扇風機よりエアコンの送風運転の方が消費電力が少ない事実 | 扇風機買って後悔する前に

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扇風機買う前にエアコン送風運転!


 微妙な暑さのときに便利な扇風機。ですが扇風機を買う前にエアコンの送風運転を試してみてください。エアコン送風運転の知られざるメリットを解説します。



扇風機とエアコンの送風運転の消費電力の比較


エアコン


 扇風機とエアコンの送風運転の消費電力を比較します。


扇風機
ACモーター
扇風機
DCモーター
エアコン
送風運転
消費電力 30W〜45W 2〜20W 15W前後

 扇風機にはACモーターで駆動するものと、DCモーターで駆動するものがあります。ACモーターは昔から普及しているタイプで本体価格が安価で3000円前後で購入できます。DCモーターは一般的なリビング扇で最低でも6000円以上で売られています。


 一方、エアコンの送風運転の消費電力はカタログなどに記載が無く情報収集に苦労しましたが、パナソニックの公式サイトに15Wと記載されていたのでこの値を引用します。風量によって変動します。


 本体の大きさからエアコンの送風運転は消費電力が大きく見えますが、実はACモーターの扇風機よりも消費電力が小さいと言えます。DCモーターは微風だと数W程度で稼働しますが、あくまでも微風でのデータです。


エアコンの送風運転のメリット


 エアコンの送風運転のメリットを整理します。


電気代が安い


 ACモーターの扇風機と比較して消費電力が少ないため、電気代が安く済みます。


 AC扇風機を30W、エアコンを15Wとした場合、1日4時間使用すると電気代で1.86円の差に。1ヶ月で55円、年に2ヶ月使うとすると100円の差になります。10年で1000円差です(電気代を1kWh31円とした場合)


電気代
1日4時間使用
扇風機(AC) 3.72円
エアコン 1.86円

 この20年ほどに発売された多くのエアコンの室内機は、ファンをDCモーターで駆動しています。送風運転では室内機のファンが稼働し、室外機などは稼働しないため実質DCモーターの扇風機と変わらないというわけです。


扇風機を買う必要が無い


扇風機


 安価なACモーターの扇風機でも、だいたい3000円以上で売られています。消費電力が小さいDCモーターの扇風機は6000円以上が一般的です。さらに処分する際は粗大ごみとして出す必要があるので、私が暮らしている自治体では400円の費用が掛かります。


 扇風機を買わずに備え付けのエアコンの送風運転で済ませば、これらの費用を削減できます。


スペースを取らない


 私も以前は扇風機を2台持っていましたが、家が狭くオフシーズンの置き場に困ったため処分しました。エアコンであれば壁や天井に取り付けられているため、収納する必要が無く場所も取りません。


風量が強く涼しい


 ケースバイケースですが、エアコンの送風運転を最も小さな風量で稼働すると想像以上に風量があり、パワフルです。最大風量に設定すると机の上に置きっぱなしになったレシートやティッシュが吹き飛んでいきます。


 強い風が体に当たるので、扇風機を使用していた頃よりも格段に涼しく感じます。


エアコンの送風運転のデメリット


 デメリットもあります。


場所によって風が届きづらい


 エアコンは天井や壁に設置されているため、移動させることが出来ません。ちょうど良い場所に自由に移動できる扇風機の方が使い勝手が良い場合もあります。エアコンの位置によっては体に風が当たらない場合もあるでしょう。


扇風機のリモコン


エアコンの寿命が縮まる


 送風運転を利用することでエアコンの稼働時間が長くなるので、寿命が縮まることは避けられないでしょう。とはいえ冷媒を含め室外機は稼働しないので、負担が掛かるのは室内機のシンプルな機構の部分です。有意に壊れやすくなるわけではないものの、影響が全く無いとは言えないでしょう。


フィルター掃除の頻度を増やす必要も


エアコンのフィルター


 送風運転でもエアコンフィルターが汚れます。室内の空気をファンで取り込む際にフィルターを通過するため、フィルターに埃などの汚れが蓄積します。冷暖房運転と同様です。使用時間が長くなることで、フィルターの汚れはより大きくなります。


 扇風機でもファンを覆うガードの部分に埃が溜まっていきます。扇風機の場合はモップや雑巾などでカンタンに埃を取り除くことが出来ますが、エアコンフィルターの掃除はそれより手間が掛かるためこの点は小さくないデメリットと言えるでしょう。


結論:扇風機買う前にまずエアコン送風運転を確認!


 部屋の配置などによってエアコンの送風運転では涼しさを感じられない場合もあるので、扇風機を買う前にまずは送風運転を試してみることをおすすめします。扇風機を購入する費用も、置き場所も節約できます。


 ただしエアコンの風が届かない場所への送風のように、エアコンの補助として扇風機を利用することはおすすめです。部屋が広い場合や、ロフトや壁などでエアコンの風が届きづらい場合は扇風機やサーキュレーターを利用することで効率よく部屋の温度を均質化できるので、電気代を大きく削減できます。


 電力会社を見直すことで、電気代を節約できます。あわせて電力会社の乗り換えも検討してみてください。当サイトはこれまでに多数のマスメディアに料金シミュレーションを提供しています。




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