東京ガスの太陽光電力買取のメリット・デメリット

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東京ガスの太陽光電力買取を解説


 電力事業に力を入れ、250万件に電気を供給している東京ガスが卒FITの太陽光発電の余剰電力を買い取るサービスに参入しました。買取プランは二種類あります。東京電力など他社のサービスと比較しながら、メリット・デメリットを解説します。


東京ガスの博物館「がすてなーに」

東京ガスの博物館「がすてなーに」


東京ガスの太陽光電力買取の詳細


 サービス内容を詳しく解説します。


地域別 買取価格の一覧


エリア 買取価格
東京電力エリア
買取のみ
Amazonギフト券
9.7円/kWh
東京電力エリア
買取のみ
現金払い
9.5円/kWh
東京電力エリア
電気とセット契約
10.5円/kWh

 東京ガスの電気とセット契約にすると、買取金額が1円高くなります。セット契約の場合は東京電力管内ではトップクラスの金額です。例えば年間売電量が3500kWhの場合、買取のみの場合は東電と比較して3500円、セット契約の場合は7000円お得です(売電収入のみ計算)


 また、現金(半年ごとの銀行振込)ではなくAmazonギフト券で売電収入が支払われるプランは9.7円と高めの売電価格に設定されています。売電だけで契約可能です。


 東京電力以外のエリアについても、公式サイト上では参入を「未定」としており、検討中のようです。


電気料金もお得


 東京ガスは電気料金(購入する方)もお得です。例えば40Aで月391kWh使用する場合、東電の従量電灯Bプランと比較して年間11213円安くなります。東電管内の新電力会社としてはトップクラスの低料金です。詳しくは以下の記事で解説します。


 なお、東京ガスでは現在のところオール電化用の料金プランを用意していません。オール電化住宅の場合、東京ガスの電気は大幅に割高になる場合が多いので注意してください。


東京ガスの太陽光電力買取のメリット・デメリット


 他社サービスと比較したメリット・デメリットを紹介します。


新サービスにも期待


 東京ガスが卒FIT太陽光の買取に参入するとの発表とあわせて、将来的にVPP(仮想発電所)の構築や、個人間での電力取引サービス(P2P取引)のサービスの提供を検討していると公表しました。


 2019年6月にVPPシステムを開発しているネクストエナジー・アンド・リソース社と資本提携しており、そうした動きの一貫として計画しているものと思われます。


 ちなみに、VPPとは太陽光などの発電設備や蓄電池、電気自動車のバッテリーなどを「発電所」のように見立てて、それらを電力の需給にあわせて遠隔操作するシステムです。例えば電気が不足しそうな時に蓄電池などから「放電」させるような指示を飛ばします。


 電力供給の安定化や、電気料金の引き下げや再エネの有効活用に貢献すると期待され、世界各地で実証実験が行われています。




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