マンションが高圧一括受電契約か見分ける方法

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高圧一括受電か見分ける方法


 マンションが高圧一括受電か見分ける方法は簡単です。確認すべきポイントをまとめます。



ここを確認すれば分かります


 高圧一括受電を導入しているか否か見分ける方法を紹介します。


契約時の説明に含まれていたかどうか


 マンションを賃貸で契約、あるいは購入する際に必ず重要事項説明が行われます。宅建取引士の資格を持つ者が長々と契約内容について説明をし、書面を交付する必要があります。


 契約するマンションが既に高圧一括受電を導入済みの場合は、その旨を重要事項説明の中で説明することが「望ましい」とされており、高圧一括受電が導入済みの場合は説明がなされているはずです。


全宅連の重要事項説明記載例

全宅連が示した重要事項説明記載例

 受けた説明の内容が全く記憶に無い場合は、契約時に受け取った書類を見返してください。特に説明を受けていない、書面にも記載が無い、また居住していて後から一括受電を導入するという話も無かった場合は、そのマンションは高圧一括受電ではないと考えられます。


建物の規模で見分ける


 導入の有無を確定できるものではありませんが、一つの目安として利用できます。


 高圧一括受電は「一定規模」以上の建物において導入するメリットがあるとされてきたサービスです。ファミリー向けのマンションでは約50戸が導入できる下限とされており、それを下回るマンションでは高圧一括受電を導入している可能性は「低い」です。単身向けの場合は70〜100戸が目安となります。


一括受電導入済みマンション

一括受電導入済みのマンション(300戸)

 例えばファミリー向け15戸の小規模マンションでは、高圧一括受電を導入している可能性はとても低いと言えます。かといって500戸のタワーマンションが必ずしも高圧一括受電を導入しているわけではありません。


電気料金の支払先を確認する


 特に電力会社を自分で選んだ覚えも無いのに、電気の契約先が東京電力エナジーパートナーや中部電力ミライズ、関西電力といった「大手電力会社」でない場合は、一括受電を利用している可能性があります。


 ただし、賃貸マンションで最近増えているのが入居時に契約する電力会社が指定されているケースです。高圧一括受電を導入できない小規模なマンションやアパートでしばしばこのようなケースがあります。このような場合も賃貸借契約を結ぶ際の重要事項説明で説明がなされるので、書面を確認してください。


契約している電力会社に確認する


 現在契約している電力会社に「この契約は高圧一括受電なのか」問い合わせるのが最も確実です。まだ入居しておらず電気を契約していない場合は、不動産屋さんに聞けば教えてくれます。


 長々と「確実すべきポイント」を紹介してきましたが、これが最も確実かつ早いと思います。


一括受電マンションは電力自由化の恩恵を受けられない


 残念ながら高圧一括受電導入済みのマンションでは、電力会社を自分の意思で変更することが出来ません。


電気代が割高となるケースが少なくない


 高圧一括受電を導入しているマンションでは、建物全体で同じ電力会社と契約します。その契約内容は共用部分の電気代を大幅に割り引く・専有部分は大手電力と同額、あるいは共用部分も専有部分も割り引きなど様々あります。


 ですが2016以来、電力完全自由化により各住戸でそれぞれ電力会社を選んで契約することが可能となっています。条件によっては大手電力会社と比較して10%以上、地域によっては4人世帯の平均使用量で15%以上安いプランも登場しています。


 高圧一括受電を導入することで、そうした「安い料金プラン」を契約出来なくなるデメリットがあると言えます。




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