電力不足に効く!節電の方法11選【家庭編】

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手軽に出来る家庭の節電対策11選


 近年、日本でも度々発生している電力不足。その際に家庭で簡単に出来る、現実的な節電対策を具体的に紹介します。可能な範囲での協力をお願いします。



まずは電力需要の特性を見てみよう


 節電の心がけは大切なことですが、時間帯によっては最大限の努力が必要な時間帯と、そうでない時間帯があります。というわけで過去のデータから節電に注意すべき時間帯を紹介します。


北海道電力の需要量グラフ(2017年9月10〜16日実績)

北海道電力の需要量グラフ(2017年9月10〜16日の平均)

 こちらは、北海道電力が公表しているデータから作成した1日の中での電力需要の増減のグラフです。7日分のデータの平均値を取りました。


 このグラフを見ると、1日の中のピークは午後7時台前後であることが分かります。帰宅後の諸々の活動が電力消費を押し上げていることが推測されます。また、一日の中でも8〜20時にかけて消費が多い状況が続いています。


節電対策 生活・行動編


 こうした電力消費の特性をふまえて、取るべき行動を紹介します。


家族団らんを増やす


 家族が別々の部屋で過ごすことで、必要な照明やエアコンの台数が増えてしまいます。家族が一つの部屋にかたまることで節電につながります。


「充電」は深夜早朝に


 深夜・早朝は昼間や夜間と比べて電力消費が少ないです。可能であれば、「充電」は寝る前にセットして深夜早朝の間に行うようにしてください。


 なお、携帯電話については停電時に使えなくなってしまうと困るので、充電できる時に充電することをおすすめします。


家電編


 家電の使い方も見直しましょう。


テレビを消してラジオを付ける


 北海道電力によれば、夏の20時頃の在宅世帯では平均700Wの電気を使います。その内の18%がテレビによるもので、照明や冷蔵庫についで3番目に多いです。


 可能であればテレビは消して、ラジオを付けて節電に協力してください。
 複数のテレビをお持ちの場合は、節電が必要な期間だけ小さくて消費電力が少ないテレビをメインに使うというのもおすすめです。19インチの液晶テレビの消費電力は、55インチテレビの5分の1程度の消費電力で済みます。


ドラム式洗濯機の利用は深夜早朝に


 洗濯から乾燥までボタン一つで完了する便利なドラム式洗濯機。便利ですが電気を多く使ってしまいます。


 可能であれば洗濯機の利用を夜9時以降や、可能であれば早朝深夜の就寝中に変更することをおすすめします。


食洗機の利用を減らす・時間を変更


 便利な食洗機ですが、こちらもやはり電気の消費が多い生活家電です。節電が必要な期間だけ使用を減らすか、あるいは就寝中の時間帯に使うことをおすすめします。


IH調理器の使用を控える(時間をずらす)


 普及が進んでいるIH調理器。多くの電気を使う上、電力消費のピーク時間帯(帰宅時間帯)の利用が多いでしょう。


 食事の準備の都合で使用をやめるのは難しいと思いますが、可能であればカセットコンロで代用したり、あるいは使う時間帯をずらすといったことで節電への協力をお願いします。


 夜9時以降は需給に若干の余裕があるので、晩ごはん後に翌日分以降を作り置きするというのも節電に貢献できます。


便座のヒーターをオフにする


 冬季でなければ便座のヒーターはオフでも意外と快適です。ぜひ便座のヒーターはオフにして使いましょう。機能に問題が無ければコンセントを抜いてしまうのもおすすめです(コンセントを抜くと水が流れなくなる便座もあるので要注意)


 冬季でも「便座シート」や「便座カバー」を使うことでヒーターがオフでもストレスなく用を足すことができるのであわせて検討してください。数百円で購入できます(100円ショップでも購入可)


便座シート

便座シート

電気ポットは使わない


 電力が不足している時には、電気ポット・電気ケトルの使用を控えましょう。ガスコンロでお湯を沸かしてください。我が家でも使っていますが、「保温ポット(卓上ポット)」を使えばいつでも熱いお湯を使えます。


卓上ポット

我が家の卓上ポット

 倒れてもお湯がこぼれにくいというメリットもあります。


LED電球に取り替える


 北海道電力のデータによると、夏20時頃の在宅世帯の電力消費の内26%が「照明」に使われており、ジャンル別では第一位となっています。


 不要な照明を消すこと、また普段よりも照明を暗くすることで節電が可能です。日本のリビングは夜でも「明るすぎる」と言われており、夜は少し薄暗い方が寝付きも良くなるのでおすすめです。


 また、白熱電球を今もお使いの場合はLED電球への交換をおすすめします。消費電力は6分の1以下に減りますし、寿命が圧倒的に長いので「元が取れる」投資となります。


冷蔵庫の使い方を工夫する


 資源エネルギー庁のデータによれば、家電製品別の消費電力量の第一位は冷蔵庫で14.2%を占めます。北海道電力のデータでも、夏の20時頃の家庭での電力消費の23%が冷蔵庫です(照明に次いで2位)


 冷蔵庫は起動時に大量の電気を消費するため、コンセントを抜いて止めることはおすすめしません。中の食材の腐敗にもつながります。


 設定温度を高くする、中に物を詰め込みすぎない、開閉の回数を減らすといったことを心がけて冷蔵庫の消費電力を減らしましょう。


 冷蔵庫に入れる必要が無いのに、冷蔵庫に入っているものも意外とあります。常温保存できるものは外に出しましょう。


冷暖房の使い方を工夫する


 家庭内で最も電力消費が大きい家電の一つが、エアコンです。エアコンの使用を工夫することで大幅な節電が可能です。


 暖房で温められた熱の48%が窓やドアから逃げていきます。冷暖房運転中は部屋のドアをしっかりと閉め、またカーテンを閉めておくだけでも消費電力を抑えることが出来ます。


 冬の時期については、石油ストーブやガスファンヒーターなど、電気以外の熱源に頼ることでも「電気」の使用を抑えることが出来ます。私は東日本大震災直後の電力不足の際に、エアコンを全く使わず都市ガスの床暖房の設定温度を上げて生活しましたが、室温は十分に保たれ快適でした。




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