ANAでんきの口コミ・評判

ANAでんきの概要


運営会社 ANA X 電力調達 KDDIや
大手電力各社
供給エリア 沖縄・離島除く全国 契約条件

ANAでんきの特徴


 ANA(全日本空輸)がKDDIと提携して、2021年7月からスタートしたのが「ANAでんき」です。実際に各家庭に電力を供給するのは、ANAではなくKDDI(東北、北陸、四国、九州)と、それ以外の地域では各地域の大手電力各社です。


 ANAでんきは「一人暮らし」では他社と比較してもかなり安いと言える料金設定です。反面、2人以上の世帯では新電力の料金プランとしてはかなり見劣りします。メリット・デメリットを詳しく解説します。


ANA機




料金プランとサービスの解説


乗り換えでいくらお得になる?


 乗り換えで、電気料金がどれくらい安くなるのか。
 世帯人数別に、平均的な電気使用量で大手電力会社の標準的なプランである「従量電灯」と比較します。


シュミレーション条件
お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
北海道電力エリア
マイル会員向け
-3.9%
-2400円
-1.8%
-2400円
-1.6%
-2400円
-1.4%
-2400円
東北電力エリア
マイル会員向け
-4.8%
-2400円
-2.2%
-2400円
-1.9%
-2400円
-1.6%
-2400円
東京電力エリア
マイル会員向け
-4.7%
-2400円
-2.1%
-2400円
-1.8%
-2400円
-1.6%
-2400円
中部電力エリア
マイル会員向け
-4.6%
-2400円
-2.1%
-2400円
-1.8%
-2400円
-1.6%
-2400円
北陸電力エリア
マイル会員向け
-5.4%
-2400円
-2.5%
-2400円
-2.2%
-2400円
-1.9%
-2400円
関西電力エリア
マイル会員向け
-5.3%
-2400円
-2.4%
-2400円
-2.1%
-2400円
-1.8%
-2400円
中国電力エリア
マイル会員向け
-5.1%
-2400円
-2.3%
-2400円
-2.0%
-2400円
-1.7%
-2400円
四国電力エリア
マイル会員向け
-5.0%
-2400円
-2.2%
-2400円
-2.0%
-2400円
-1.7%
-2400円
九州電力エリア
マイル会員向け
-5.2%
-2400円
-2.4%
-2400円
-2.0%
-2400円
-1.8%
-2400円

 電気料金自体は各地域の大手電力の標準メニューと同額、毎月200マイル(ANAマイレージクラブ会員)が還元され、その分「安くなる」料金設定です。使用量に関係なく年間2400円安くなると言えます。当サイトの試算には月200マイル(1マイル=1円相当)として含めて計算しています。


 なお、この料金プランには燃料費調整の上限が設定されていません。上記の料金シミュレーションでは燃料費調整の上限を考慮していないため、燃料価格の推移によっては試算値よりも高くなる場合や、燃料費調整に上限を設けている大手電力の従量電灯よりも高くなる場合があります。他の料金比較サイトを利用する場合も注意してください。料金一括シミュレーションでは最新月の燃料費調整単価をもとに試算できます(市場連動型の調整単価は一部未反映)


 2023年1月分の燃料費調整額を含めて試算すると、基本的に全国すべてのエリアで大手電力従量電灯より割高です。


セット割引は?


セット割対象サービス 割引額
ANAマイレージクラブ会員 月200マイル
ANAカード会員 月300マイル

 ANAマイレージクラブ会員は月200マイル、ANAカード会員は月300マイルが還元されます。


ANAでんきの評価


 


2022年12月現在、割高


関西電力の燃料費調整単価


 記事前半でも紹介したように、ANAでんきの燃料費調整額には上限が無いため、他の上限が無い料金プランと同じように大手電力従量電灯よりも割高になっています。使用量や地域によっても異なりますが、2023年1月の燃料費調整単価では1ヶ月で2000円前後割高になります。


 2023年春に一部地域では大手電力が従量電灯の値上げを予定しており、その後はどうなるか不透明ですが少なくとも2023年春までは契約すべきではないと結論づけることができます。


環境面・エコ


 東北・北陸・四国・九州エリアではKDDIが電力を供給します。環境省が公表したCO2排出係数のデータによると、KDDIのCO2排出量は1kWhあたり560g(2021年1月公表の2019年度実績)と、新電力としては排出量がやや多いと言える成績でした。年々少しずつ改善していますが、過去のデータを見ても排出量が多いと言える傾向があります。


 上記4エリア以外では、各地域の大手電力(関西電力など)が電力を供給します。


料金高騰リスクがある料金体系に(23年6月〜)


 2023年6月分から、一部地域で電源調達等調整額を導入し料金高騰リスクがある市場連動型プラン(一定程度、電力取引価格に連動する)に移行します。注意点は以下の記事で詳しく解説しています(auでんき向けですが同じ仕様です)




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