ドラム式洗濯機の消費電力を「実測」しました
高いイメージがあるドラム式洗濯機の電気代。消費電力を計7回計測した結果をもとに、「実際の電気代」を解説します。
目次
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実測テストに使用したドラム式洗濯乾燥機
購入して3年半になる東芝製のドラム式洗濯機です。毎日1回、多い時は2回洗濯・乾燥に使用しています。このドラム式洗濯機を使用し、ワットモニターを使用して消費電力を計測しました。
カタログスペックは以下のとおり。
機種名 | 東芝TW-117V5 2016年発売モデル |
---|---|
容量 | 洗濯11Kg/乾燥7Kg |
乾燥方式 | ヒートポンプ |
消費電力量 (カタログ値) |
690Wh(洗濯乾燥時) →18.63円 |
消費電力テストの結果
消費電力量を7回計測した結果を紹介します。
通常モードでの計測結果
通常コースでの洗濯・乾燥、計7回分の計測結果は以下のとおり。
回数 | 洗濯物の量 | 消費電力量 | 電気代 |
---|---|---|---|
1回目 | 4.3Kg | 1301Wh | 35.13円 |
2回目 | 少量 | 506Wh | 13.66円 |
3回目 | 4.7Kg | 1332Wh | 35.96円 |
4回目 | 少量 | 513Wh | 13.85円 |
5回目 | 5.3Kg | 1671Wh | 45.12円 |
6回目 | 4.4Kg | 1454Wh | 39.26円 |
7回目 | 4.3Kg | 1480Wh | 39.96円 |
洗濯物の量は洗濯カゴを私が抱きかかえ、そのまま体重計に乗って測った数値と何も持たずに測った数値を差し引きして得たものです(何も持たない状態も毎回計測し直した) 「少量」となっているものは、バスマットや子どもの靴を洗った時のものです(計測していないが1Kg未満と思われる)
「少量」を除く計5回、日常の洗濯〜乾燥に掛かる電気代は1回あたり平均39.09円という結果です。
すすぎを1回に設定している以外は特に「おまかせ」の自動設定で、消費電力が増えるような設定は行っていません。乾燥時も湿気がこもらないよう、ドアを開放した状態で使っていますが・・
スピードコースでの計測結果
早く仕上がる「スピードコース」でも計測を行いました。計測結果は以下のとおり。
回数 | 洗濯物の量 | 消費電力量 | 電気代 |
---|---|---|---|
1回目 | 4.9Kg | 1923Wh | 51.92円 |
電気代が高額であったため、計測は1回で終わりにしました。通常コースと比べて約1.4倍前後の電気代が掛かっています。
これまで使ったことが無いモードでしたが、通常よりも洗濯運転を短め、乾燥は大きな風量で運転していました(乾燥時の騒音が大きかった) 乾燥フィルターのホコリの量も通常よりだいぶ多かったので、衣類へのダメージも不安です。
おやすみコースでの計測結果
騒音が小さくなる「おやすみコース」でも計測してみました。
回数 | 洗濯物の量 | 消費電力量 | 電気代 |
---|---|---|---|
1回目 | 5.0Kg | 1887Wh | 50.95円 |
スピードコースと比べると若干少ないですが、通常コースよりも電気代が大幅に高いことがわかりました。騒音を抑えるため、運転時間が長くなったことと、乾燥時の消費電力が大きかったことが原因です。
60度の温水で洗うモード
60度の温水で洗濯するモードでの「洗濯のみ」の消費電力も計測しました。
回数 | 洗濯物の量 | 消費電力量 | 電気代 |
---|---|---|---|
1回目 | 約3.0Kg | 1760Wh | 47.53円 |
電気代は洗濯のみで48円と、思っていたよりは安いかなという感想です。
子供が布団で吐いてしまい、寝具一式を洗いました。嘔吐物がべったり付着した状態で、そのまま洗濯機に放り込みましたが、ちゃんときれいになり臭いも完全に無くなったので満足です。
カタログ値より大幅に高くなった原因は?
カタログ値では1回あたり「18.63円」のはずが、なぜ通常コースでも39.09円と2倍以上掛かったのか。その理由と、ドラム式洗濯機の電気代を削減する改善策を考えました。
排気パイプのホコリ詰まり
購入から3年以上、毎日使い続けたドラム式洗濯機で計測を行いました。新品時点では計測していないため確証はありませんが、使用による経年劣化が影響しているのではないか、という「予感」がします。
乾燥フィルターは毎回掃除していますが、フィルターの更に奥のダクトなどにホコリが溜まってしまう場合があり、それが原因となって乾きが悪くなったり、あるいは乾かなくなってしまうトラブルがあるようです。
構造上、ヒートポンプ(熱を生み出す装置)にもホコリが付着していき、乾燥力がどんどん落ちていくようなのでその点も影響している可能性があります。この点に関してはパナソニックの上位機種にはヒートポンプの自動洗浄機能が付いており、長年使い続けても性能低下が少ないようです(同機能が無い機種と比較して、7年使った場合の性能低下が5分の1とか)
洗濯物を詰め込み過ぎている
7Kgまで乾燥できる機種で、今回は最大でも5.3Kg分(洗濯前の重量)しか洗濯していませんが、洗濯機本体に貼られたシールにある「乾燥容量」という赤い線を微妙に超えているような感じの洗濯物を毎日洗っているため、もしかしたら容量を「オーバー」している可能性が考えられます。
とはいえ7Kgまで洗えるはずなので、5.3Kgというのはかなり余裕があって然るべきだと思うので、可能性としては低いでしょう。
「ふんわりキープ」に消費電力が掛かった
ドラム式洗濯機は乾燥が完了したまま置いておくと、シワになるのを防ぐために一定の間隔でドラムをまわしたり、送風を行う機能が付いている場合が多いです(今回使用した機種にも装備)
我が家では洗濯物をすぐに取り出さないことが多いです。上記のテスト結果には「ふんわりキープ」分の消費電力量も含めているため、その分若干ですが電気代が高くなってしまいました。
例えば「7回目」の消費電力量1480Wh(39.96円)のうち、ふんわりキープ分の消費電力量は22Wh、電気代にして0.59円なので影響としてはかなり軽微ですが悪影響があるのは確かです。
電気代を節約する方法は
以上をふまえて、ドラム式洗濯機の電気代を削減する方法を検討したので詳しくは以下の記事をご覧ください。
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