auでんきの電気料金プランやセット割を詳しく解説

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auでんきの概要


運営会社 KDDI系
auエネルギー&ライフ
電力調達 KDDI系もしくは
各地域の大手電力
供給エリア 離島除く全国 契約条件 特に無し


特徴


・通信回線の契約が無くても契約可能
・電気使用量をスマホアプリから確認できる機能も充実


auショップ


 「鬼ちゃん」のCMでおなじみ、KDDIグループの新電力です。サービス提供は子会社のauエネルギー&ライフが行っています。主にauの携帯電話・スマホや、auひかりの契約者に向けたサービスを展開しています。


 通信会社が電気を売ると言われると意外な感じがしますが、KDDIグループは2014年に電力子会社を設立し、大型マンションなどに電気を供給してきました。稼ぎ頭である携帯電話事業が頭打ちの中、契約者に様々なサービスを提供する「auライフデザイン」という戦略の一環として、電力事業に力を入れています。


 auでんきは大手電力会社や他の新電力と比較してどのようなメリット・デメリットがあるのか、詳しく解説します。


auでんき公式サイト

料金プランとサービスの解説


乗り換えでいくらお得になるの?


 乗り換えで、電気料金がどれくらい安くなるのか。世帯人数別の平均的な電気使用量で大手電力会社の標準的なプランである「従量電灯」と比較します。


シュミレーション条件
お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
北海道電力エリア
(D)プラン
-376円 -1566円 -1810円 -2067円
東北電力エリア
(D)プラン
-355円 -1397円 -1622円 -1860円
東京電力エリア
(D)プラン
-309円 -1302円 -1510円 -1731円
中部電力エリア
(D)プラン
-304円 -1243円 -1436円 -1640円
北陸電力エリア
(D)プラン
-339円 -1329円 -1527円 -1737円
関西電力エリア
(D)プラン
調整中 調整中 調整中 調整中
中国電力エリア
(D)プラン
-353円 -1402円 -1592円 -1796円
四国電力エリア
(D)プラン
-311円 -1306円 -1488円 -1682円
九州電力エリア
(D)プラン
調整中 調整中 調整中 調整中
沖縄電力エリア
(D)プラン
-362円 -1505円 -1705円 -1918円

 北海道・東北・東京電力・北陸・中国・四国・沖縄電力のエリアでは、大手電力の標準メニューと電気料金本体はほぼ同額(同等の料金体系に設定)で、ポイント還元(燃料費・電源調達等調整額、再エネ賦課金、消費税相当額などを除く)分安くなります。


 関西・九州電力管内では、大手電力従量電灯プランと比べて割高になっています。電気料金本体部分は大手電力従量電灯とほぼ同額なのですが、燃料費調整に上限が無く、燃料費高騰により上限が無いauでんきの電気代が高くなっています。ご注意ください。現状、この2地域では契約を推奨できる状況にありません。


 最新月の燃料費調整額を含めた料金は当サイトの電気料金一括シミュレーションで確認できます。


auでんき公式サイト

auでんきセット割


 上でも説明したとおり、毎月の料金(燃料費・電源調達等調整額、再エネ賦課金、消費税相当額などを除く)に応じてPontaポイントが還元されます。
 ポイントバックの還元率は以下の通りです。


電気料金 付与率
8千円未満 0.5%
8千円以上 1%

 平均的な電気使用量だと、一人暮らし世帯では8000円を下回る月が多いはずです。2人〜3人世帯では、あまり使わない月は0.5%、夏冬でエアコンをよく使う時期は1%になるでしょう。4人以上の世帯では、年間を通じて1%が適用される月が多くなると思います。


 なお、ポイント還元は税抜きの電気料金に対して、また燃料費調整や再エネ賦課金は含まない部分に対して付与されます。当サイトの試算では仕様上、燃料費調整を含めた部分にポイント還元を付与しているため、若干の誤差が生じています(再エネ賦課金は含んでいない)


auでんき公式サイト

ガスとのセット割も


 auでんきと都市ガスのセット割引プランを一部地域で提供しています(東京ガス、大阪ガス、東邦ガス、大津市ガスのエリア)  詳しくは以下の記事で。


解約時の違約金は?


 解約違約金は発生しません


 2020年以前は、契約から1年以内に解約すると2200円の違約金が発生していましたが、削除されました。現在は公式サイト上にも、「auでんきを解約しても違約金はかかりません」との案内が記載されています。


auでんき公式サイト

auでんきの評価


 auでんきのメリット・デメリットを紹介します。


関西・九州では割高 おすすめできない


 燃料価格の変動を電気料金に転嫁する燃料費調整という料金項目があります。これまでauでんきは大手電力の従量電灯プランと同様に燃料費調整に「上限」を設けていましたが、2022年11月分から上限を撤廃しました。


 2024年現在、燃料価格の異常な高騰が続いており、上記2エリアでは燃料費調整の上限に達しています。上限が無くなることでauでんきの電気代が一気に高騰しています。


燃料費調整の上限ありと無し


 関西・九州以外のエリアでは、大手電力が値上げを行ったことでこの燃料費調整の上限の有無が2023年6月以降は問題にならなくなりました。ですがこの2エリアに関しては引き続き、燃料費調整が上限を突破した状態が続くため、auでんきが大手電力従量電灯よりも割高な状況が続きます。


auでんき公式サイト

環境・エコは?


内訳 構成比
その他 62%
LNG火力 17%
石炭火力 11%
FIT電気 5%
再エネ 2%
水力 2%

 auエネルギー&ライフの2022年度の電源構成は上記の通りです。電源構成を一切公表しない新電力も多い中、詳細に開示している点は評価に値します。


 環境省が公表したCO2排出係数のデータによると、auエネルギー&ライフのCO2排出量は1kWhあたり560g(2019年度実績)と、新電力としては排出量が「やや多い」と言える値でした。年々少しずつ良くなっているものの、環境負荷はやや大きいと評価します。


 なお、一部エリア・一部プランでは各地域の大手電力会社が電気を供給しており、上記の数字とは異なる場合があります(北海道電力・東京電力・中部電力・北陸電力・関西電力・中国電力エリアは地域の電力会社が小売電気事業者となります。その他の電力エリアはauエネルギー&ライフが小売電気事業者となります)


「おトク」が分かりやすい


 何度も説明してきたように、auでんきの電気料金は大手電力会社と一緒。そして値引き分はPontaポイントで付与されます。


 こうした仕組みは、他の一般的な新電力(電気料金が安い)と比べると、ポイントが積み上がるという形で「おトク」が見えるので、節約を実感しやすいというメリットがあります。


 また、毎月還元されるPontaポイントを自分のヘソクリにしてもバレにくいかもしれませんね。


auでんき公式サイト



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