーアシストスーツ自体に重量があるというデメリットもあります。平均的なもので5kg前後の重量があります。


 また、多くのパワーアシストスーツは背中に背負う形状ですが、本体が人間の肩幅よりも広く作られています。狭い場所で作業をする際に支障となる可能性も指摘できます。


家庭での活躍も期待される


 まずは介護や農業、物流といったビジネスシーンでの普及が見込まれるパワーアシストスーツですが、家庭での活躍も期待されています。


 我が国では急速な高齢化に伴い、特別養護老人ホームなど介護施設の不足が深刻化しており、自宅で介護を受ける人の数は急増しています。また、介護をする側も高齢者という「老老介護」という問題もあります。


 パワーアシストスーツは、そうした在宅介護の肉体的負担を大きく軽減する救世主となるかもしれません。




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