新電力会社のシェアや販売電力量を調べる方法

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電力自由化にまつわる統計データの探し方


 これまでに何度か大学生や院生の方から質問を頂いたことがあるので、電力自由化や新電力にまつわる政府統計データの探し方を分かりやすく紹介したいと思います。



新電力・電力自由化にまつわる統計データ


 データの種類ごとに、探し方を紹介します。


切り替え率のデータ(スイッチング件数)


 2016年4月に低圧電力を含めた電力の完全自由化がなされましたが、大手電力会社(旧一般電力事業者)から新電力への切り替え件数(スイッチング件数)のデータがあります。


 電力広域的運営推進機関では、毎月9日頃に前月末時点の地域別のスイッチング件数のデータを公表しています。このデータを見れば、地域ごとの切り替え件数が分かります。


 リンク:スイッチング支援システムの利用状況(電力広域的運営推進機関)


会社別の販売電力量のデータ(市場シェア)


 新電力の市場シェアや販売電力量のデータは、経産省が毎月公表しています。小売電気事業者、ならびに「みなし小売」(関西電力などの大手電力会社)の販売電力量のデータが分かります。


 販売量のデータは「需要実績」のテーブルの中の「電力需要実績」に記載されています。これをダウンロードしてEXCELで開くと閲覧できます。


 並び順は登録番号順、また電気の販売実績が無い会社も掲載されているため見づらいですが、データを別のシートなどにコピーして、フィルターで並び替えると見やすくなると思います。


 リンク:各種統計情報(電力関連)(経済産業省資源エネルギー庁)


参入企業の一覧


 新電力(小売電気事業者)として登録されている事業者の一覧は経産省のサイトで確認できます。登録されている数も一覧表の上に掲載されています。


 リンク:登録小売電気事業者一覧(経済産業省資源エネルギー庁)


CO2排出量のデータ


 電力会社ごとのCO2排出量は「二酸化炭素排出係数」という数値で比較できます。環境省の公式サイトで各社のデータを一覧で確認出来ます。掲載数値は1kWhあたりのCO2排出量を1トン単位で表記しています。


 リンク:算定方法・排出係数一覧(環境省)


excelを持っていない場合の対処方法


 一部データの確認にはMicrosoft Officeのexcelを使う必要があります。あるいは、データを見やすく加工するにもやはりexcelが便利です。excelは正規版で15000円程度と高額なので、購入できない場合もあるでしょう。


 そうした場合は、Googleが無料で提供しているGoogleスプレッドシートを利用すると、excelの機能を概ね利用することが出来ます。ブラウザ上、あるいはスマホアプリ上でexcelのデータの閲覧・編集が可能です。




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