夜は電力不足にならない、という誤解 | 需給逼迫

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「夜は電力不足にならない」という誤解


 頻発する電力不足に対し、「夜間は電力不足にならないから自粛する必要は無い」とする話が拡散しています。ですがこの話には誤解も含まれています。この記事では電力不足の誤解を解きます。



「夜」は電力不足にならないという誤解


 夜間は電力不足にならないとする話の誤解と真実について解説します。


夜は電力不足にならないと言われているが・・


 「夜間は電力不足にならないから、節電する必要は無い」とする意見が見受けられます。


 上記で引用したツイートのように、フォロワーが多いインフルエンサーがこのような発信を行っている事例が散見されます。ですが、実は夜間にも電力不足が生じることは珍しくないのです。


夜は夜でも時間帯によってはタイト


 「夜間」であっても、時間帯によっては電力が不足する時間帯があります。


 例えば冬場の電力需給のピークは帰宅時間帯の17〜19時台であることが多いです。需要が増える一方、太陽光発電による発電が無くなるためです。何時を「夜間」とするかは人によって感じ方が違う部分があるかと思いますが、冬季は18時を過ぎれば外は真っ暗なので「夜間」にも電力不足は起きているどころか、夜間に節電が最も必要なタイミングが来ていることになります。


 例えば地震の影響で大規模な発電所が損傷し電力不足に陥った2018年9月の北海道では朝8時半〜夜8時半の節電が、同じく地震による発電所の損傷の影響と季節外れの寒波の影響で深刻な電力不足に陥った2022年3月の東北・東京電力管内では8〜23時の節電への協力が呼びかけられていました。


結論:深夜は余裕がある ピークシフトを!


 以上をふまえて、より効果的な節電について結論を出します。


深夜帯は余裕があることが多い


 必ずしも「夜間」は電力不足にならないというわけではない一方、人々が寝静まる深夜帯は電力需給に余裕があることが多いです。電力不足になりづらいのは「夜」ではなく「深夜」です。


 21時、あるいは状況が極めて深刻なときでも23時を過ぎれば、概ね危機的状況ではないことが多いです。家事をする時間帯や、スマホの充電などの時間を「ずらす」ことで、電力不足の改善に効果的に貢献することができます。




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