コンセント不要で電気を使わない冷房器具
コンセントの無い場所で涼を取りたい、そんな時に活用したいおすすめの「冷房器具」を紹介します。停電対策として備蓄できるものもあります。
目次
体を冷やす・暑さを和らげるグッズ
暑い場所で体を冷やすグッズを紹介します。2021年夏にアメリカのルイジアナ州でハリケーンによって発生した停電では、停電中の暑さにより9人が死亡(出典:日本経済新聞)しており、停電対策という観点から暑さ対策グッズの備蓄をおすすめします。
着るクーラー
「ペルチェ素子」という仕組みを利用することで、本体の金属プレートを冷却・加温できるデバイスです。約20度程度まで冷却される金属プレートを肌に接触させることで冷たさを感じることが出来ます(冬は加温も可能)
内蔵バッテリーもしくはモバイルバッテリーから電源を取るため、コンセントが無い場所でも使えます。電池持ちは内蔵バッテリーで最長8時間程度、モバイルバッテリーを外付けすると最長65時間稼働できます(10000mAh、レオンポケット4の場合)
私はソニーのレオンポケット2を使用していますが、これだけで真夏の暑い室内でエアコン無しで快適に過ごせるほどではないものの、エアコンの設定温度を1〜2度上げても快適に過ごせる程度の冷却能力があります。ウォーキングなど屋外活動も若干、楽になります。
携帯小型扇風機(ハンディ扇風機)
コンセント不要、乾電池や充電式のリチウム電池で駆動する小型の扇風機です。風量が強いとは言えないものの、あるのと無いのとでは大きな違いです。
2019年頃から一気に普及が進み、多くのメーカーから様々な形状・デザインの製品が登場しています。手に持つタイプだけでなく、首にかけられるタイプもあるので移動しながらの作業にも活用できます。
価格は1000円程度から。リチウムイオン電池は発火するリスクもあるので、リチウムイオン電池内蔵のものを買う場合は「ちゃんとしたメーカー」のものを選ぶことをおすすめします。
瞬間冷却パック(ヒヤロン)
常温で保存でき、使用する時に袋を叩くことで化学反応が始まり、まるで氷枕のように冷たくなるという商品です。私も小さい頃よく利用していましたが、氷枕のように冷えるので首元などに当てることで暑さをしのぐことが出来る商品です。
数年単位で長期間保存が可能なので、夏の停電対策として備蓄にも向きます。難点としては1回の使用で20〜30分程度しか冷たさが持続しません。氷のように冷たくなるので熱中症対策にもなります。
濡れタオル
原始的な方法ですが、濡れタオルを首の周りなどに巻くことで冷たさを感じることができます。
一般的なフェイスタオルでも一定の効果が期待できますが、冷感素材で作られた「冷却タオル」を使用すると、より強く冷たさを感じることができます。実際に店頭でいくつかの商品に触れたことがありますが、かなりヒンヤリしていました。気化熱の仕組みを利用しています。
価格は1枚1000円以下とお手頃です。
冷却ジェルシート(冷えピタ)
冷えピタ、熱冷ましーとに代表される冷却ジェルシートも冷たさを感じるのに有効です。おでこではなく、首、脇、太ももの付け根などに貼ると効果的です。
濡れタオルと同様に気化熱を利用した仕組みです。貼った部分の温度を下げる効果が期待できます。
概ね製造から2年程度は保存が可能なので、備蓄も可能。1回の使用で6〜8時間程度、効果が持続します。
冷却スプレー
ガスやエタノールが気化する際に熱を奪う原理を応用して、冷たさを感じることが出来るスプレーです。冷蔵庫の中に頭を突っ込んだような冷たさを感じることが出来ます。内容量95gのもので、3秒の噴射が40回可能です。
2〜3年程度の保存が可能なので、備蓄にも向きます。中のガスは可燃性のものが多いので、火気には十分気をつけて使用してください。ライターによる引火事故も相次いでいます。
電源不要で電気を使わない「冷房器具」は?
部屋全体を涼しくする観点から解説します。
部屋全体を電源なしで冷やすのは難しい
結論から述べると、部屋全体を電源なしで冷やすのは難しいと言えます。
部屋全体を暖める、ということであれば火を燃やせば実現出来ます。電気を使わない暖房器具では電源なしで部屋全体を暖められる暖房器具を紹介していますが、冷房に関してはどうしても電気を使う以外に方法はありません。
外部電源があれば、冷やす方法もある
スポットクーラーを使うことで、部屋全体を涼しくすることが可能です。冷房能力は家庭用のルームエアコンと同等なので、しっかりと冷えます。排気ダクトを屋外に向けて設置すれば部屋の温度を下げることが可能です。
ただし、何らかの方法で電源を用意する必要があります。ポータブル発電機やハイブリッド車・電気自動車の車載コンセントに繋ぐ、というのが現実的な方法でしょうか。自動車のシガーソケットから100V電源を取れるカーインバーターの電源では足りません。
スポットクーラーは数万円程度から購入でき、設置工事も必要ありません。1ヶ月1万円以下でレンタルも可能です(詳細:DMMいろいろレンタル)
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