食洗機の電気代を節約する方法

食洗機の電気代を節約する方法ガイド


 実際に食洗機を使って3年になる私が、食洗機の電気代を節約する「現実的な」方法を紹介します。自分自身で実践している方法も盛り込みながら解説していきます。



1回使うごとに20.8円の電気代が掛かる


 まずは食洗機に掛かる電気代を見てみましょう。


食洗機の主要コストは電気代


 パナソニックの公式サイトによれば、食洗機1回あたりのコスト26.8円の内、20.8円が電気代と全体の8割近くを占めていることが分かります。他メーカーの機種についても、取扱説明書などには概ね1回あたり20円程度の電気代が掛かると記載されています。


 1日1回使えば、電気代だけで月に624円、年間で7488円が掛かる計算です。


食洗機

我が家の食洗機

食洗機の電気代を削減する使い方


 では、そんな食洗機の電気代を節約する方法を紹介します。


乾燥を途中で止める


 食洗機の洗い〜乾燥の全行程は1回約1.5〜2時間程度ですが、その内の半分以上を「乾燥」が占めています。


 食洗機をお使いの方ならご存知だと思いますが、乾燥に入ってしばらく経てば、庫内の食器の多くが乾いています。必ずしも乾燥運転が終わるまで待たずとも、食器は仕上がります。


 庫内の様子を見て途中で運転を止めることで電気代の節約が可能です。


食洗機のコントローラー

乾燥は途中でやめることも出来る

出来る限りまとめ洗いをする


 詰め込みすぎると洗いが不十分となり、かえって手間と電気代を増やしてしまいますが、食洗機はまとめ洗いをして使用回数を減らすことを心がけることが大事です。


 1回20円の電気代が掛かるので、1回減らせば電気代で20円の節約になります。2回に分けていたものを、出来るかぎり1回にまとめられないか工夫してみましょう。


手洗いも活用


 一つ上の項目にも関連していることですが、「手洗い」の活用もおすすめです。実はその方が時間も節約になる場合もあります。


 我が家の場合、食洗機を昼食後と夕食後の1日に2回使用することがありましたが、夜に大きなお皿を2枚程度手洗いすれば、1回にまとめられることが分かりました。楽するために食洗機を買ったのに、という声が聞こえてきそうですが、実は大きなお皿を2枚手洗いした方が「楽」だと感じます。


 食洗機で洗い終えたお皿を、食器棚などに片付けますよね。洗いが1回減ることで、片付けの回数も1回減るので、手洗いが若干数増えても作業時間全体の長さは変わりません。


夏の時期は「排気」にも注意


食洗機の排気口

食洗機の排気口

 見落としがちなのが、食洗機の乾燥運転時の「排気」です。


 食洗機の乾燥運転時には、排気口から高温・多湿の排気が放出されます。部屋の温度が明らかに上昇するので、エアコンで冷房をしている時に排気が出てしまうと、エアコンの消費電力を増やしてしまいます。  冷房シーズンは、(冷房を使用していない)深夜時間帯に食洗機の使用を移すことをおすすめします。食後すぐに食器を片付ける場合は、食洗機のタイマー設定を使えば手間も掛かりません。


 逆に、我が家では暖房を使用する季節は積極的に食後すぐに食洗機を動かします。部屋が暖まり、加湿にもなるのでおすすめです。


エアコン

冷房と食洗機の併用は出来る限り回避を。

給湯器のお湯を活用する利点は意外と小さい?


 多くの食洗機が給湯器からのお湯を給水できるように配管されていますが、給湯器はどう使うべきか検証してみます。


給水温度によって消費電力が変わるのは事実


給湯器のリモコン

給湯器からお湯を注水すれば電気代は安くなる。

 食洗機は決まった一定の(高い)温度で洗浄をするため、給水された水を庫内のヒーターで温めます。例えば20度の水を50度まで上げるのと、40度のお湯を50度まで上げるのとでは、当然後者の方が少ないエネルギー量で済むので、給湯器からお湯を注いだ方が消費電力量は少なくなります。


 また、運転に掛かる時間も給水される水の温度によって大きく変わります。以下はリンナイ製「RKW-404A」のカタログに記載されていた運転時間です。


水温 運転時間
20度 121分
40度 109分
60度 97分

 この機種には800Wのヒーターが搭載されているので、このヒーターで10分温めると3.6円(0.13kWh)の電気代が掛かることが想定されます。


電気代は下がるがガス代は上がる 収支は?


 給湯器のお湯を注げば電気代は安くなる一方、ガス代は掛かります。トータルの収支はどうか。シミュレーションします。



 以上の前提をもとに、大まかに計算します(ガス代はパナソニックのサイトから引用:都市ガス)



 給湯器から40度のお湯を給水した方が、20度の水道水を給水するよりも差し引きで0.52円お得、という結果になりました。計算上は給湯器を使った方がお得になりそうです。


食洗機の給湯器のガス代は電気代よりも安い

ガス代以上に電気代の節約が可能だが・・

 ですが注意したいのが、給湯器は蛇口をあけてすぐにお湯が出てくるわけではない点です。シャワーを浴びる時に多くの人が日々経験していると思いますが、タイムラグがありますよね。


 このタイムラグは、主に「給湯器から蛇口の間」の配水管に満たされていた常温の水道水を追い出すために生じるものです。蛇口を出しっぱなしにしている間にも給湯器はお湯を作り続けていますし、蛇口を閉めた後にはせっかく給湯器で作ったお湯が配水管の中に残ります。


給排水設備

給湯器から蛇口までは数mのホースで繋がっている

 給湯器をオンにして直後に食洗機の運転を開始し注水しても、注水が完了した直後の庫内の水は「ぬるい」ので、ガス代を掛けたわりには電気代も削減されずメリットは出にくいと考えられます。


 また、ガス代が都市ガスの1.86倍(経産省資料より)のプロパンガスの場合は、給湯器を使うメリットは無いと言えます。上記のモデルではガス代が7.07円となり、節約できる電気代の4.32円を上回ってしまいます。


給湯器のおすすめの活用方法


 食洗機のためだけに給湯器を使うメリットは小さいでしょう。とはいえメリットを出せる使い方もあります。


 食洗機は特に大きな鍋などは庫内に入り切らず、手洗いすることが多いと思います。あるいは、麦茶ポットや哺乳瓶など「深い」ものは水流が奥まで届かないため手洗い必須です。


 一般的に食洗機は台所シンクの周辺に設置されるので、シンクでお湯を使って食器洗いをした直後であれば、食洗機用の水栓からもお湯がすぐに出ます。なのでシンクでお湯洗いしたらすぐに、食洗機のスイッチを入れることで有効活用が可能です。


 また、その後にお湯を使う予定が無いのであれば、食洗機への注水をする前か、注水を行っている最中に給湯器の電源を切ってしまっても良いでしょう。2回目の「すすぎ」用の注水時には給湯器が使えませんが、使えたとしてもどうせ配水管内の水の温度が低下してしまうので、十分なメリットは得られません。


電力会社を乗り換えると5〜10%の節約に


 使い方の見直しよりも効果的なのが、電力自由化により可能となった電力会社の「変更」です。


工事や費用無しで乗り換え可能


 地域によっては既に2〜3割の人が電力会社を乗り換えていますが、まだまだ浸透していないと言える状況にあり、不安や疑問を抱えている人が多いと思います。


 電力会社を東電や関電といった大手電力会社から、新規参入の「新電力」に切り替えるにあたっては、特に工事や費用などは必要ありません。電力会社から届く「検針票」(請求書)が手元にあれば、ネットで5分あれば手続きできます。


 電気が届くルートはこれまでと変わらないので、停電のリスクは変わりませんし、災害時の復旧についても、どの電力会社と契約していても同じです。


 食洗機を導入している家庭では大手電力会社と比較して5〜10%程度、年間で1〜2万円の節約になります(地域や条件によって削減額は変動する) 以下のページから料金プランを簡単に比較出来ます。


夜間電力プランはどうか


 夜間の料金が安く設定されている「深夜電力プラン」というものがあります。主にオール電化住宅で利用されています。例えば東京電力の「スマートライフ」の場合、昼間と夜間の料金単価は40%もの差があります。


時間帯 料金単価
午前1〜6時 17.78円/kWh
それ以外 25.80/kWh

 オール電化住宅などで、既に深夜電力プランを契約している場合は、出来る限り電気代が安い時間帯に食洗機を動かした方がお得です。例えば上記の東電のプランの場合、深夜帯に食洗機を動かせば電気代は1回13.7円で済むところが、その他の時間帯は19.9円と1回あたり6.2円の差が生まれます。
 寝る前にタイマーをセットしておけば、無理なく深夜の安い電気料金を使うことが出来るでしょう。


 一方、現在深夜電力プランを契約していない住宅に関しては、わざわざ深夜電力プランに切り替えることはおすすめしません。
 深夜電力プランは原子力発電が活発に稼働していた時代、深夜に電力が「余っていた」ことへの解決策として導入されたものです。しかし今は原発の多くが稼働しておらず、電気も余っていないため深夜帯に大幅な値引きをして電気を売る必要が無いため、現在の深夜電力プランは以前のものと比べて、深夜の料金単価が大きく値上がりしており、メリットが薄くなっています。


原子力発電所

原発が止まる中、深夜の電気は安くない

 切り替えるのであれば、時間帯に関係無く料金が安く設定されている料金プランをおすすめします。既にオール電化プランを契約中の場合は、更に安いプランへの変更をおすすめします。




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