千葉電力の太陽光発電余剰電力買取を解説
千葉県八千代市に本社を置く千葉電力が卒FITの太陽光発電から生まれる余剰電力の買取サービスを開始します。他社と比較しながら、メリット・デメリットを詳しく解説します。
目次
千葉電力の太陽光発電余剰電力買取サービスの詳細
サービス内容を詳しく解説します。
地域別 買取価格の一覧
千葉県内だけでなく、東京電力管内の卒FIT余剰電力を買い取ります。
エリア | 買取価格 |
---|---|
東京電力エリア 買取のみ |
9円/kWh |
東京電力エリア セット契約 |
10円/kWh |
東京電力エリア 蓄電池設置サービス |
10.5円/kWh |
買取メニューは3つ用意されています。
卒FIT余剰電力の買取のみの場合は9円という買取価格です。東京電力管内では「平均的」といえる水準でしょう。
また、セット契約の場合は10円での買取となります。
千葉電力の電気を契約している場合や、千葉電力と契約していない「千葉県内」の発電設備は10円での買取となります。
10.5円での買取については、千葉電力の関連会社の蓄電池を設置した場合に適用される買取価格なので注意してください。家庭用蓄電池は今のところ非常に高価であるため、設置しても「元を取る」のは難しいです。
電気料金プランはどうか
セット契約にする対象である千葉電力の電気料金プランはどうか、簡単に解説します。
お得率と年間節約額 | 20A / 月170kWh |
30A / 月348kWh |
40A / 月391kWh |
50A / 月437kWh |
東京電力エリア ミディアムライフ |
-1.5% -757円 |
-9.1% -10360円 |
-9.0% -11934円 |
-8.9% -13618円 |
東電の一般的なプラン(従量電灯B)と比較した、年間の削減額の試算です。
40A以上で一定の使用量がある場合は、東電管内の新電力会社の中で「上位」といえるお得な料金プランです。この他、オール電化用のプランもあります。
千葉電力のメリット・デメリット
他社サービスと比較したメリット・デメリットを紹介します。
売電・買電を千葉電力にまとめた場合の試算
セット契約にすることで売電価格が高くなりますが、果たして「まとめる」のはお得なのか。モデルケースをもとに試算します。
ケース | 電気代削減 | 買取金額上積み | 合計(東電比) |
---|---|---|---|
売電・購入ともに東電 | 0円 | 0円 | 0円 |
売電を千葉電力・購入を東電のまま | 0円 | +5250円 | 5250円トク |
売電・購入ともに千葉電力 | -11934円 | +5250円 | 17184円トク |
売電をENEOS 購入をエルピオでんき |
-14862円 | +8750円 | 23612円トク |
売電・購入ともに熊本電力 | -17257円 | +15750円 | 33007円トク |
年間売電量を3500kWh、電気の使用量を40A・月391kWhとした場合の年間試算です。
千葉電力の電気料金も決して高いわけではありませんし、余剰電力の買取価格も安いわけではありませんが、トータルで見ると他社の方がメリットは大きくなります。千葉電力に限らず、買電と売電はそれぞれ条件の良い会社と契約した方がお得です。
千葉県にお住まいで電気の「地産地消」の理念に共感する人は千葉電力にまとめるのもアリだと思います。
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