おすすめできない電力会社も多い
全国452社の新電力の料金プランやサービスを日々チェックしている私が、「この会社はちょっとな」と思う電力会社の特徴をまとめます。
目次
私が選ぶ「おすすめできない」電力会社の特徴
こんな会社とは契約してはいけない、と思う電力会社の特徴を挙げていきます。
料金がほとんど安くならない
エコや地域貢献のために大手電力会社よりも割高、あるいはほぼ同額の料金プランを提示している新電力は別として、特に何の理念も無いのに「大して安くない」新電力とは契約する意味が無いでしょう。
地域貢献にもエコにもならないのに、大手・既存プランと比べて年間数百円しか安くならない新電力もありますし、割高になる新電力さえあります。
また、「○%安くなる」と勧誘している新電力が多いですが、中には一般家庭とは言えない膨大な使用量で試算した結果をもとにアピールしている例もあります。どのような条件に基づいた試算なのかもしっかりと確認しましょう。
月400kWhを超える使用量での試算値を提示している会社は悪質です。
契約事務手数料
一部の新電力が契約時に「契約事務手数料」と称して数千円の手数料を徴収しています。中にはこうした手数料が分かりづらく記載されている例もあるので、要注意です。
手数料で収益を上げるビジネスモデルなのでは?と感じてしまうような新電力もあります。
高額な解約違約金
契約期間に関係無く「違約金が掛からない」新電力も多くありますが、中には法外な違約金を請求する新電力もあります。1万円を超える額を請求する新電力もあります。
日本の電力ビジネスは刻一刻と変わっている最中です。違約金の金額が高額、あるいは契約期間が長い会社に縛られにいくと、そうした変化に対応できなくなる恐れがあります。
解約事務手数料
契約期間に関係なく、解約時に必ず「解約事務手数料」を徴収している電力会社があります。「違約金」とは別で、違約金とあわせて請求している電力会社もあります。金額は500円程度から、高いものは数千円です。
こういった手数料を徴収する電力会社にかぎって、電気料金があまりお得でないことが多いです。契約しても損をする場合もあるので、注意しましょう。
顧客対応が悪い
顧客対応が悪い電力会社もあります。
私が体験したところでは、メールの返信に2週間以上掛かったとか、あるいは数回問い合わせても返信が全く無いところもありました。
もしもの時のことを考えると、顧客対応力の低い新電力と契約するのは後々トラブルになる可能性があります。
電話・訪問で勧誘している
国民生活センターや各地の消費生活センターには、電話や訪問販売で「電気」の勧誘をしている業者について、多くの苦情が寄せられています。
中には大手電力会社の名前を騙って勧誘をしたり、契約に必要な情報を巧みに聞き出して勝手に契約手続きを進めてしまう事例もあり、とても悪質です。
電話・訪問で勧誘している新電力の多くは悪質ですし、また顧客獲得コストが高いため電気料金の面で大きく劣ることが多いです。実際、電話勧誘を活発に行っている某社は、大手電力と比べてわずか1%しか安くならず、また契約事務手数料などを加味すると「損」になるプランです(最大5%安くなると嘘をついて勧誘している)
CO2排出量が多い
電力会社によって、CO2排出量に大きな差があります。
例えば2017年度実績で見ると、販売量シェア上位20社の中で「最も優秀な新電力」と、「最も悪い新電力」を比較すると排出量の差は2倍以上です。
電力自由化では電気料金にばかり注目が集まっていますが、環境負荷にもぜひ目を向けて電力会社を選んでください。CO2排出量と電気料金の安さは比例しないことからも、CO2排出量が多い電力会社を選ぶメリットはありません。
全体の約3割はおすすめ出来ない
452社の料金プランやサービス内容などを見ていると、全体のだいたい3割程度の新電力は市場から退出した方がいいと感じます。契約する消費者や社会にとって害悪を与えている新電力も少なくないです。
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