大阪ガスの太陽光余剰電力買取サービスを解説
電力事業に力を入れ、既に関西圏を中心に100万件を超える電気の契約を獲得している大阪ガスが、太陽光発電の余剰電力買取サービスをはじめました。関電など他社のサービスと比較しながら、メリット・デメリットを解説します。
目次
大阪ガスの太陽光余剰電力買取サービスの詳細
サービス内容を詳しく解説します。
地域別 買取価格の一覧
現在のところ関西エリアのみ買取を行います。
エリア | 買取価格 |
---|---|
関西電力エリア 買取のみ |
8.5円/kWh |
関西電力エリア 電気とセット契約 |
9.0円/kWh |
関西電力エリア 電気とセット契約 スタイルプランE |
9.5円/kWh |
買取プランは3つあり、プランによって買取金額の単価が異なります。
全体として関西電力の買取金額(8円/kWh)よりは高く設定されているものの、新規参入の買取業者の中では低めといえる設定です。関西エリアでは電気とのセット契約無しでも10円を超える買取価格を提示している業者が複数あります。
注意点としては、買取料金の支払いは「12ヶ月に1回」と買取業者の中でもかなり長めの設定となっています。
また、セット契約についてはメリットが薄いと言えます。記事後半で詳しく解説します。
電気とのセット契約も可能
上でも説明したとおり、「大阪ガスの電気」とのセット契約は必ずしも必要ではありませんが、セット契約にすると買取金額がアップします。
セット契約の対象のプランは通常のプランのほか、「スタイルプランE」が対象です。スタイルプランEは環境配慮型の電気料金プランで、CO2排出量を実質ゼロとした「スタイルプランE-ZERO」と、エネファームでつくられた電気を供給する「スタイルプランE-SHARE」があります。
前者は関電の料金プラン(従量電灯A)よりも割高で、月391kWhの使用量では年間4524円高くなります(その分、究極の環境配慮型プランといえる) E-SHAREは同条件で関電より年間1170円安くなるので環境配慮と料金を両立したプランといえます。
電気料金プランについては以下の記事でも詳しく解説しています。
大阪ガスの太陽光余剰電力買取サービスのメリット・デメリット
他社サービスと比較したメリット・デメリットを紹介します。
環境配慮型プランをお得に使える
「スタイルプランE」のような環境配慮型のプランは関西エリアにはあまり多くはないので、こうしたプランを選びたい人にはおすすめです。
「スタイルプランE-ZERO」の電気料金は関電よりも割高ではありますが、CO2排出量実質ゼロとなり環境負荷の低減に貢献します。