消費者にも恩恵があるスマートメーター
新電力への乗り換えにあたって、「スマートメーター」という次世代の電力メーターへの交換が必要になる、という情報は既に多くの人が知っていることだと思います(参考:新電力への乗り換えは工事が必要?)
メーター交換は無料でしてもらえますが、この次世代メーターによって、私たちはどんな恩恵を受けられるのでしょうか? 「5つのメリット」をご紹介します。
スマートメーター「5つのメリット」
停電からの復旧がスムーズ
停電から自動で復帰する機能があります。
例えば電気をたくさん使い過ぎて「ブレーカーが落ちた」場合、1分後に自動で復帰します。また、通電状況を遠隔で確認出来るので、何らかのトラブルによって停電が発生した際の復旧も早くなりそうです。
アンペア変更が簡単
多くの地域(関西、四国、中国を除く)では、アンペア数を指定して電気を契約します。このアンペア数を変更するには、家の中に設置されている「アンペアブレーカー」を取り替える工事が必要です。家の中での作業になるため立ち会いが必要ですし、数分間の停電が必要になることも多いです。
ですがスマートメーターに交換することで、アンペア数を遠隔操作で変更可能になります。立ち会いや停電による手間を省くことが出来ます。
時間帯別料金プランを利用できる
スマートメーターは、30分ごとの電気使用量を計測出来ます。これまでのアナログ式のメーターでは、検針から検針までの間(1ヶ月)の「合計の使用量」しか計測出来なかったので、これは大きな変化です。
こうした特徴を生かして、時間帯によって料金が変わるプランを利用出来るようになります。例えば、電気が余りがちな深夜に格安で使えるプランや、電力需給が逼迫した時(真夏の昼間など)に節電に協力すると割引が受けられる、といったプランが考えられます。電気を賢く使うことで、電気料金がお得になるかもしれません。
節電意識を高められる
例えばLooopでんきでは、スマホやPCから自宅の電気の使用量の推移(30分ごと)をチェックすることが出来る「見える化サービス」を提供しています。
これまでは1ヶ月ごとに使用量と料金を把握することしか出来ませんでした。なので「先月使いすぎたから、今月は気をつけよう」といった感じで、節電意識は漠然としたイメージでしかありませんでした。
これからは、「昨日エアコンを使いすぎたから、今日は気をつけよう」といった具合に、より具体的な節電行動が可能になるのです。
電気使用量のチェックは、Looopでんき以外にも多くの新電力が無料で提供しています。また、スマートメーターの「Bルート」という通信を利用することで直接データを取得することも可能です(「Cube J1 :1.5万円」など専用の機器が必要)
検針員さんが来ない
検針員のおばさんが敷地内に立ち入るのは嫌だ、と感じている人もいるでしょう。スマートメーターに交換すれば、電気の検針員さんは来なくなります。私自身は特に不快な思いをしたことはありませんが、プライバシーを気にする人にはメリットとなるでしょう。
ちなみに、ガスや水道の検針もスマートメーター化が進んでいくので、検針員という仕事はあと15年くらいで無くなっていくと思います。(参考: ガス会社を乗り換えるのに工事は必要?【都市ガス自由化】)
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