電気代が急に高くなったと感じた時に確認すべき3点【2022年版】

電気代の請求書を見て驚いた貴方が確認すべき3点を解説します


 電気代の請求が高くて驚いた、疑問に感じた時に確認すべき3点を、電力自由化の専門家としてこれまでに多数のメディア取材(産経新聞、女性自身、ダイヤモンドZAiなど)を受けてきた私が分かりやすく解説します。



電気代が高くなったと感じたら確認すべき3点


 納得がいかないほど電気代が「高くなった」と感じた時に確認すべき3点を紹介します。


使用量(kWh)が増えていないか確認する


使用量が増えれば電気代が高くなる


 どの電力会社でも、電気をたくさん使えば支払う電気代が高くなります。まずは使用量(kWh)を前年同月と比べてみてください。


 電気の使用量は在宅時間の変化や、新しく買い替えた・買い足した家電製品によって大きく変動する場合があります。まずは使用量を確認し、その数字が増えていたら使用量が増えた原因を探してみてください。


 冬場の場合、電気式の暖房器具やスチーム式の加湿器が原因である場合が多いです。心当たりが全く無いのに使用量が大幅に増えていた場合は漏電や盗電の可能性も検討してください。


燃料費調整を確認する


電気代が急に高くなった原因は燃料費調整単価


 日本のほとんどの電力会社が「燃料費調整制度」という仕組みを採用しています。これは燃料の輸入価格の変動を、毎月の電気代に反映させる仕組みです。


 燃料の輸入価格が安い時は、燃料費調整で電気代が割り引かれます。一方、燃料が高くなると燃料費調整で電気代が高くなります。


 燃料費調整による変動は電気代に大きな影響を及ぼします。例えば東京電力エナジーパートナーの燃料費調整単価で計算すると、2021年1月と22年3月とでは燃料費調整だけで1ヶ月に2109円もの差になります(月300kWhの場合) 電気代が2000円も高くなると、多くの人が「高くなった」と感じるはずです。


契約している料金プランの料金体系を確認


電気代が急に高くなる料金プランもある


 ごく一部の料金プランは、固定の料金単価が無く毎月あるいは30分単位で料金単価が変動します。そのような料金プランを契約していた場合、市況の変化により電気代が「高騰」する場合があります。


 2021年1月には卸電力取引所の取引価格が1ヶ月にわたり通常の10倍近い水準で推移しました。このタイミングで変動制の料金プランを契約していた場合、大手電力の標準メニューで月8000円で済む電気代がその3倍あるいは4倍になりました。


 ほとんどのユーザーは心配する必要がありませんが、先に紹介した2点では説明がつかないほどに電気代が高くなってしまっている場合は、このような変動制の料金プランを契約している恐れがあります。今すぐ契約内容を確認することをおすすめします。「市場連動型プラン」と呼ばれる料金プランは要注意です。


2022年現在起きていること


 直近の状況を追加で解説します。


燃料価格の急上昇が電気代高騰の原因に


 2020年下半期〜2021年上半期は新型コロナの感染拡大による世界経済停滞の影響を受け、燃料の輸入価格がとても安い水準で推移していました。2020年4月にWTI原油が「マイナス価格」となったニュースは記憶に新しいと思います。


燃料費調整単価


 ですが燃料価格は底入れし、2021年下半期以降は上昇が続いています。更にロシアによるウクライナ侵攻により一段と高騰しました。その影響で燃料費調整単価が高値圏で推移しています。


 「安かった」21年上半期以前から一転して、わずか1年の間に急激に高値圏へとジャンプしたため、負担感がより一層大きなものとなっています。


在宅時間の増加が電力消費量を増やす


 新型コロナの感染拡大により在宅時間が長くなっている人が多いと思います。在宅している時間が長くなれば自宅で使う電気の量もそれに比例して増えます。


 電気を多く使えば電気代も高くなることは避けられません。


オール電化プランの値上げ


 2022年、大手電力がオール電化プランを相次いで値上げします。


電力会社 値上げ時期
東京電力 電化上手 2022年10月
関西電力 / はぴeタイム 2022年7月
中部電力 / Eライフプラン 2022年4月

 この他、九州電力も2020年4月からオール電化プランの値上げを行っています。


 値上げされているのは、過去に契約を受け付けていた(現在は新規契約が出来ない)オール電化プランです。現行のオール電化プランと比べて深夜料金が大幅に安く設定されていましたが、それが大幅に値上げされます。


 値上げ幅は一般的なオール電化住宅で年間1万円前後以上となるため、燃料費調整単価の上昇とあわせて負担感はかなり強力なものとなるでしょう。


電気代を節約するために出来ること


 最後に、電気代を節約する方法をまとめます。


電力会社を乗り換える


 割安な料金プランに乗り換えることで、電気代の削減が可能です。2016年の電力小売完全自由化以来、3割近い家庭が電力会社の変更を行っています。


 大手電力と比べて一人暮らし世帯では年間数千円程度、4人世帯では地域によっては年間2万円近く料金を削減できます。初期費用や解約違約金が無い新電力が多いですし、多くの場合工事も発生しません。ネットからの申込みだけで簡単に変更できます。


 当サイトでは電気料金比較サイトとしては最多の445社・5157プランを簡単に比較できるので、チェックしてみてください。


とにかく省エネの徹底を


 電気代を節約するには、電気の使用量を減らすのが一番です。特に燃料価格が高騰している時期は、節電の効果がより大きなものとなります。


 抜本的な節電方法として活用をおすすめしたいのがエアコンです。エアコンによる暖房は、電気ストーブやオイルヒーターなどと比べてエネルギー効率が4倍以上高い、つまり電気の使用量が3分の1以下で済みます。


 エアコンは電気代が高いイメージがありますが、実は非常に効率が良いので電気ストーブなどを補助で使うくらいならエアコンの設定温度をより高くした方が効率的です(部屋の一部がエアコンで暖まりにくいなどの事情があれば仕方ないですが)


ミニホットカーペット

ミニホットカーペット

 エアコンさえ使いたくない人には、体を直接温める暖房器具がおすすめです。私は在宅勤務の際にミニホットカーペットを使用していますが、これを使うことでエアコンの設定温度を下げることが出来るので節電に役立っています。ミニホットカーペット自体の電気代は1時間で0.31円程度(実測値)と安いです。「着る毛布」と併用すればエアコン無しで過ごせる日もあります。




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