auでんきのオール電化プランのメリット・デメリット
一部地域でオール電化プランの提供を開始したauでんき。そのメリット・デメリットを解説します。
目次
auでんきの料金プランの解説
オール電化住宅で安い電力会社の一覧東電エリアでのみオール電化プランの提供を開始
オール電化は東電エリアのみ対応
2016年のサービス開始以来、オール電化に対応してこなかったauでんきですが2022年から「東京電力管内」限定でオール電化プランの提供を開始しました。
他の地域では引き続きオール電化プランには対応していないので注意してください。東電管内以外にお住まいの方は以下の記事で詳しく解説しているので後半まで読み飛ばしてください。
東電のオール電化プラン「スマートライフ」と比較して最大1%安
東電のオール電化プランである「スマートライフ」とauでんきのオール電化プランは基本料金・電力量料金がほぼ同額に設定されています。電気料金自体はほぼ同額（わずかにauが安い）です。
一方、毎月の電気料金（燃料費・電源調達等調整額、再エネ賦課金、消費税相当額などを除く）に応じてPontaポイントが付与される特典があります。付与率は以下のとおり。
| 条件 | 付与率 |
|---|---|
| auの対象回線契約者 | 1% |
| それ以外など | 0.5% |
auのスマホ、povo、auひかり、UQ mobileなどの対象回線を契約しており、かつ諸々の条件（回線と電気で契約者の住所が同じ等々）を満たすと還元率が1%に、満たさない場合は0.5%になります。
電気料金は東電とほぼ同じなので、このポイント還元の1% or 0.5%分、東電より安くなる料金体系とイメージしてください。ポイント還元は再エネ賦課金や消費税分を含まないので、毎月支払う電気料金の0.3〜0.7%くらいのイメージです。
関東エリアではauでんきのオール電化プランよりもCDエナジーのオール電化プラン「スマートでんき」の方が若干安いので、こちらがおすすめです（auは税抜きの電気料金に最大1%還元、CDエナジーは税込みの電気料金100円に1ポイント付与） 解約違約金や初期費用などもありません。CDエナジーは中部電力と大阪ガスの子会社です。
東電エリア以外にお住まいの方へ
オール電化プランが提供されていない東電エリア以外にお住まいの方が、auでんきの通常の料金プランに乗り換えた場合どうなるのか。実際の数字をもとに解説します。
大手電力より大幅に割高になる
東京電力エナジーパートナーのオール電化プランである「スマートライフ」をベースに試算します(10kVA契約 昼300kWh/深夜180kWh使用)
| 社名・プラン名 | 月額料金 |
|---|---|
| 関西電力 はぴeタイムR |
11489円 |
| auでんき | 13512円 |
関西電力のオール電化プランである「はぴeタイムR」と比較して、auでんきの方が月1663円も高い結果となりました。年間では約2万円も割高となる計算です。
なぜ大幅に割高となるのか
auでんきは、大手電力会社の一般的なプランである「従量電灯」と比較して、1〜4.6%程度割安になる料金体系です。従量電灯からの乗り換えでは割高になることが無い料金プランです。
にもかかわらず大手電力会社のオール電化プラン用プランから切り替えると「割高」になってしまうのは、深夜割引が無いというのが大きいです。
例えば東電のオール電化プランは昼間が1kWhあたり25.80円という料金単価ですが、深夜は17.78円と大幅に割安です。オール電化住宅はこの安い深夜電力を使ってエコキュートや電気温水器で大量のお湯を沸かすため、深夜の料金単価が割安でないと電気代が高くなってしまいます。
他社のオール電化プランを検討しましょう
auでんきにはオール電化プランがありませんが、他の新電力が一部、オール電化プランを提供しています。中には大手電力会社よりも割高になる料金プランもあるため注意が必要ですが、ちゃんと安くなるオール電化プランも登場しています。
auでんきに切り替えて電気代が高くなった時に確認すべきポイント
電気料金プランの比較表
