3年使って感じたロボット掃除機のメリット・デメリット
我が家では3年前からロボット掃除機を使っています。実際に使ってみて感じたメリット・デメリット両面と、使う前に不安や疑問に感じていたことを「ありのままに」紹介します。
目次
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わが家のロボット掃除機
まずは我が家のロボット掃除機を紹介します。
Eufy roboVac11(ルンバもどき)
我が家のロボット掃除機は「Eufy roboVac11」です。購入当時で2万円程度とルンバの半額程度の「低価格」なロボット掃除機です。
週に数回使っています。その感想をふまえて、メリット・デメリットを紹介します。
ロボット掃除機のメリット
まずはロボット掃除機を使う利点や、ふつうの掃除機と比較したメリットを紹介します。
掃除が格段に楽になる
私が説明するまでもないことですが、ロボット掃除機を導入してから掃除がとても楽になりました。
我が家ではコードレス掃除機も併用していますが、これで部屋を一つきれいにしようとすると、数分の時間が掛かります。ロボット掃除機ではボタンを押せばあとは全自動なので、とても楽です。充電も自動で充電器に戻っていくのでボタンを一回押すだけで全部終わります(電池残量が少なくなると、自動で「充電ドック」に戻っていく機能がある)
意外とちゃんときれいになる
使ってみるまでは「ちゃんときれいになるのかな?」という不安がありましたが、問題無くきれいになります。特に不満は無いです。
自分でササッと掃除機を掛けるよりも、ロボット掃除機に任せた方がきれいに仕上がります。
部屋を清潔に保てる
色んな意味で、ロボット掃除機を導入する前よりも部屋を清潔に保てています。
まず、「掃除」が楽なので掃除する頻度が増えました。
掃除機をかけるのは意外と面倒なので後回しにしがちな家事ですが、ロボット掃除機があれば自動で出来るので、気軽に掃除が出来ます。
また、自分で掃除機をかける場合、日常的に「念入りに」掃除するのはなかなか面倒です。隅々まで念入りに掃除すると時間が掛かりますよね。ロボット掃除機は全自動で、隅々まで(時には同じところを何度も)掃除してくれるので、人間がテキトーに掃除機をかけるよりもきれいになります。
更に、これはデメリットと表裏一体ではありますが、ロボット掃除機を使う前に床の上に落ちている「小物」を撤去する必要があります。そのため、日頃から床の上にものを置きっぱなしにしない癖が付いたのもよかったです。
手入れは意外と楽
ロボット掃除機のメンテナンスや普段の手入れは楽です。
ダストボックスにゴミが溜まりますが、これは家(戸建て60平米)全体を3〜4回掃除したらいっぱいになるので、その度にゴミ箱に捨てるだけです。
他の部分のメンテナンスについても、通常の掃除機と何ら変わりません。
ロボット掃除機のデメリット・欠点
続いて、ロボット掃除機を使って不満に感じる点や、デメリットを紹介します。
床の上に小物を置けなくなる
メリットと表裏一体ですが、床の上に小物を置けなくなります。
例えば「トミカ」程度の大きさのものであれば、置きっぱなしでもロボット掃除機がトミカを引きずりながら掃除出来るので特に支障はありません。片付けが面倒なら出しっぱなしでも掃除は出来ます(トミカは汚くなるでしょうけど)
しかし、レゴブロックくらい小さなものになると、ゴミと一緒に吸い込んでしまうので必ず事前に撤去する必要があります。
ヘアピンやヘアゴムなども要注意です。あるいは指輪など高価で小さなアクセサリーも注意が必要ですね。
音がうるさい
掃除機なので、それなりに音がします。
我が家のロボット掃除機の場合は、掃除機としては平均的かやや静かな作動音です。少なくともダ○ソンのような「うるさい」掃除機と比べれば圧倒的に静かです。
また、ロボット掃除機特有の現象としては、移動する際にゴムタイヤが「ゴロゴロゴロ」という音を立てることがあります。木造住宅で階下にいると、ロボット掃除機の存在感をそれで感じてしまいます。
鉄筋コンクリートのマンションであれば特に騒音トラブルになることは無いと思いますが、木造や軽量鉄骨の集合住宅では、場合によっては周りに迷惑になるかもしれません。騒音自体は一般の掃除機と同程度以下ですが、稼働時間が長くなる点には注意が必要です。
掃除するのにある程度時間が掛かる
ボタンを押せばあとは全自動ですが、掃除が終わるまでに時間が掛かります。
例えば10畳程度の部屋をきれいにする場合、私が満足するくらいきれいになるまでに20分以上は掛かります。早くきれいにしたい時は、自分で掃除機をかけた方が圧倒的に速いです。
部屋の角がきれいにならない
直線的な部屋の隅まできれいになりますが、「角」はきれいにならないです。回転するブラシが付いているのですが、それでも届かないようです。
パナソニックのロボット掃除機は本体が三角形で、部屋の角まできれいになると謳っていますが、我が家の2万円以下の機種では難しいです。
段差に弱い
階段から落下したことはありません。ちゃんとセンサーが働くので、問題無いです。しかし段差を登ることは出来ません(カーペット程度なら問題無し)
戸建て住宅の場合は各フロアにロボット掃除機を移動させるのは「手作業」が前提となります。各フロアに一台用意できればそれが理想ですが、決して安い買い物ではありませんので・・
また、マンションでも少し古い建物では部屋の中に段差がある場合もあるでしょう。和室の部屋や洗面所だけ一段高くなっていることもあります。我が家のロボット掃除機の場合、0.5cm程度の段差は登れないです。
我が家では折りたたみテーブルの足の部分に乗り上げて動けなくなるのが面倒です。
掃除機を手放せるわけではない
ロボット掃除機が一台あれば大丈夫!というわけではありません。買い替えを検討している場合は、古い掃除機を必ず取っておくことをおすすめします。
ちょっと汚した時や、すぐにきれいにしたい時は自分で掃除機を掛けた方が速いです。部屋を「面」として掃除するのはロボット掃除機、「点」で掃除するには自分で掃除機を掛けるのがおすすめです。
置き場所を取る
ロボット掃除機は厚みは10cmも無いものの、直径が30cm以上あるのが一般的です。その分の置き場所を確保する必要があります。
ソファーやベッドの下に空間があれば、その下に充電器を設置して置いておけばスペースをゼロに出来ると思います。
消耗品の交換が必要
一般の掃除機と比べて、消耗品が多いと感じます。
例えば本体に「回転ブラシ」が付いていますが、これは長くもって1年くらいでしょうか。純正の交換用部品は2回分(4個入)で1299円です。交換作業自体は1分あれば完了します。
あとはバッテリーの交換も必要です。我が家のEufyは購入から2年で、目に見えて電池が弱り、交換に至りました。また、もう一台アイロボット社製の「床拭きロボット」も使っていますが、こちらもやはり2年で電池がダメになりました。2千円で買った互換バッテリーに交換したところ、問題なく使うことが出来ています。
ロボット掃除機によくあるトラブル
ロボット掃除機を使っていて遭遇する「トラブル」を紹介します。
小物を吸い込んで停止
上のデメリットのところでも紹介しましたが、ゴミでない「小物」もゴミと一緒に吸い込んでしまいます。時にはそれが原因で掃除機が停止したり、掃除が出来ていないことがあります。
物を倒す
高級な機種であればセンサー類が充実しているため「ガツンガツン」と壁などにぶつかることは無いようですが、我が家のロボット掃除機は例えば紙くず専用のゴミ箱にぶつかって倒してしまうことがあります。掃除する前に倒れそうなものは撤去する必要があります。
重量の無い観葉植物なども注意が必要でしょう。
引き戸を自分で閉めて出られなくなる
我が家のトイレは引き戸になっていますが、ロボット掃除機がトイレの中に侵入すると、引き戸を自分で閉めて出られなくなることが何度もありました。
掃除する前に引き戸を閉めておけば、開けてしまうことはこれまでに一度もありません。開けっ放しにしておくと中に入っていき、そして扉を閉めて出られなくなります。
ロボット掃除機はこんな人に向いている
デメリットもあるので、場合によってはロボット掃除機がそれほど便利ではない家庭環境もあると思います。最大限有効に使える環境を考えてみました。
段差が少ない家で暮らしてる
ロボット掃除機は「段差」に弱いです。数センチの段差を乗り越えることが出来ませんし、当然階段の上り下りも出来ません。
築年数が古い住宅や、あるいは増改築を繰り返している場合は、家の中にちょっとした段差が多数ある場合もあるでしょう。そうした環境ではロボット掃除機は使いづらいと思います。
逆に、最近のマンションのように家の中全体がフラットで段差が無い場合は、スイッチひとつで家全体がきれいになるので便利に使えると思います。
ペットがいない
ペットがいる家庭での使用には注意が必要です。
犬猫の糞をロボット掃除機が引きずってしまい、部屋中が糞まみれになるという恐ろしい事態もあるようです。また、音が大きく更に長時間続くため、ペットへのストレスという問題もあります。
犬猫などのペットを飼っている場合は、ロボット掃除機を使う時には別の部屋に避難させるなどの対応が必要でしょう。
おすすめのロボット掃除機は?
最後に、おすすめのロボット掃除機を紹介します。
Anker Eufy RoboVac 11S
私自身が愛用している機種です。
2万円以下とルンバの半額以下ですが、ちゃんと部屋がきれいになるので特に不満は無く、満足して使っているのでおすすめです。後継機種のRoboVac 15Cはスマホからのスケジュール設定なども可能ですが、手動でボタンを押して操作できればいいよという人には値段も安いので11Sがおすすめです(掃除に関わる部分は同等)
同じところを何度も掃除する点は「値段相応」だと感じますが、部屋はちゃんときれいになっていますし、トラブルも無く使うことが出来ています。
水拭きも出来るEufy G10 Hybrid
上で紹介したRoboVac 11Sの次に購入したロボット掃除機です。吸引掃除に加え、床の水拭きも同時に出来る機種です。これまで床拭きロボット掃除機「ブラーバ」を使っていましたが、これ1台で済むので本体に便利です。
RoboVac 11Sよりも「知性を持って」ルートを決めて走行するので、掃除時間が短い・仕上がりが良い点も気に入っています。WiFi接続も出来るので、スマホからも掃除を遠隔でスタートすることも出来ます。
ルンバ e5
聞いたこともないメーカーは嫌だ、という人には王道のルンバシリーズでも最もコスパが良いと評判の「e5」をおすすめします。
Eufy RoboVacは同じ場所を何度も掃除してしまうため、時間が掛かるという欠点がありますが、ルンバシリーズは部屋の形を把握しながら最適なルートを選択するため、より短時間で部屋がきれいに仕上がります。分かりやすく言うと、「頭が良い」です。
また、部屋の中で「進入禁止区域」を設定する機能や、スマホから操作する機能も付いており、RoboVac 11Sには出来ないことが出来ます。
レンタルでも試せます
購入すると数万円以上するロボット掃除機ですが、購入する前にレンタルで試すことも可能です。
大手IT企業のDMMが提供している「DMMいろいろレンタル」では、ルンバやパナソニックなどのロボット掃除機を1ヶ月4500円程度〜という金額でレンタルすることが出来ます。レンタルしたものを気に入ったら、そのまま割安な価格で購入することも可能です。
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