ならコープの太陽光発電余剰電力買取のメリット・デメリット

ならコープの太陽光発電余剰電力買取を解説


 奈良県内の組合員を対象に「ならコープでんき」を提供している「ならコープ」が、卒FIT太陽光発電の余剰電力買取サービスを開始します。買取金額は関西エリアで最高値水準ですが、実は詳しく計算してみると「最もお得」とは言えない点もあります。詳しく解説します。


ならコープの太陽光発電余剰電力買取


ならコープの太陽光発電余剰電力買取の詳細


 サービス内容を詳しく解説します。




地域別 買取価格の一覧


 関西電力管内の、ならコープ組合員が利用できます。条件によって買取金額が異なります。


エリア 買取価格
ならコープ組合員 10円/kWh
ならコープでんき契約者 11円/kWh
ならコープ契約者かつ
再エネ協同基金参加者
12円/kWh

 ならコープの組合員であれば、ならコープでんきを契約していなくても売電できますが、売電価格が異なります。


 また、再エネ協同基金は地域での再エネや省エネルギーの普及を目的とした奈良県内の団体です。参加にあたっては個人会員で一口1000円の年会費が掛かります。年間の売電量が1000kWh以上あれば、年会費を払って参加した方が経済的にもお得ですね。


 なお、ならコープでんきとセット契約にすると買取金額が上乗せされますが、トータルで見ると必ずしも最良の選択肢とは言えません。記事後半でモデルケースをもとに解説します。


売電・買電まとめるのは実は損


 売電価格が高くなるので、一見すると余剰電力の売電と電気の購入を両方とも「ならコープ」にまとめるとお得に見えますが、実はそうしない方が遥かにお得です。モデルケースをもとに試算します。


ケース 電気代削減 買取金額上積み 合計(関電比)
売電・購入ともに関電 0円 0円 0円
売電・購入ともにならコープ -2279円 +10500円 12779円トク
売電をならコープ
購入をピタでん
-16107円 +7000円 23107円トク
売電をENEOS
購入をピタでん
-16107円 +7000円 23107円トク

 年間売電量を3500kWh、電気の使用量を月391kWhとした場合の年間試算です。


 ならコープは売電価格が高い一方、電気料金があまり安くないため、トータルで見ると売電のみ利用して電気は他の安い新電力会社と契約した方が圧倒的にお得です。


 また、ならコープは独自に再エネの発電所などの開発に取り組んでおり、その点は評価できますが、ならコープでんきの電源構成を見ると「FIT電気」の比率が大きいです。この点を鑑みると、ならコープの電気を使っても環境配慮とは言えません。この問題については「グリーンではなくグレー。FIT電気が抱える問題点」をご覧ください。




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