あくび電気の口コミ・評判

あくび電気の概要


運営会社 あくびコミュニケーションズ 電力調達 不明
供給エリア 沖縄、離島除く全国 契約条件 地域・プランによっては
30A以上

あくび電気の特徴


・手数料に要注意
・解約時の違約金発生条件も厳しい
・料金削減メリットに乏しい
・2019年4月に消費者庁から業務停止命令を受けた


 「AKUBIでんき」はインターネット回線などを提供する「あくびコミュニケーションズ」の新電力サービスです。あくびグループはフィットネスジムや介護事業も展開しています。


 電話による勧誘や、訪問販売による勧誘を活発に行っているようですが、そうした営業活動への批判の声も少なくありません。2017年には光回線の勧誘に対し、総務省から行政指導が行われています。また、2019年4月にはAKUBIでんきのサービスに対して消費者庁から半年間の業務停止命令を受けました。詳細は記事の後半で解説します。


 そんな「あくび電気」のサービス内容について、見落としがちな重大なデメリットも含めて詳しく解説します。




料金プランとサービスの解説


乗り換えでいくらお得になる?


 乗り換えで、電気料金がどれくらい安くなるのでしょうか。
 世帯人数別に、平均的な電気使用量のご家庭をシミュレーションしてみました。


シュミレーション条件
お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
北海道電力エリア
従量電灯B プランA
20A契約不可 +1.4%
+1877円
+0.7%
+1016円
+0.1%
+94円
東北電力エリア
従量電灯B プランA
20A契約不可 +2.8%
+2996円
+1.8%
+2253円
+1.0%
+1458円
東京電力エリア
従量電灯B プランA
20A契約不可 +2.1%
+2376円
+1.2%
+1602円
+0.5%
+774円
中部電力エリア
従量電灯B プランA
20A契約不可 +2.2%
+2434円
+1.3%
+1711円
+0.6%
+938円
北陸電力エリア
従量電灯B プランA
20A契約不可 +2.8%
+2578円
+1.8%
+1984円
+1.1%
+1349円
関西電力エリア
従量電灯A プランA
+7.3%
+3240円
+2.4%
+2411円
+1.4%
+1668円
+0.7%
+873円
中国電力エリア
従量電灯A プランA
+7.1%
+3240円
+2.3%
+2405円
+1.4%
+1657円
+0.6%
+856円
四国電力エリア
従量電灯A プランA
+6.9%
+3240円
+2.3%
+2376円
+1.3%
+1602円
+0.6%
+774円
九州電力エリア
従量電灯B プランA
20A契約不可 +2.7%
+2712円
+1.8%
+2077円
+1.0%
+1398円

 上で紹介した「プランA」の場合、平均的な使用量の世帯では料金削減メリットは一切ありません。


 なお、もうひとつ「プランB」というプランがありますが、こちらも平均的な使用量では大手電力会社と比較して「2%前後」(関東:3人世帯で年間2617円安い)の削減に留まります。契約事務手数料を考慮すると、節約効果を得るには平均的に1年以上の期間が必要となるでしょう。
 プランBは料金シミュレーションに掲載しているので、試算はこちらをご確認ください。


 電気代とは別に月250円+税の「Web明細使用料」なる手数料が発生します。重要事項説明書に小さく書かれているので、見落としやすいです。契約者全員負担する手数料とのことです(メール問い合わせ済み)
 試算には含めて計算しています。


 電気代が最大5%安くなると勧誘しているようですが、一般家庭で5%安くなることはありえないので注意してください。


あくび電気公式サイトのグラフ

公式サイトより(2019年4月6日閲覧)

 公式サイトには3人家族で「月450円安くなる」というグラフが掲載されていますが、試算の前提となる使用量が600kWhと異常に大きいので現実的ではありません。政府統計(「家計調査」)から推定できる3人世帯の平均使用量は391kWhです。また、契約者全員負担する必要があるWeb明細使用料が加算されていない点も「どうなの」と思います。


セット割引は?


 光回線などを提供している会社ですが、それらのサービスとのセット割引きは用意されていません。


解約時の違約金は?


 2年契約で、更新月以外の解約で6千円の違約金が発生します。


 解約月は契約から24ヶ月目で、その時に解約しなければ自動で契約が更新され、再び解約月まで待たなければ違約金が発生します。全国の新電力の中でもワーストクラスの不親切な発生条件です。


支払い方法は?


 カード払いに加え、口座振替に対応しています。


あくび電気の評価


契約時に手数料が掛かる


 AKUBIでんきを契約する際に、事務手数料として3千円、契約手数料として800円(いずれも税別)の手数料が発生します。合計3800円です。


 こうした契約手数料が発生する新電力はとても珍しいですし、契約事務手数料を取っている新電力の中でもあくび電気の手数料の額は「高額」と言える水準です。


毎月掛かるWeb明細使用料に注意


 「Web明細使用料」なる手数料が、電気代とは別に毎月250円+税発生します。


 公式サイトの料金プランの掲載画面では一切触れられていませんが、PDFで掲載されている重要事項説明書に小さく記載されていました。あくび電気に直接問い合わせたところ、契約者全員が必ず負担する必要があるとのことなので、目立つところに記載すべきだと思います。


環境面・エコ


 電源構成や電源の調達方法は公表していません。また、供給を開始して日が浅いためCO2排出係数も公表されていません。


怪しいサイトに注意


 あくび電気の情報だけをまとめたサイトが複数存在しています。私が見つけただけでも4つありました。いずれのサイトも明らかに事実と異なる「試算結果」をアピールしているので注意してください。


 また、この4つのサイトは全くデザインが異なりますが、以下の2点から同一人物が運営していることが疑われます。



怪しいサイトのソースコード

怪しいサイトのソースコード

 いずれのサイトも広告が一切貼られておらず、あくび電気の情報を中心に発信している点も共通しています。なぜこのようなサイトがあるのか、とても不思議です。


消費者庁から業務停止命令


 2019年4月にAKUBIでんきに対し、消費者庁から業務停止命令と役員3人に対し業務禁止命令が下りました。


 消費者庁の資料によれば、あくび電気は電力会社(資料には無いが九州電力や北陸電力等の大手電力会社)の契約者に対し、自社が大手電力会社であると誤認させるような勧誘を行っていました。


北陸電力の注意喚起

北陸電力も注意喚起をしていた 2019年4月19日公表

 また、「毎月の電気代が5%安くなる」という勧誘をしていましたが、この記事の中盤でも紹介しているとおりAKUBIでんきの料金は大手電力会社の料金と変わらないか、割高になる場合もある点も問題視されました。いずれも特定商取引法違反となります。




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