AIでんきの口コミ・評判

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AIでんきの概要


運営会社 パワー・オプティマイザー 電力調達 不明
供給エリア 北海道、北陸、沖縄
離島を除く全国
契約条件 特に無し

AIでんきの特徴


 「AIでんき」は秋田市に本社を置くパワー・オプティマイザー社が提供しています。同社はネット広告の代理店として知られるオプティマイザー社の関連企業です。ネット広告の他にも、新電力の設立支援パッケージや需給管理システムの販売を行っている企業グループです。


 「基本料金0円」で、類似するLooopでんきや楽天でんきよりも更に安い料金単価となっていますが、使い方によってはそれらよりも割高になる場合や、市場環境によっては料金が高くなるリスクがある特殊な料金体系をとっています。電力自由化の専門家として多数のメディア取材を受けてきた私が、注意点も交えながら詳しく解説します。


料金プランとサービスの解説


他社との「料金比較」は成立しない


 AIでんきは2021年8月より、「燃料費調整」の計算方法を変更しており、これにより大手電力や他の新電力との料金比較が成立しなくなりました。


 料金メニュー上の料金単価で大手電力の標準メニューと料金を比較すると、以下のようになります。


シュミレーション条件
お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
東北電力エリア +7.6%
+3778円
-0.4%
-384円
-4.6%
-5882円
-7.7%
-11487円
東京電力エリア +4.4%
+2272円
-3.4%
-3899円
-7.2%
-9534円
-10.0%
-15323円
中部電力エリア +2.1%
+1123円
-2.1%
-2384円
-5.3%
-6946円
-7.8%
-11587円
関西電力エリア +5.4%
+2423円
-4.4%
-4446円
-6.2%
-7233円
-7.7%
-10214円
中国電力エリア +6.1%
+2846円
-4.8%
-5146円
-6.5%
-7875円
-7.8%
-10795円
四国電力エリア +3.8%
+1797円
-5.6%
-5970円
-7.5%
-9169円
-9.0%
-12591円
九州電力エリア +3.1%
+1425円
-3.3%
-3353円
-7.1%
-8341円
-9.9%
-13429円

 契約容量が大きいか、使用量が多い場合に割安となる料金体系ですが、他社とは異なる燃料費調整を含めて計算すると、様相が変わってきます。2021年8月度分の燃料費調整単価を見てみましょう。


東京電力EPと
他の多くの新電力
AIでんき
-3.11円/kWh -1.34円/kWh

 AIでんきの方が1.77円/kWh高いです。月348kWhで計算した場合、燃料費調整の部分で月615円、年間で7391円、AIでんきが高くなり、料金メニュー上の単価で年間3899円安くなる(30A契約/月348kWh)はずが、燃料費調整を含めた試算ではAIでんきは東電より年間3000円以上「割高」となります。今回の料金体系変更により、一定数のユーザーが大手電力標準メニューよりも料金が割高となっている恐れがあります。


 大手電力や他の多くの新電力会社では、政府の「貿易統計」をもとに計算された同じ燃料費調整単価を採用しており、この部分で価格差は無く、また値動きも同じです。


 ですがAIでんきのように独自の燃料費調整を採用している場合、燃料費調整が異なる値動きをするため「価格差」の事前予想が困難です。当サイトではこれまでAIでんきの料金プランを電気料金比較シミュレーションに掲載していましたが、以上の事情を考慮して2021年7月をもって削除しました。


解約時の違約金は?


 契約上は1年契約ですが、途中で解約しても違約金は発生しません。私もわずか2ヶ月で解約しましたが、違約金などは取られていません。


支払い方法は?


 クレジットカード(VISA・Master、JCB、AMEXなど)での支払いとなります。
 なお、法人名義の場合は口座振替も可能です。


 どうしても口座振替がいいという方には、AIでんきと同じく基本料金0円+一律料金単価の親指でんきをおすすめします。口座振替での支払いが可能です。解約違約金等も無く、また直近の燃料費調整単価の推移ではAIでんきよりも電気代が安くなるでしょう。


AIでんきの評価


「最低料金」にデメリットも


 電気を全く使わなかった場合(ブレーカーを落としっぱなしにした時とか)や、使用量が少なかった場合に適用される「最低料金」というものがあります。


 AIでんきでは、最低料金が1契約につき1360.8円(関西、中国、四国エリア)もしくは「契約電流10Aにつき226.8円」(それ以外の地域)請求されます。例えば関東で50A契約なら、1134円掛かります。


 日常的に人が生活している住宅では最低料金を気にする必要は全くありませんが、例えば別荘空き家などでブレーカーを落としっぱなしにする場合は、AIでんきが割高になる場合もあります。
 Looopでんきは最低料金が0円なので、このような使い方をするならLooopでんきがおすすめです。


環境面・エコ


 電源構成や電源の調達方法は公表していません。


 環境省が発表したCO2排出係数を見ると、AIでんき運営元であるパワー・オプティマイザー社の値は1kWhあたり539g(2019年度実績)と、新電力としては平均的な値となっています。環境負荷は特に大きいわけでも小さいわけでもありません。


「見える化」には非対応


 自宅の電気使用量をグラフやデータとして確認できる「見える化」機能は、多くの新電力会社がウェブのマイページを通じて無料で提供しています。


 AIでんきについては、見える化サービスの提供を行っていません。マイページは請求額の確認や契約内容の確認など、最小限の機能のみです。私はこれまでに10社以上の新電力を利用していますが、「見える化」を提供していないのはAIでんきのみでした。


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