料金比較サイトの儲け方
電力自由化で注目を集めているのが「電気料金比較サイト」です。雨後の竹の子のように次々に新しいサイトがオープンしていますが、かくいう当サイトもその一つです。では、そうした料金比較サイトはどのように収益を上げているのでしょうか。そのビジネスモデルを裏側から全て暴露します!
3つの収益源 + α
掲載料
電気料金比較サイトの料金シュミレーションに載せるためには、掲載料が必要である場合が多いようです。逆を言えばこの世に存在していて、かつ料金プランも既に発表済みの会社であっても、料金比較サイトに掲載料を払わなければ載せてもらえない、ということです。
ちなみに、当サイトではこうした掲載料は一切頂いておりません。「公平・中立」を謳うのであれば、掲載料の有無に関わらず全社掲載するのが筋ではないでしょうか。おかしなシステムだと思います。
成果報酬
料金比較サイトの主な収益源です。
比較サイト経由で電力会社への申し込みがあると、件数に応じて報酬が発生します。会社によって金額が異なりますが、3千円前後というイメージを持っていただければと思います。
そうすると、報酬が高い会社を勧めているのではないか、という疑いを持つ人も多いのではないでしょうか。ただ、私が各料金比較サイトを調べた限りでは、目に見えておかしいことをしているサイトは無かったので、その点は安心してください。
ちなみに、当サイトでは掲載している76社の内、7社からこうした報酬を頂いています(5/19現在) 当然、各種シュミレーションなどでこの7社を優遇するようなことは一切しておりませんので、ご安心ください。「申し込み」ボタンを設置している会社が目印です(1社だけ例外アリ) 当サイトでは、だいたい月に10万円程度の売上を頂戴しております。
月極広告(バナー広告)
サイト内にバナー広告を設置している料金比較サイトは多いです。これは広告の設置、および広告が表示されることに対して売上が発生しているものです。相場は概ね、上で挙げたような金額がネット広告の「相場」とされています。例えば、月間100万アクセスあるサイトであれば、月10万円程度の売上になるイメージです。
ちなみに、当サイトは月60万PVくらいのアクセス数があります。
+ α 料金シュミレーターの外販
一部の料金比較サイトは、自社で開発した「料金シュミレーター」を大手電力会社などに提供しています。おそらくこれに対しても売上が発生しているはずです。
電気料金比較サイトって儲かるの?
では、電気料金比較サイトは儲かるのでしょうか?
結論から言うと、現在のところほとんどの比較サイトが赤字ではないか、と私は見ています。かくいう当サイトも、仮に私の人件費を経費として計上すると赤字になってしまいます(他に経費がほとんど掛かっていないのに、です) 各社の公表しているサイト利用者数や社員数などを総合すると、毎月数百万円の赤字になっていそうな料金比較サイトもあり、かなり厳しい状況だと思います。
儲からない原因は・・
料金比較サイトが儲からない最大の原因は、「電力自由化が盛り上がっていない」事です。電力自由化が盛り上がっていない理由で詳しく紹介していますが、電力自由化はあまり盛り上がっていません。テレビなどで電力自由化が特集されると、当サイトのアクセス数も跳ね上がりますが、そうでなければ「かなりやばい」状況です(ほとんど毎日そんな状態です・・) 関係者に話を聞くと、どこも同じような状況みたいです。
私は好きでやっているので更新を続けることが出来ていますが、早くも4月中旬頃から更新が止まっている・鈍くなった料金比較サイトもいくつかあります。淘汰は意外と早いかもしれません。
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