トイレの暖房としてオイルヒーターが「適していない」理由

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トイレには適していないオイルヒーター


 寒いトイレを暖める目的でオイルヒーターを使うのは「適していない」と言えるのはなぜか。その理由を分かりやすく解説します。



トイレで使うのに適さないと言える理由


 なぜトイレで使うのに適さないと言えるのか、その理由はこうです。


暖まるのに長い時間が掛かる


我が家のオイルヒーター

我が家のオイルヒーター

 オイルヒーターは暖まるまでに非常に時間が掛かる暖房器具です。電源を入れて本体内のオイルが暖まりきるまでに最低でも数分〜10分程度掛かりますし、部屋が暖まり始めるのはその後です。


 トイレに入る度に電源のオン・オフを繰り返していては、用を足し終えるまでに暖かさを感じることは不可能です。


付けっぱなしにすると電気代が高い


 すぐに暖まらないのなら、付けっぱなしにすればいいじゃないか。そう思う人もいるでしょうし、付けっぱなしにした方がヒートショック対策としては有効で健康的と言えます。


 しかし注意したいのがオイルヒーターの電気代の高さです。


オイルヒーターの電気代を実測

オイルヒーターの消費電力を実測しました

 私が実測したところ、一般家庭のトイレで使うのに適していると言えるミニサイズのオイルヒーター(500W)でさえ、1時間あたり5.2円の電気代が掛かりました。24時間付けっぱなしにした場合の電気代は124円、ひと月で3744円と高額です。


ミニサイズでも場所を取る


 オイルヒーターはファンヒーターなどと比べると、サイズが大きいです。


 ミニサイズのオイルヒーター(500Wクラス)でも14cm×25cm、高さは40cmほどです。一般的なサイズのオイルヒーター(1200Wクラス)は25cm×50cm、高さは63cmほどと、トイレに置くと場所を取ります。


 オイルヒーターは電熱線でオイルを温め、ラジエーターから熱を放射する仕組みを取っているため、他の小型暖房器具と比較してどうしても大きくなってしまいます。


寒いトイレの暖房としての最善策は


 寒いトイレにオイルヒーターは向かないとすれば、どうするのが「正解」なのか。最適解を紹介します。


人感センサー付きヒーターがおすすめ


 トイレで使うのであれば、人感センサー付きのセラミックファンヒーターがおすすめです。


セラミックファンヒーター

セラミックファンヒーター

 セラミックファンヒーターは温風が吹き出す暖房器具で、オイルヒーターとは異なり電源をいれてすぐに部屋を暖め始めることが出来ます。人感センサーが付いていればトイレに入った瞬間に電源が自動でオンになり、ドアを閉め鍵を掛け、ズボンを下ろしている間にもトイレ内の温度をある程度上げることが可能です。


 気になる電気代は、1200Wクラスのセラミックファンヒーターを一回5分・1日10回使うとした場合、1日あたり約27円と、オイルヒーターを24時間付けっぱなしにした場合(1日124円)と比較して4分の1以下で済みます。600Wクラスであればわずか13.5円と、ミニオイルヒーター(500Wクラス)の9分の1です。


 本体価格は4千円前後で購入できます。


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付けっぱなしにするならミニオイルヒーター


 ヒートショックが怖い、少しでも寒いのが嫌だという場合は、トイレで何かしらの暖房器具を一日中付けっぱなしにしておくしかないわけですが、その場合は「ミニオイルヒーター」がおすすめです。


 ミニオイルヒーターには上で挙げたようなデメリットがあるのは間違いありませんが、電気代を覚悟した上で付けっぱなしで使う分には快適と言えます。また、万が一何か物が落下してくるなどしても、火災のリスクも小さいです。


 一般的なサイズのオイルヒーターはよほど広いトイレでないと使えない大きさですが、ミニオイルヒーターであれば一般家庭のトイレにも「置けなくはない」サイズですし、1〜3帖に対応出来るのでトイレをしっかりと暖めることが出来ます。また、温風が吹き出さないので熱い思いをしなくていい点でもメリットがあります。


 アイリスオーヤマ製がデロンギ製の半額程度で買えるのでおすすめです。


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電力会社を変えるだけで電気代が安くなる


 電力会社を変えることで、電気代が安くなります。3%程度しか安くならない場合もありますが、逆に15%以上安くなるケースもあります。


 乗り換えは簡単で、特に費用や工事も掛かりません。ネットの手続きだけで完了します。また、どの電力会社と契約しても停電が増えたりすることはありません。


 当サイトで簡単にシミュレーションが出来るので、ぜひ試してみてください。




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