いくら安くなるの?
新電力に乗り換えると、電気料金はいくら安くなるのでしょうか?
地域や、電気の使用量・使用状況によっても変動しますが、
概ね5〜15%程度の値下げが期待できます。
具体的な節約額は?
では、具体的にいくら節約できるのでしょうか。金額の目安は以下の通りです。
今回は世帯人数ごとの標準的な使用量(総務省統計などから)で、関西電力から新電力に乗り換えた場合をシュミレーションしてみました。
世帯人数 | 現在の 年間電気代 |
年間削減額 | 乗り換え先 |
1人世帯 | 45108円 | -2297円 | ENEOSでんき |
2人世帯 | 101748円 | -9875円 | あしたでんき |
3人世帯 | 116556円 | -13332円 | あしたでんき |
4人世帯 | 132396円 | -17031円 | あしたでんき |
傾向として使用量が多い世帯ほどお得額・お得率が大きくなります。
地域や電気の使用状況(特に使用量)によってお得になる額が変わるので、まずはシュミレーションをしてみてください。
逆に高くなるケースもある
乗り換えで逆に値上がりするケースもあるので注意が必要です。特に値上がりの可能性が高いのは「一人暮らし世帯」と「オール電化住宅」です。以下の記事に詳細をまとめたので、こちらもあわせてご覧ください。
また、各社「乗り換えで○○円お得!」などと宣伝していますが、その宣伝通りになるご家庭は少ないです。平均よりも大量の電気を使う家庭でシミュレーションした結果を宣伝している会社が多いので、標準的な使用量のご家庭ではそうならないことがほとんどです。
詳細記事
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電力会社の乗り換えで電気料金が高くなる?!乗り換えることで、値上がりする2つの「条件」を説明してます |
新電力が安いカラクリは?
電力会社を新電力に乗り換えるだけで、電気料金が安くなります。ですが、新電力に乗り換えても停電が増えたりすることはありませんから、今までと全く変わりなく電気を使うことができます。では、どんなカラクリがあるのでしょうか?
新電力の電気料金が安い理由はこうです。
「総括原価方式」ではない
今までの電力会社は、かかった費用を積み重ねて電気料金を決める「総括原価方式」という方法を取っていました。
かかったコストはそのまま消費者に負担させることが出来ますし、地域独占で守られているおかげで、電気料金が高くなっても客を他社に奪われることはありませんでした。よって、高コスト体質が染み付いていたと指摘されています。
電力会社と言うと社員の給料が高いイメージがありますが、厚生労働省の統計によると業種別で最も平均年収が高いのが電力会社を含む「電気・ガス・熱供給・水道業」です。人件費一つとっても、今までの電力会社は高コスト体質でした。
新電力は違います。品質が全て同じなら、勝負出来るのは価格くらいです。0.01円でも電気料金を安くするために、血の滲むような努力をしてコスト低減に努めているのです。
3段階制料金プラン
日本の電気料金プランは、使う量に応じて単価が上がっていく「3段階制」を採用していました。たくさん使えばお得になっていきそうですが、実はその逆でたくさん使うと割高になるように設定されています(オイルショックがきっかけ)
新電力各社はここに注目しています。
これまで割高だった、3段階制の一番上の料金単価を大きく引き下げることで、使用量の多い家庭の電気料金がこれまでよりお得になるようなプラン設定をしています。元々の料金単価がかなり高く設定されていたので、値下げをするのは難しい話ではありません。
自由化前の電力各社は、3段階制料金の3段階目で利益の大部分を確保していたと言われています。逆に、1段階目は割安であるため利益はほぼ出ません(もしくは赤字) その証拠に、新電力各社も1段階目の料金の値下げにはなかなか踏み込めていません。
新電力を知るための記事
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