10社契約した中で良かった新電力は?
1社でも多くの新電力を実際に契約して使うことを目標としている私は、2020年夏時点で10社以上の新電力を既に利用しました。その中で満足度が高かった新電力の特徴を紹介していきます。
目次
節約額が「見える」
乗り換えたことで電気代がいくら安くなったのか示してくれる新電力があります。
乗り換えのメリットが「見える」のは大事
多くの消費者は、電力自由化にあたって電力会社を「乗り換える」メリットとして挙げているのが電気代の削減です。大手電力会社とくらべて電気代が安くなることを期待して電力会社を乗り換えています。
ですが、新電力の公式サイトやあるいは当サイトのような料金比較サイトで事前のシミュレーションをしても、乗り換えた後に実際にいくらの「節約」が実現しているのか、あるいはかえって割高になってしまっているのか、確認するのは簡単なことではありません。
私がこれまでに契約した中で2つの新電力は、ウェブのマイページで大手電力会社の料金プランと比較して月々いくらの節約になったのかを表示する機能がありました。こうした機能は乗り換えのメリットを実感できる数少ない要素なので、あると便利だしうれしい機能だと思います。
熊本電力
電気代が安い新電力として知られる熊本電力ですが、同社は毎月ウェブのマイページ上で発行される請求書に、大手電力会社と比較していくら節約になったのかを表示しています。
熊本電力の料金は新電力の中でも随一の安さを誇っているので、その「節約額」を目で見て実感できるのはとても良いなと思いました。

Looopでんき
Looopでんきはウェブのマイページ上で「節約額チェッカー」という機能を提供しており、そこで大手電力会社のプランと比較した月ごとの節約額を表示しています。
グラフなどで確認できるので、熊本電力よりも見やすいのが特徴です。節約額の推移を一覧で確認できる点も良いと感じました。
「見える化」の機能が充実
自宅の電気使用量をウェブのマイページから確認できる「見える化」ですが、使用量を確認できるだけで留まらない充実した診断機能を提供しているところがあります。
データ更新頻度は重要
まず、見える化を提供していない新電力もあり、これは不便です。あとは見える化のデータの反映ですが、数時間遅れで随時データが反映される新電力もある一方、1日1回まとめて反映されるというところも少なくありませんでした。
昨日の晩ごはんは思い出せないけれど、今日さっき食べたお昼ごはんを思い出せる人も少なくないでしょう。見える化のデータ反映が1日1回では使い勝手が悪いと感じます。
レポート機能が充実していると面白い
残念ながら「見える化」のデータ反映は1日1回と使い勝手が悪いものでしたが、CDエナジーの「見える化」のレポート機能は非常に充実していました。
世帯構成などを入力すると、似たような環境の家庭などと電気の使い方を比較できる機能などがあり、ゲーム感覚で節電を楽しめる内容となっています。
また、同じくデータ更新は1日1回である点は不満でしたが、東京ガスのレポート機能もCDエナジーと同様に充実していました。独自の機能としては、前年同月の使用量などと比較して使用量が多くなってしまいそうな時に、メールで警告してくれる機能があります。

既存顧客重視の姿勢
新規契約を取るためにキャッシュバックなどを展開している新電力は多いですが、一方で既存顧客にも特典を与える新電力がありました。
コロナ自粛でポイントを配布 CDエナジー
ちょうど新型コロナの緊急事態宣言期間中に契約していたCDエナジーですが、契約者全員に「在宅応援」として1000円分のポイントを配布しました。
2020年4月7日から5月31日まで発令された緊急事態宣言ですが、そのさなかの5月21日頃に郵送で通知が届きました。家にいる時間が長くなり電気代が気になるタイミングでの「プレゼント」はうれしかったです。
違いが見えにくい電力会社間のサービスの違い
本来の商品である「電気」は、どの電力会社と契約しても変わりなく使うことが出来ます。だからこそ、電力自由化で電力会社を選ぶ際の違いはとても分かりづらいと言えます。
現在は多くの消費者が電気料金の違いに目を向けて電力会社を選んでいますが、上で挙げたようなサービスの違いや、あるいは顧客に対する姿勢の違いも電力会社を契約する上で今後重要性が増していくのではないでしょうか。
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