乗り換えで高くなるケースも
電力自由化、と言われると「電気料金が安くなるんだ!」と思う人が多いでしょう。でも、いくつかの条件下では、電力会社を変更すると逆に電気料金が今までより高くなってしまう可能性があります。
消費電力が少ない世帯
特に一人暮らし世帯が該当する可能性が高いですが、電気を使う量が少ない家庭では、乗り換えで料金が上がってしまうケースがあります。
これまでの料金体系では、消費電力が少ない家庭への電力供給は赤字だと言われています。東電や関電といった地域の電力会社は、こうした「儲からないお客さん」にも、使いやすい値段で電気を供給する「責任」を背負うのと引き換えに、電力事業の地域独占を許されてきました(その分、使用量が多い世帯から利益の大半を得ていた)
では、どれくらいの金額・消費電力を目安にすればよいのでしょうか。
ズバリ、「30A未満の契約」「月々平均4000円未満」の2点を判断材料にしてください。このどちらかに当てはまる場合は、特に注意が必要です。
しかし、一人暮らしの人でも安くなる電力会社もあるので、諦めずに乗り換えを一度検討してみてください。一人暮らしだとHTBエナジーが多くの地域で最安です。
詳細記事
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一人暮らしの人におすすめの新電力一人暮らしでもお得になる電力会社もあります |
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地域別おすすめ新電力 料金プラン比較地域ごとに各新電力の料金プランを一挙に比較できます |
オール電化プランを契約している家庭
オール電化の家庭が利用している料金プランは、通常のプランよりも5〜10%程度安く設定されています。例えば東京電力の「電化上手」というプランの場合、深夜帯(23〜翌朝7時)の電気料金が通常より4割以上安くなっている上に、使用量に応じた分(基本料を除いた部分)が5%オフになるという破格の内容になっています(旧プラン)
オール電化は夜にお湯を作り貯めておくシステムです。夜も電気をたくさん作り続ける原発とセットで推進されていた経緯があります。原発を持っていて、なおかつ既に再稼働が実現した九電、四電などは魅力的なオール電化プランを出しています。
電力会社 | 料金目安(月間) |
東京電力 (電化上手) |
15421円 |
ENEOSでんき (2年契約) |
20452円 |
東京ガス | 20676円 |
かつてのオール電化プランとの比較はこちらです。使用量と料金はこちらで紹介されている実例を引用させていただきました(月間平均790kWhで計算)
比較対象の新電力は、新電力の中でも割引率が高くてお得な会社を選びましたが、それでも東電のオール電化プランの方がお得、という結果になっています。当面は現在のプランを引き続き利用出来るので、しばらくはそのまま様子を見てください。今後、夜間割引プランやオール電化プランが新電力からも出てくると思うので、その時に改めて検討してください。
詳細記事
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オール電化の家庭におすすめの新電力オール電化家庭がお得になる電力会社を紹介します |
新電力を知るための記事
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