停電した時の対処方法と、問い合わせ先の一覧
災害などにより停電した場合は、どこに問い合わせるのが適切なのか、ケースごとに「取るべき対応」とあわせて詳しく解説します。
目次
問い合わせ先はケースによって異なる
「停電」と言っても、原因は様々です。そのため、状況によって問い合わせ先も異なります。
付近一帯が停電している場合
周囲の家や、自宅前の道路の街灯や信号なども停電している場合です。このケースでは災害や事故により、送電線に問題が起きていることが予想されます。
こうした場合は、送電網を管理している地域の送配電会社(東京電力パワーグリッド、関西電力送配電など)に問い合わせるのが正解です。
新電力(東京電力や関西電力ではない、新規参入の電力会社)と契約している場合であっても、自宅まで電気を届ける送電網は大手電力会社(送配電会社)のものを使っています。新電力では全く対処が出来ないので、送配電会社に問い合わせましょう。問い合わせ先は記事後半に一覧で掲載しています。
実際、関西電力が「関電に問い合わせてOK」と言っています。
自宅だけが停電している場合
周囲の家や街灯は問題無いのに、自宅だけが停電している場合は、自宅の電気設備に問題が起きている場合があります。まずはブレーカーが落ちていないか確認しましょう。
この場合は、送配電会社の管轄外となる可能性があります。まずは送配電会社の停電情報(記事後半)で地域が停電していないか確認した上で、自分で電気工事屋さんを手配するか、契約している電力会社(送配電ではなく電力小売会社)に助けを求めてください。
一部の新電力では、無料で作業員を派遣して応急対応をする「駆けつけサービス」を提供している場合もあります。サービス内容を確認してください。
停電情報・問い合わせの一覧
各社の停電情報
お住まいの地域が停電地域かどうか確認できます。
北海道電力 | 公式サイト | |
---|---|---|
東北電力 | 公式サイト | |
東京電力 | 公式サイト | |
中部電力 | 公式サイト | |
北陸電力 | 公式サイト | |
関西電力 | 公式サイト | |
中国電力 | 公式サイト | |
四国電力 | 公式サイト | |
九州電力 | 公式サイト | |
沖縄電力 | 公式サイト |
大規模な災害時には情報の更新が追いつかない場合もあります。
Twitter(X)アカウントを開設している電力会社では、Twitter(X)を通じて情報提供する場合もあります。大規模災害時には公式サイトがアクセス不能になることもあるので、その場合はTwitterを参考にしてください。Twitterを利用していない方でも閲覧できます。
大規模な災害発生時は、停電情報のページにアクセスが殺到し表示出来なくなることがあります。災害発生地域以外にお住まいの方は、電力会社のサイトにはアクセスせず、ニュース記事などから停電情報を得るようにご配慮をお願いします。災害発生地域でお困りの方のために、ご協力をお願いします。
各社の問い合わせ先
停電が発生した時の問い合わせ先を紹介します。
新電力(東京電力や関西電力ではない新規参入の電力会社:ENEOSでんき、auでんき等)の契約者についても、各地域の送配電会社が問い合わせ先となります。
電話番号 | |
---|---|
北海道電力 | 各地の支店など チャット |
東北電力 | 0120-175-366 022-266-6810(IP電話等) チャット |
東京電力 | 0120-995-007 03-6375-9803(IP電話等) チャット |
中部電力 | 0120-985-232 チャット |
北陸電力 | 0120-837-119 チャット |
関西電力 | 0800-777-3081 050-3085-3081(IP電話等) チャット |
中国電力 | 各地の営業所 チャット |
四国電力 | 各地の営業所 |
九州電力 | 各地の営業所 チャット |
沖縄電力 | 各地の支店など チャット |
電気が使えず不便しているかと思いますが、復旧作業に時間が掛かる場合もあります。また、既に停電地域として電力会社側が把握している場合は、連絡をしても意味が無い場合も多いです。
停電の規模が大きい場合や、小規模でも休日・夜間の停電では電話が繋がりづらい状況になりやすいです。携帯電話の電池を温存するためにも、無理に電話し続ける必要はありません。繋がっても「今、復旧してます」と言われてすぐ切られることもあります(私の実体験:某電力の営業所)
ただし、電線が切れるなどして危険が生じている場合や、時間が経っても電力会社が停電を把握していないと見られる場合はぜひ連絡してください(停電情報を要確認)
新電力と契約していても大手電力の送配電が対応する理由
新電力と契約している人は東電や関電にお金を払ってないのに、どうして復旧対応をしてもらえるの? と思う人もいるでしょう。
新電力に切り替えた後は当然、その切り替えた先の新電力に「電気料金」を支払うわけです。ですが、支払った電気料金の内、9円/kWh程度は送電網の利用料金として、新電力から送電網を管理する「大手電力会社(の送配電部門)」に渡ります。
例えば月に300Kwhの使用量だと、「2700円程度」は送配電会社に渡っています。この2700円は、電気を安定して自宅に届けてもらうために払う対価です。停電した時に復旧工事などの対応をしてもらえるのは、このお金(託送料金といいます)のおかげです。
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