ドラム式洗濯機の電気代を「徹底的に」節約する
毎日使うと電気代が高いドラム式洗濯機。その電気代を削減する方法を、実際にドラム式洗濯機を使っている私が指南します。今すぐ簡単に実践出来る方法もあります。
目次
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ドラム式洗濯機の電気代は○○円
まずはドラム式洗濯機にどれだけ電気代が掛かるのか見てみましょう。
縦型洗濯機 AW-10SD6 |
ドラム式/ヒートポンプ式 TW-117V5L |
ドラム式/ヒーター式 ES-H10B | |
---|---|---|---|
洗濯 | 2.3円 (87Wh) |
1.8円 (70Wh) |
1.8円 (68Wh) |
乾燥 | - | 16.1円 (620Wh) |
48.9円 (1880Wh) |
合計 | 2.3円 | 18円 | 50.7円 |
洗濯だけなら縦型洗濯機よりも省エネですが、乾燥に掛かる消費電力量が多いことに気づきます。ドラム式洗濯機の電気代を削減する鍵は「乾燥」にあります。
ドラム式洗濯機の電気代を節約するワザ
では早速、ドラム式洗濯機の電気代を節約する方法を具体的に紹介していきます。
速乾モードは使わない
多くのドラム式洗濯機には、乾燥時間を短縮できるモードを搭載しています。乾燥時間が短い方が省エネな感じがしますが、実は通常の乾燥よりも多くの電気を消費する場合があります。
標準モード | 乾燥お急ぎ | |
---|---|---|
消費電力量 洗濯〜乾燥 |
690Wh | 1150Wh |
電気代目安 | 18円 | 30円 |
これはわが家で使っている東芝のTW-117X5L(ヒートポンプ式)のカタログスペックですが、お急ぎモードで乾燥すると消費電力量は約2倍になります。
他の機種でも、例えばパナソニックのNA-VX9900Lは標準モードで890Whの電気を使うのに対し、省エネ乾燥モードでは620Whで済みます。電気代にして約7円の差です。
節約したいのであれば、早く乾くモードを使うのはやめましょう。
また、早く乾くモードは乾燥時の温度を通常よりも上げる場合が多いため、衣類へのダメージも大きくなります。衣類の「持ち」も含めて、経済的ではありません。
洗濯物を詰め込みすぎない
ドラム式洗濯機は「洗濯容量」と「乾燥容量」に差があります。11Kg洗濯できるものでも、乾燥は6Kgまでという機種が多いです。
乾燥容量を守らないと、乾燥に長い時間が掛かって結果として消費電力量が大きくなってしまいます。必ず容量を守るようにしてください。
目安としては、乾燥し終わった時に衣類と衣類の間に適度な「隙間」が出来るくらいの量にするのがベストです。衣類と衣類の間に風が通らないと乾燥できないので、隙間が無いと乾きません。
容量を守るのが難しい場合は、例えば洗濯だけまわして、ハンガーに掛けて仕舞う必要があるシャツなどを取り出し、残ったものを乾燥するというのがおすすめです。少し手間は増えてしまいますが・・
乾燥フィルターの掃除を怠らない
面倒で忘れがちなのが乾燥フィルターの掃除です。最近の上位機種には自動で掃除してくれる機能があるようですが・・(高い)
乾燥フィルターのホコリをそのままにしておくと、乾燥出来なくなります。仕上がりも悪くなりますし、消費電力量も増えてしまうので毎回必ず掃除するようにしましょう。
ホコリを取り除く作業は多くの人が行っていると思いますが、見落としがちなのがフィルターの「目」です。細かなホコリが詰まっていくので、使い終わった歯ブラシなどで定期的にこすって、ホコリを取り除いてください。
室温・湿度に気をつける
意外と見落としがちなのが、ドラム式洗濯機を設置している部屋の気温と室温です。
メーカーによっては「5度以下」、もしくは「35度以上」で乾燥効率が落ちると取扱説明書に書いてあるところもあります。
ドラム式洗濯機は音がうるさいので作動中はドアを締め切って使う人が多いと思いますが、そうすると特に夏場は部屋がサウナのように蒸し暑くなります。換気扇を回すか、可能であれば窓を開けた状態で使うといいです。
逆に寒い冬場も要注意です。
特にヒートポンプ式のドラム式洗濯機は、だいたい気温5度を下回ると効率が低下します。ヒートポンプは空気中から「熱」を集めて温める仕組みなので、寒いと効率が低下します。
もっとも、ドラム式洗濯機のためだけにエアコンなどを使う必要は無いでしょう。
安い電力会社に乗り換える
安い電気料金プランに切り替えることで、大手電力会社と比べて10%程度電気代が安くなります(使用条件などによって異なる) 家庭全体の電気代が安くなるのはもちろん、ドラム式洗濯機も1回あたり数円ほど電気代が安くなります。
特にドラム式洗濯機を使っている家庭は電気を多く使っているので、節約効果はより大きくなります。家庭全体で年間1〜3万円安くなるのも珍しいことではありません。
切り替えはとても簡単で、手元に電気の検針票があればネットで5分程度で手続き出来ます。費用は掛かりませんし、工事も必要ありません。賃貸住宅でも大丈夫です。
料金メニューの比較は以下のページで。
長年使用している場合は分解クリーニングも
ドラム式洗濯機を長年使い続けていると、段々と乾きが悪くなる場合があります。洗濯機内の排気ノズルやヒートポンプなどに大量のホコリが詰まって、排気がスムーズに行われなくなってしまうことが原因です。
そこでおすすめしたいのが、専門業者によるドラム式洗濯機の分解クリーニングです。1回数万円の費用が掛かってしまいますが、また以前の乾きが復活します。以前はよく乾いていたのに・・という人は、くらしのマーケットなどで専門業者を探してクリーニングを依頼してください。
まだ購入していない貴方へ
最後に、ドラム式洗濯機の購入を検討している方にアドバイスです。
買うなら絶対ヒートポンプ式を。
ドラム式洗濯機を買うなら、「ヒートポンプ式」が圧倒的におすすめです。
冒頭でも紹介したように、消費電力量が全然違うというのが最大の理由です。1回使うごとに数十円単位で差が出ます。
本体価格はヒートポンプ式の方が高いものの、毎日洗濯する家庭なら4年少々で差額の元は取れます。一人暮らしなどで数日おきに洗濯する場合は、ヒーター式の方がコスパが良いかもしれません。
縦型洗濯機 AW-10SD6 |
ドラム式/ヒートポンプ式 TW-117V5L |
ドラム式/ヒーター式 ES-H10B | |
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洗濯 | 2.3円 (87Wh) |
1.8円 (70Wh) |
1.8円 (68Wh) |
乾燥 | - | 16.1円 (620Wh) |
48.9円 (1880Wh) |
合計 | 2.3円 | 18円 | 50.7円 |
また、ヒーター式よりもヒートポンプ式の方が乾燥する際の温度が低いため、衣類へのダメージも少なくて済みます。衣類の寿命が伸びる点でも、本体価格の差額は多くの家庭で回収が可能だと思います。
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