別荘は絶対に買ってはいけないと断言できる5つの理由

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別荘を買うのは「やめたほうがいい」


 コロナ禍の動きとして、別荘を購入する人が増えているというニュースが散見されます。ですが別荘を買うのは「やめた方がいい」です。実際に別荘を所有している立場から解説します。



わが家の別荘


 わが家の状況を簡単に紹介しておきます。


軽井沢エリア、平成初期築


 祖父が平成初期(バブル末期)に土地を購入し、建設した別荘が「軽井沢」にあります。建設当初より業者に委託して貸別荘として貸し出している物件です。今も現存しているため詳細は控えます。


わが家の別荘

わが家の別荘

別荘を買ってはいけないと言える理由


 別荘を買うのはやめた方がいいと思う理由を5つ紹介します。


行かなくなる、飽きる


 私自身、もう3年近く別荘には行っていないですし私の両親もそれ以上の期間行っていません。貸別荘なので宿泊されている方はいらっしゃるようですが、オーナーである我々は行かなくなっているという状況です(オーナーは無料で宿泊できることになっています)


 周りの別荘を見渡しても、私が毎年夏に家族で訪れていた20年ほど前は若干の人影がありましたが、この5年ほどは行ってもどなたとも遭遇せず、付近も寂しい状況になっています。定住されている方の姿を時折見かける程度です。軽井沢もインバウンドの外国人で賑わっていた時期がありますが、大半は別荘地ではなくホテルに宿泊されていたようで別荘地の賑わいは失われていく一方です。


 管理を委託している業者の方に聞いても、「世代交代などでオーナーさんはいらっしゃらなくなっていますね・・」という話でした。


 別荘があることで、旅行先が別荘に縛られる点もデメリットかなと思います。私は夏に別荘以外の場所に旅行したことが一度も無いです。


ホテルを取った方が圧倒的に安い


軽井沢プリンスショッピングプラザ

軽井沢プリンスショッピングプラザ

 例えば軽井沢プリンスホテルのコテージは大人4名1泊6万円程度(記事執筆時点の最安値、食事無し、8月平日)で宿泊できます。別荘の購入費用を3000万円とすると、その費用で軽井沢プリンスホテルのコテージに500泊できます。35年間にわたり毎年14泊できる計算です。別荘を買っても、毎年14泊もしない人は少なくないでしょう。


 また、修繕費や固定資産税、分譲された別荘地の場合は管理費などが発生する場合もあり、維持するにはお金が掛かります。わが家は貸別荘として活用しているため年間数十万円以上の収入がありますが、それでも購入費用や修繕費をまかなうことは到底出来ません。


ホテル泊より圧倒的に面倒


 別荘はとても面倒です。


 ホテルに泊まれば朝食をレストランで取ることが出来ますが、別荘では基本的にそれが出来ません。私の場合、滞在中は近隣のおいしいパン屋さんで買ったパンを、レンジで温めて食べています。車に乗れば、近隣のホテルに朝食を食べに行くことも出来ますが面倒なのでやったことは無いです。


 また、管理を業者に委託していない場合はシーツの洗濯、草むしりや、あるいは給湯器や水道管の水抜き、掃除など様々な「家事」が発生します。


 わが家は業者に諸々やって頂いているため掃除などの部分で手は掛かりませんが、朝食の用意・食器洗いなどは自分たちでやる必要があるため、それだけでも面倒に感じてしまいます。特に女性からは不評なので別荘の購入を考えている男性は、滞在中はすべて自分でやる覚悟を持ちましょう。「せっかく旅行に行くのに別荘じゃ休めない」というクレームを言われて以来、別荘滞在中の諸々ほぼ全ての家事を私がやっています。


旧軽井沢

キングオブ別荘地、旧軽井沢エリア

管理が本当に大変


 わが家は業者に管理をお願いしているため特に何もすることはありませんが、業者に委託しない場合は草むしりや掃除などの負担は小さなものではありません。業者に委託していない場合は「別荘に行くと草むしりで一日つぶれる」という話も聞かれます。結果として、せっかく買った別荘に足を運ぶのがどんどん億劫になっていきますし、手入れをしないと建物の傷みは早くなります。


 また、これは地域によって事情が異なると思いますが例えば軽井沢界隈の場合は湿度が高いため、カビが発生しやすく建物の劣化が早いという事情もあります。夏場の滞在中、洗濯物を部屋干ししても乾かないです(扇風機を当てると、なんとか乾く)


浅間山

浅間山

手放すことも簡単ではない


 大多数の別荘は、売りに出してもそうそう買い手がつくものではありません。手放そうと思ってもなかなか手放すことが出来ず、管理費や固定資産税、修繕費がかさんでいく恐れがあります。


 わが家の近隣の中古別荘の場合、3年前から売り物件としてネットに掲載されており、売れ残ってしまっています。それなりにきれいに管理されているように見える別荘でも、買い手を見つけるのは難しいようです。また、近隣にとある大企業の保養施設がありましたが、更地になって20年近く経ち、「売り物件」の立て札が埋もれるほど草木が生い茂って森のようになってしまっています。


 建物は取り壊すことが出来ますが、土地は手放すことが出来ません。子や孫の負担も考える必要があると思います。


買う前に貸別荘で体験してみてください


 ここまで別荘の「悪い点」を列挙してきましたが、別荘には良いところもたくさんあります。


 私は物心がつく前から別荘に毎年夏、家族で出かけていましたが、別荘の庭で花火をしたりバーベキューをしたことは楽しい思い出として今も鮮明に記憶しています。


軽井沢タリアセン

軽井沢タリアセン

 また、成人してからも何度か宿泊しましたが、朝起きて窓を開け、小鳥のさえずりと遠くから聞こえる川のせせらぎ、思わず深呼吸したくなるような高原の「おいしい」空気は本当に気持ちが良いです。近隣のホテルに宿泊するよりも、この点は大きく勝っていると思います。ホテルだと周辺も含めしっかりと人の手が入った環境なので、ここまで強い「自然感」は無いですし、他の宿泊者の目もあります。


 ですがこうした素晴らしい体験は、別荘を購入するという煩わしい手順を踏まずとも、貸別荘を借りることで体験することが出来ます。まずは貸別荘で体験してみて、何十年にもわたり訪れたい、子や孫にも同じ体験を味あわせたいと自信をもって決意することが出来た場合は、購入を検討する価値は大いにあるでしょう。




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