北海道ガスの太陽光発電余剰電力買取サービスを解説
石狩に火力発電所を建設するなど、電力事業に力を入れる北海道ガスが卒FITの太陽光発電から生まれる余剰電力の買取サービスを開始します。北電など他社のサービスと比較しながら、メリット・デメリットを詳しく解説します。
北海道ガスの太陽光発電余剰電力買取サービスの詳細
サービス内容を詳しく解説します。
買取価格の一覧
離島などを除く北海道エリアの太陽光発電設備を買取対象としています。
エリア | 買取価格 |
---|---|
北海道電力エリア | 11.0円/kWh |
北ガスのガスや電気を契約していない世帯の余剰電力についても、11円で買い取るとしています。これは北海道電力の買取価格「8円」と比べても大幅に高いのはもちろん、他の新規参入業者の中でも最高値水準と言える価格です(2019年7月現在)
また、ガスで電気と温水を作る「コレモ」という設備を設置している場合は、13.24円での買取となります。
北海道ガスのメリット・デメリット
他社サービスと比較したメリット・デメリットを紹介します。
売電・買電トータルで見るとどうか
余剰電力の売電と、電気の購入をトータルで見るとどうか。北電や他社とモデルケースをもとに比較します。
ケース | 電気代削減 | 買取金額上積み | 合計(北電比) |
---|---|---|---|
売電・購入ともに北電 | 0円 | 0円 | 0円 |
売電・購入ともに北ガス 非セット契約 |
-4095円 | +10500円 | 14595円トク |
年間売電量を3500kWh、電気の使用量を40A・月391kWhとした場合の年間試算です。
北電に売電・買電した場合とくらべて、北ガスの方が年間14595円ほどお得です。更に北ガスのガスと電気をセット契約にした場合、電気代が更に安くなりトータルで17543円差(給湯+暖房割)となります。
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今後の展開にも注目
北ガスでは卒FIT太陽光発電の買取に加え、HEMSを使った住宅全体のエネルギーコントロールサービスや、VPP(仮想発電所)、あるいは電力の個人間取引(P2P取引)といった新たなサービスの展開も検討しています。
こうしたサービスが太陽光発電と組み合わさることで、道内のエネルギー利用の効率化に貢献することを期待したいです。