卒FIT 太陽光発電の余剰電力の売電価格の比較

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卒FIT余剰電力の買取価格の比較


 固定価格買取が終了した家庭の太陽光発電は、国の制度による買い取りは終了します。しかし専門の業者と契約することで、引き続き売電収入を得ることは可能です。FIT期間が終了した「卒FIT」後の買取について解説します。



余剰電力買取サービスの比較表 31社掲載


 売電サービスを提供している各社の売電価格を一覧表にまとめました。


社名 買取価格 セット契約 備考
北海道電力 8.0円/kWh
TERASELでんき公式サイト 11.0円/kWh
ENEOSでんき 11.0円/kWh
丸紅ソーラー
トレーディング
11.0円/kWh
北海道ガス 11.0円/kWh
トドック電力 11.0円/kWh
auでんき公式サイト 9.0円/kWh
JAでんき 9.5円/kWh
Looopでんき公式サイト 8.0円/kWh
出光でんき公式サイト 9.5円/kWh
エバーグリーン 8.0円/kWh
グローバル
エンジニアリング
9.5円/kWh
セット契約
TERASELでんき公式サイト 12.0円/kWh 電気 非オール電化なら電気代安い
出光でんき公式サイト 11.5円/kWh 電気
エバーグリーン 11.0円/kWh 電気 電気は市場連動(非推奨)

社名 買取価格 セット契約 備考
東北電力 9.0円/kWh
ENEOSでんき 11.0円/kWh
丸紅ソーラー
トレーディング
11.0円/kWh
TERASELでんき公式サイト 10.0円/kWh
auでんき公式サイト 10.0円/kWh
出光でんき公式サイト 9.5円/kWh
グローバル
エンジニアリング
9.5円/kWh
みんな電力公式サイト 9.0円/kWh
JAでんき 9.0円/kWh
エバーグリーン 9.0円/kWh
Looopでんき公式サイト 8.0円/kWh
セット契約
出光でんき公式サイト 11.5円/kWh 電気
TERASELでんき公式サイト 11.0円/kWh 電気 非オール電化なら電気代安い
エバーグリーン 10.5円/kWh 電気 電気は市場連動(非推奨)
まちエネ 9.5円/kWh 電気

社名 買取価格 セット契約 備考
東京電力 8.5円/kWh
TERASELでんき公式サイト 12.5円/kWh
オクトパスエナジー 12.0円/kWh
東急でんき公式サイト 12.0円/kWh
ENEOSでんき 11.0円/kWh
丸紅ソーラー
トレーディング
11.0円/kWh
東京ガス公式サイト 10.5円/kWh
出光でんき公式サイト 9.5円/kWh
auでんき公式サイト 9.5円/kWh
グローバル
エンジニアリング
9.5円/kWh
みんな電力公式サイト 8.5円/kWh
エバーグリーン 8.5円/kWh
Looopでんき公式サイト 8.0円/kWh
JAでんき 7.5円/kWh
セット契約
TERASELでんき公式サイト 13.5円/kWh 電気 非オール電化なら電気代安い
出光でんき公式サイト 11.5円/kWh 電気
エバーグリーン 10.5円/kWh 電気 電気は市場連動(非推奨)
まちエネ 9.0円/kWh 電気

社名 買取価格 セット契約 備考
中部電力 7.0円/kWh
TERASELでんき公式サイト 10.5円/kWh
ENEOSでんき 10.0円/kWh
丸紅ソーラー
トレーディング
10.0円/kWh
グローバル
エンジニアリング
9.5円/kWh
東邦ガス 9.0円/kWh
JAでんき 8.5円/kWh
出光でんき公式サイト 8.5円/kWh
auでんき公式サイト 8.0円/kWh
みんな電力公式サイト 7.0円/kWh
Looopでんき公式サイト 7.0円/kWh
エバーグリーン 7.0円/kWh
セット契約
TERASELでんき公式サイト 11.5円/kWh 電気 非オール電化なら電気代安い
出光でんき公式サイト 10.5円/kWh 電気
エバーグリーン 10.0円/kWh 電気 電気は市場連動(非推奨)
東邦ガス 9.5円/kWh 電気
まちエネ 7.5円/kWh 電気

社名 買取価格 セット契約 備考
北陸電力 8.0円/kWh
ENEOSでんき 10.0円/kWh
丸紅ソーラー
トレーディング
10.0円/kWh
グローバル
エンジニアリング
9.5円/kWh
auでんき公式サイト 9.0円/kWh
TERASELでんき公式サイト 8.5円/kWh
JAでんき 8.5円/kWh
出光でんき公式サイト 8.5円/kWh
エバーグリーン 8.0円/kWh
みんな電力公式サイト 8.0円/kWh
Looopでんき公式サイト 7.0円/kWh
セット契約
出光でんき公式サイト 10.5円/kWh 電気
エバーグリーン 10.0円/kWh 電気 電気は市場連動(非推奨)
TERASELでんき公式サイト 9.5円/kWh 電気

社名 買取価格 セット契約 備考
関西電力 8.0円/kWh
TERASELでんき公式サイト 10.0円/kWh
ENEOSでんき 10.0円/kWh
丸紅ソーラー
トレーディング
10.0円/kWh
グローバル
エンジニアリング
9.5円/kWh
auでんき公式サイト 9.0円/kWh
出光でんき公式サイト 8.5円/kWh
大阪ガス公式サイト 8.5円/kWh
エバーグリーン 8.0円/kWh
みんな電力公式サイト 8.0円/kWh
JAでんき 7.65円/kWh
Looopでんき公式サイト 7.0円/kWh
セット契約
TERASELでんき公式サイト 11.0円/kWh 電気
出光でんき公式サイト 10.5円/kWh 電気
エバーグリーン 10.0円/kWh 電気 電気は市場連動(非推奨)
大阪ガス公式サイト 9.0円/kWh 電気
まちエネ 8.5円/kWh 電気

社名 買取価格 セット契約 備考
中国電力 7.15円/kWh
TERASELでんき公式サイト 10.0円/kWh
ENEOSでんき 10.0円/kWh
丸紅ソーラー
トレーディング
10.0円/kWh
グローバル
エンジニアリング
9.5円/kWh
出光でんき公式サイト 8.5円/kWh
auでんき公式サイト 8.15円/kWh
JAでんき 7.5円/kWh
みんな電力公式サイト 7.15円/kWh
エバーグリーン 7.15円/kWh
Looopでんき公式サイト 7.0円/kWh
セット契約
TERASELでんき公式サイト 11.0円/kWh 電気 非オール電化なら電気代安い
出光でんき公式サイト 10.5円/kWh 電気
エバーグリーン 10.0円/kWh 電気 電気は市場連動(非推奨)

社名 買取価格 セット契約 備考
四国電力 7.0円/kWh
ENEOSでんき 10.0円/kWh
丸紅ソーラー
トレーディング
10.0円/kWh
グローバル
エンジニアリング
9.5円/kWh
TERASELでんき公式サイト 8.5円/kWh
出光でんき公式サイト 8.5円/kWh
auでんき公式サイト 8.0円/kWh
JAでんき 7.5円/kWh
みんな電力公式サイト 7.0円/kWh
Looopでんき公式サイト 7.0円/kWh
エバーグリーン 7.0円/kWh
セット契約
出光でんき公式サイト 10.5円/kWh 電気
エバーグリーン 10.0円/kWh 電気 電気は市場連動(非推奨)
TERASELでんき公式サイト 9.5円/kWh 電気 非オール電化なら電気代安い
まちエネ 7.5円/kWh 電気

社名 買取価格 セット契約 備考
九州電力 7.0円/kWh
グローバル
エンジニアリング
9.5円/kWh
丸紅ソーラー
トレーディング
9.5円/kWh
auでんき公式サイト 8.0円/kWh
出光でんき公式サイト 7.5円/kWh
ENEOSでんき 7.5円/kWh
TERASELでんき公式サイト 7.1円/kWh
エバーグリーン 7.0円/kWh
みんな電力公式サイト 7.0円/kWh
Looopでんき公式サイト 7.0円/kWh
セット契約
出光でんき公式サイト 9.5円/kWh 電気
エバーグリーン 9.3円/kWh 電気 電気は市場連動(非推奨)
TERASELでんき公式サイト 8.1円/kWh 電気
西部ガス 8.0円/kWh

社名 買取価格 セット契約 備考
沖縄電力 7.7円/kWh
丸紅ソーラー
トレーディング
9.5円/kWh
グローバル
エンジニアリング
9.5円/kWh
コープおきなわ 8.8円/kWh
沖縄ガス 8.6円/kWh
セット契約
コープおきなわ 9.57円/kWh 電気
沖縄ガス 9.1円/kWh 電気

 他の地域と比べて参入企業は少ないです。


FIT終了後も余剰電力を売電できる


 FIT終了後の売電について解説します。


買い取り業者と契約すれば売電できる


 現在、太陽光発電を設置している家庭の多くが地元の大手電力会社(東電や関電など)に余剰電力を売電していると思います。


 これまでの売電は国の「固定価格買取制度(FIT)」を利用したもので、電力会社は家庭から余剰電力を買い取る義務がありました。買い取りの原資は国民から広く集められた「再生可能エネルギー発電賦課金」です。


アグリゲーターなど買い取り業者と直接契約する


 国の制度による買取期間が終了した後も、上で紹介したような買取業者に申し込むことで売電を継続することが可能です。


買取価格はFITより安くなる


 太陽光発電の買い取り制度が始まった当初、2009年時点の買い取り価格は1kWhあたり48円。そこから段階的に買い取り価格が引き下げられ、平成29年度には24円と半額になっています。


 40円台で売電しているご家庭にとっては「24円」という価格でも安すぎると感じると思います。ですが24円という現在の買い取り価格ですら、電気の市場価格と比較して大幅に高い水準です。


 では、卒FIT後の買取価格はどうなるのかというと、既に買取価格を公表している業者は8〜10円/kWh程度を買取価格として提示しています。


ソーラーパネルを設置した家


 8円という価格は、おおむね電気の市場価格(卸電力市場)と同程度です。


 一般家庭の電気代は地域にもよりますが、1kWhあたり26円前後が相場。買取価格が26円を大きく下回るということは、つまり自宅での消費を増やした方がお得になるというわけです。


 売電先の変更とあわせて、自家消費を増やすことも検討しましょう。
 自家消費を増やす取り組みとして蓄電池が注目されていますが、日本での家庭用蓄電池の導入コストはとても高いため、蓄電池を導入しても「元を取る」のは難しいです。停電時の非常用電源としてのメリットなどを考えて検討してください。


蓄電池の一括見積もり

今後の買取価格は下落する可能性が


 現状、1kWhあたり10円前後が相場となっている卒FITの売電価格ですが、今後この水準から上がることはまず無いと言えますし、下落していく可能性が小さくありません。


 日本では固定価格買取制度の開始以来、太陽光発電の導入が一気に進んでいきました。その結果、太陽光発電が発電する晴天・昼間に電力が余剰となる傾向が強まっています。特に九州ではその傾向が非常に強く、電力の取引価格が0.01円/kWhとなることが珍しくありません。


2021年5月9日の電力取引価格(九州)

2021年5月9日の電力取引価格(九州)

 新電力各社は卒FITの余剰電力を買い取るよりも、市場で調達した方が圧倒的に安く済むため、今後は九州を中心に買取価格が下がっていく可能性があります。


関連サービスも


 卒FITの余剰電力に関連した、新たなサービスの検討も進んでいます。


仮想蓄電サービス


 売電した余剰電力を「蓄電」したとみなして、電気代と相殺できる仕組みの新しいサービスです。実際に電気が蓄電されるわけでは無く、高額な導入費用なども掛かりません。


 詳しくは以下の記事で。


電気自動車の電池を利用したサービス


 イオンが関西電力と連携し、家庭の太陽光発電から生まれる余剰電力を「実質的に」買い取るサービスを準備しています。


電気自動車を使って卒FITの余剰電力を買い取る


 電気自動車の電池を利用して、自宅で充電してもらった電気をイオンモールの駐車場に設置した設備を介して受け取り、その電気を店舗で使用するという取り組みです。


 ユーザーは電力量に応じて「WAONポイント」を受け取ることが出来ますが、電力会社を介さない電力の売買は法律で認められていないため、「電力買取」の対価ではなくサービスへの「協力」への謝礼として支払われます。




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