ブレーカーを落としても電気代は0円にはならない
空き家などでブレーカーを落としっぱなしにしておけば、電気代が0円になる。そう考える人も少なくありませんが、実は0円にはなりません。日本の一般的な電気料金プランの約款をもとに、分かりやすく解説します。
目次
ブレーカーを落せば電気使用量はゼロになる
使用量はゼロにできる
分電盤にあるブレーカーを落せば、電気が通らなくなるため電気を使うことが出来なくなります。当然、その間は電気の使用量(kWh)が0となるわけです。
検針日にも注意が必要
ここで注意したいのが「検針日」です。
検針日とは、電気使用量を計測する締日のことで、主に地域ごとに異なります。休日などの関係で数日前後する場合がありますが、基本的に「毎月12日」なら「12日」に検針が行われ、その月の電気使用量が確定し、料金が請求されます。現在は通信機能をそなえたデジタル式のスマートメーターが主流ですが、スマートメーターにも検針日があります。
使用量の計測は月末締めではないので、例えば8月の間ずっとブレーカーを落として9月にブレーカーを上げた場合でも、検針日によっては8月分の電気代が発生します。
電気を全く使わなくても掛かる料金がある
ブレーカーを何ヶ月もの間落としっぱなしににして、電気を全く使わない状況が続いても電気代は0円にはなりません。その理由を解説します。
最低月額料金とは
ほとんどの電力会社・新電力は「最低月額料金」というものを設定しています。最低月額料金とは、その月の電気使用量がゼロだった時や、電気の使用量が著しく少なかった時などに請求される料金です。
例えば東京電力エナジーパートナー(従量電灯B)の場合、電気使用量がゼロの月は「基本料金の半額」が最低月額料金として設定されています。40A契約の基本料金は572円なので、その半額は286円です。
関西電力(従量電灯A)の場合は月15kWhまで、最低料金として341.01円が設定されており、使用量がゼロの月もこの金額が請求されます。
最低月額料金が無い電力会社もある
ほとんどの電力会社には最低月額料金があり、使用量がゼロでも料金が発生します。一方で最低月額料金が無い電力会社も一部あります。
例えば基本料金0円という特徴的な料金メニューを提供しているLooopでんきでは、最低月額料金を設けていません。使用量がゼロの月は、電気代の請求が発生しません。別荘やセカンドハウス、空き家など、ブレーカーを落としっぱなしにする期間が長いとお得です。
なお、基本料金0円の料金プランはLooopでんき以外のいくつかの新電力も提供していますが、中には最低月額料金を別途設けているところもあるので契約時に約款をよく確認する必要があります。
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