サーラeエナジー「シェア電」のメリット・デメリット

サーラeエナジー「シェア電」を解説


 中部ガスグループの新電力会社であるサーラeエナジーが卒FIT向けの太陽光発電余剰電力の買取サービス「シェア電」を始めます。契約するにはいくつか注意点というか厄介なポイントがあるので、その辺りも含め詳しく解説します。


サーラeエナジー「シェア電」



サーラeエナジー「シェア電」の詳細


 サービス内容を詳しく解説します。




地域別 買取価格の一覧


 地域によって買取価格が異なります。


エリア 買取価格
買取のみ 8円/kWh相当
電気・ガスとセット契約 10円/kWh相当

 いずれも現金での買取ではなく、サーラの独自ポイントである「サーラクラブポイント」でポイントバックされます。1ポイント1円相当として、8円もしくは10円相当での「買取」です。貯まったポイントは百貨店などで使える「三菱UFJニコスギフトカード」に交換できます。


 セット契約で買取価格が10円となりますが、電気だけでなくガスも含めてセット契約が必要となるので注意が必要です。全国の新規参入業者の中でも厳しい要件です。


 買取価格は中部電力と比較すると高いものの、中部エリアの新規参入業者の中では平均クラスといったところです。


ポイントバックには注意点も


 買取金額相当のポイントがもらえるというのは先に説明したとおりですが、その他にも注意点があります。


 ポイントはサーラが運営しているクレジットカードである「サーラカード」のポイントが使われます。したがって、ポイントバックを受けるにはサーラカードが必要となります(公式サイトにも申込み条件として明記)


 サーラカードの一般カードは年会費「永年無料」ではありますが、太陽光発電の買取のために新たにクレジットカードを作るのは面倒だと感じます。このような条件を設けているのは新規参入の買取業者の中でも稀です。




サーラeエナジー「シェア電」のメリット・デメリット


 他社サービスと比較したメリット・デメリットを紹介します。


売電・買電トータルで見るとどうか


 余剰電力の売電と、電気の購入をトータルで計算するとどうか。モデルケースをもとに試算します。


ケース 電気代削減 買取金額上積み 合計(中電比)
売電・購入ともに中電 0円 0円 0円
売電・購入ともにサーラ
電気・ガスとセット契約
-5045円 +10500円 15545円トク
売電をENEOS
購入をピタでん
-9714円 +10500円 20214円トク

 年間売電量を3500kWh、電気の使用量を40A・月391kWhとした場合の年間試算です。


 中電に売電した場合と比べると、サーラの方が年間1.5円お得という結果になりました。更に売電・買電それぞれ最高値・最安値水準の会社と契約した方がお得ですが、既に電気・ガスをサーラと契約していて、かつサーラカードを所有している人には無難な選択肢だと思います。


契約条件が厳しい


 これまで説明してきたように、クレジットカードである「サーラカード」を持っていないと利用できない点や、あるいは買取金額のアップが電気とのセット契約ではなく電気・ガスとのセット契約である点をふまえると、全国の新規参入業者の中でも契約条件が厳しいと言わざるを得ません。


 新電力会社側が卒FITを迎える顧客を見つけるのが難しく、各社とも色々と条件を緩和しながら顧客獲得に奔走しているので、こうした厳しい条件でどれだけ成功するのか、今後も注目して見ていきたいです。




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