卒FIT 太陽光発電の余剰電力の売電価格の比較

卒FIT余剰電力の買取価格の比較


 固定価格買取が終了した家庭の太陽光発電は、国の制度による買い取りは終了します。しかし専門の業者と契約することで、引き続き売電収入を得ることは可能です。FIT期間が終了した「卒FIT」後の買取について解説します。



余剰電力を買い取る業者の一覧


 参入を表明している買取業者のサービス内容を、エリアごとに紹介します(※離島など除外地域もあるので詳細は各社公式サイトで)


エリア未公表


 卒FIT買取に参入を表明しているものの、対象地域などをまだ公表していない企業を紹介します。


社名 備考
丸紅ソーラートレーディング 卸電力取引所などに販売する
買取価格は未定
TOKAIホールディングス 詳細は未定 みんな電力と連携
Looop 詳細は未定
東京ガス 詳細は未定
リミックスポイント 詳細は未定
ふるさとチョイス 余剰電力を寄附できる仕組み

北海道エリア


社名 買取価格 備考
北海道電力 未公表 2019年6月に公表予定
昭和シェル石油 8.5円/kWh 昭和シェルの電気とのセット契約必要
NTTスマイルエナジー 価格未定
ENEOS 価格未定
スマートハイムでんき 12円/kWh(蓄電池付)
9円/kWh(太陽光のみ)
セキスイハイムオーナー向け
積水ハウスオーナーでんき 11円/kWh 積水ハウスオーナー向け

東北エリア


社名 買取価格 備考
東北電力 未公表 2019年6月に公表予定
昭和シェル石油 8.5円/kWh 昭和シェルの電気とのセット契約必要
シェアリングエネルギー
シェアでんき卒FIT
8円/kWh
スマートテック
スマートFIT
10円/kWh
NTTスマイルエナジー 価格未定
ENEOS 価格未定
スマートハイムでんき 12円/kWh(蓄電池付)
9円/kWh(太陽光のみ)
セキスイハイムオーナー向け
積水ハウスオーナーでんき 11円/kWh 積水ハウスオーナー向け

関東エリア


社名 買取価格 備考
東京電力 未公表 詳細検討中
昭和シェル石油 8.5円/kWh 昭和シェルの電気とのセット契約必要
シェアリングエネルギー
シェアでんき卒FIT
8円/kWh
スマートテック
スマートFIT
10円/kWh
NTTスマイルエナジー 価格未定
ENEOS 価格未定
スマートハイムでんき 12円/kWh(蓄電池付)
9円/kWh(太陽光のみ)
セキスイハイムオーナー向け
積水ハウスオーナーでんき 11円/kWh 積水ハウスオーナー向け

中部エリア


社名 買取価格 備考
中部電力 7円/kWh シンプルプラン
余剰電力の買取のみ
中部電力 8円/kWh プレミアムプラン
買取分を翌月電気料金から値引き
中電の対象プランとのセット契約必須
中部電力 8.1円/kWh Amazonギフト券プラン
買取額をAmazonギフト券で進呈
中電の対象プランとのセット契約必須
中部電力 9円/kWh相当 WAONプラン
7円と2P/kWhのWAONポイント還元
買取電気はイオンの店舗で使用
中電の対象プランとのセット契約必須
中部電力 7〜12円/kWh 再エネスマートプラン
時間帯によって買取額が変動
中電の対象プランとのセット契約必須
昭和シェル石油 8.5円/kWh 昭和シェルの電気とのセット契約必要
シェアリングエネルギー
シェアでんき卒FIT
8円/kWh
スマートテック
スマートFIT
10円/kWh
静岡ガス 7円+α/kWh 静岡、山梨・長野の一部が対象
NTTスマイルエナジー 価格未定
ENEOS 10円/kWh
東邦ガス 9.5円(セット契約)
9.0円(買取のみ)
ガスもしくは電気の契約者は
9.5円/kWhで買取
スマートハイムでんき 12円/kWh(蓄電池付)
9円/kWh(太陽光のみ)
セキスイハイムオーナー向け
積水ハウスオーナーでんき 11円/kWh 積水ハウスオーナー向け

北陸エリア


社名 買取価格 備考
北陸電力 8円/kWh 固定単価プラン
北陸電力 年1.5万円〜 年間定額プラン
年間一括で買い取る
北陸電力 5円/kWh〜
※従量電灯ネクスト
電気預かりプラン→解説
北陸電の専用電気プランとセット契約
昭和シェル石油 8.5円/kWh 昭和シェルの電気とのセット契約必要
NTTスマイルエナジー 価格未定
ENEOS 10円/kWh
スマートハイムでんき 12円/kWh(蓄電池付)
9円/kWh(太陽光のみ)
セキスイハイムオーナー向け
積水ハウスオーナーでんき 11円/kWh 積水ハウスオーナー向け

関西エリア


社名 買取価格 備考
関西電力 8円/kWh 余剰電力を「預ける」サービスも検討中
解説
大阪ガス 8.5円/kWh 買取のみの契約の場合
大阪ガス 9.0円/kWh 大阪ガスの電気とのセット契約
大阪ガス 9.5円/kWh 大阪ガスの電気とのセット契約
(スタイププランE)
昭和シェル石油 8.5円/kWh 昭和シェルの電気とのセット契約必要
シェアリングエネルギー
シェアでんき卒FIT
8円/kWh
スマートテック
スマートFIT
10円/kWh
NTTスマイルエナジー 価格未定
ENEOS 10円/kWh
スマートハイムでんき 12円/kWh(蓄電池付)
9円/kWh(太陽光のみ)
セキスイハイムオーナー向け
積水ハウスオーナーでんき 11円/kWh 積水ハウスオーナー向け

中国エリア


社名 買取価格 備考
中国電力 7.15円/kWh 別途、仮想蓄電池サービスも9月に詳細公表
 →仮想蓄電サービスとは?
昭和シェル石油 8.5円/kWh 昭和シェルの電気とのセット契約必要
シェアリングエネルギー
シェアでんき卒FIT
8円/kWh
スマートテック
スマートFIT
10円/kWh
NTTスマイルエナジー 価格未定
ENEOS 10円/kWh
スマートハイムでんき 12円/kWh(蓄電池付)
9円/kWh(太陽光のみ)
セキスイハイムオーナー向け
積水ハウスオーナーでんき 11円/kWh 積水ハウスオーナー向け

四国エリア


社名 買取価格 備考
四国電力 7円/kWh 買取プラン
四国電力 8円/kWh 「ためトクサービス」 →解説
月150kWhまで電気を「預ける」ことができる
150kWh以上は8円/kWhで買取
昭和シェル石油 8.5円/kWh 昭和シェルの電気とのセット契約必要
NTTスマイルエナジー 価格未定
ENEOS 10円/kWh
スマートハイムでんき 12円/kWh(蓄電池付)
9円/kWh(太陽光のみ)
セキスイハイムオーナー向け
積水ハウスオーナーでんき 11円/kWh 積水ハウスオーナー向け

九州エリア


社名 買取価格 備考
九州電力 未公表 2019年6月に公表予定
昭和シェル石油 7.5円/kWh 昭和シェルの電気とのセット契約必要
シェアリングエネルギー
シェアでんき卒FIT
8円/kWh
スマートテック
スマートFIT
10円/kWh
NTTスマイルエナジー 価格未定
ENEOS 価格未定
スマートハイムでんき 12円/kWh(蓄電池付)
9円/kWh(太陽光のみ)
セキスイハイムオーナー向け
積水ハウスオーナーでんき 11円/kWh 積水ハウスオーナー向け

沖縄エリア


社名 買取価格 備考
沖縄電力 未公表 2019年6月に公表予定

FIT終了後も余剰電力を売電できる


 FIT終了後の売電について解説します。


買い取り業者と契約すれば売電できる


 現在、太陽光発電を設置している家庭の多くが地元の大手電力会社(東電や関電など)に余剰電力を売電していると思います。


 これまでの売電は国の「固定価格買取制度(FIT)」を利用したもので、電力会社は家庭から余剰電力を買い取る義務がありました。買い取りの原資は国民から広く集められた「再生可能エネルギー発電賦課金」です。


 しかし、FITによる買い取りは家庭の場合は10年で終了します。
 10年経った後については、各家庭が専門の業者や、電力会社(新電力を含む)と個別に売電契約を結び直す必要があります。


アグリゲーターなど買い取り業者と直接契約する


 これまで通り余った太陽光発電の余剰電力を売電し、収入を得ることが可能です。
 くれぐれも悪質な蓄電池の販売業者などに騙されないように気をつけてください。


買取価格はFITより安くなる


 太陽光発電の買い取り制度が始まった当初、2009年時点の買い取り価格は1kWhあたり48円。そこから段階的に買い取り価格が引き下げられ、平成29年度には24円と半額になっています。


 40円台で売電しているご家庭にとっては「24円」という価格でも安すぎると感じると思います。ですが24円という現在の買い取り価格ですら、電気の市場価格と比較して大幅に高い水準です。


 では、卒FIT後の買取価格はどうなるのかというと、既に買取価格を公表している業者は8〜10円/kWh程度を買取価格として提示しています。


買い取り価格は大幅に下がる


 10円という価格は、おおむね電気の市場価格(卸電力市場)と同程度です。


 一般家庭の電気代は地域にもよりますが、1kWhあたり26円前後が相場。買取価格が26円を大きく下回るということは、つまり自宅での消費を増やした方がお得になるというわけです。


 売電先の変更とあわせて、自家消費を増やすことも検討しましょう。
 自家消費を増やす取り組みとして蓄電池が注目されていますが、日本での家庭用蓄電池の導入コストはとても高いため、蓄電池を導入しても「元を取る」のは難しいです。


売電先を決めないとどうなるのか


 では、固定価格買取が終了した後に売電先を決めないとどうなるのか。


 買取先が無い余剰電力は、大手電力会社(正確には送配電事業者)が無償で引き取ることになっています。売電収入は1円も得ることが出来ません。


 このような処置は電力会社に有利な処置のようにも見えますが、買い手不在の余剰電力が生じることで場合によってはその家庭への電力供給に支障が出る場合もあるため、やむを得ない処置と言えます。


 買取が終了したら、必ず新たな買取先を見つけて売電契約を結びましょう。


ソーラーパネルを設置した家


関連サービスも


 卒FITの余剰電力に関連した、新たなサービスの検討も進んでいます。


仮想蓄電サービス


 売電した余剰電力を「蓄電」したとみなして、電気代と相殺できる仕組みの新しいサービスです。実際に電気が蓄電されるわけでは無く、高額な導入費用なども掛かりません。


 詳しくは以下の記事で。


電気自動車の電池を利用したサービス


 イオンが関西電力と連携し、家庭の太陽光発電から生まれる余剰電力を「実質的に」買い取るサービスを準備しています。


電気自動車を使って卒FITの余剰電力を買い取る


 電気自動車の電池を利用して、自宅で充電してもらった電気をイオンモールの駐車場に設置した設備を介して受け取り、その電気を店舗で使用するという取り組みです。


 ユーザーは電力量に応じて「WAONポイント」を受け取ることが出来ますが、電力会社を介さない電力の売買は法律で認められていないため、「電力買取」の対価ではなくサービスへの「協力」への謝礼として支払われます。




関連記事


電力自由化とは? 停電のリスクは?
乗り換えでいくら安くなるの? 乗り換えで料金が値上がりするケース
新電力とは?

どうやって契約するの? 乗り換えのメリット・デメリット
乗り換えにかかる初期費用 乗り換えに工事は必要?
賃貸住宅でも乗り換えられるの? 解約する時の違約金は?


地域別 電気料金比較表

電気料金比較シュミレーション

人気の電力会社

電力自由化Q&A