びわ湖ブルーエナジーの概要
運営会社 | びわ湖ブルーエナジー 大ガス系 |
電力調達 | 大阪ガス |
---|---|---|---|
供給エリア | 関西電力管内 | 契約条件 | 特に無し |
目次
びわ湖ブルーエナジーの特徴
- 大津市企業局からガス小売事業を引き継いだ
- 大阪ガスなどが出資
- 電気料金は関西の新電力としては「高い」
びわ湖ブルーエナジーは2019年4月から大津市企業局がこれまで手掛けていた都市ガスの販売を引き継いだ会社です。25%を大津市が、残りの75%を大阪ガスを始めとする民間企業が出資しており、「ガス民営化」の先行事例として注目を集めている取り組みです。
そんな「びわ湖ブルーエナジー」の電気・ガスについて、関西電力など他社と比較しながらメリットとデメリット両面を解説します。
料金プランとサービスの解説
電気料金のシミュレーション
まずは電気料金についてシミュレーションを行います。関西電力からの乗り換えで、電気料金がどれくらい安くなるのか世帯人数別に、平均的な電気使用量のご家庭をシミュレーションしました。
お得率と年間節約額 | 月170kWh |
月348kWh |
月391kWh |
月437kWh |
関西電力エリア ベースプランA-G ガスとセット契約 |
-2.6% -1158円 |
-4.5% -4610円 |
-4.4% -5122円 |
-4.2% -5602円 |
関西電力エリア ベースプランA 電気のみの契約 |
-2.0% -918円 |
-3.5% -3516円 |
-3.3% -3883円 |
-3.2% -4203円 |
関西電力エリア スタイルプランP |
+6.2% +2782円 |
-0.8% -840円 |
-1.2% -1399円 |
-1.1% -1399円 |
びわ湖ブルーエナジーは親会社である大阪ガスの電気を販売しています。料金体系などは同じです。
料金水準は関西電力エリアの新電力としては「割高」と言えるものです。例えば3人世帯であれば、同条件で関電よりも年間15000円安くなる新電力もあるため、びわこブルーエナジーの電気料金プランは大きく見劣りします。
「スタイルプランP」は、Amazonプライムの年会費(3900円)が無料になる特典が付くプランです。特典の分がほぼそのまま電気料金に上乗せされて高くなっています(試算には特典分を含めていない)
セット割引は?
電気・ガスをびわ湖ブルーエナジーにまとめた場合、「ベースプランA-G」という割引プランを利用することが出来ます。
ただし、電気・ガスのセット契約で見た場合、びわ湖ブルーエナジーよりも関西電力のセット契約の方が「安い」と言えます。詳しくは以下の記事を参照してください。
解約時の違約金は?
一般的なプランでは解約時の違約金はありませんが、Amazonプライム会員特典が付くプランなどでは解約時に違約金が発生するので注意してください。
支払い方法は?
セット契約とする場合は、ガス料金と一緒に支払います。
電気のみの契約では口座振替とクレジットカードから選べます。
びわ湖ブルーエナジーの評価
関電のセット契約の方が安い
びわ湖ブルーエナジーのエリアでは、新規参入のガス会社として関西電力のガスを契約することが可能です。電気・ガスのセット契約で見た場合、びわ湖ブルーエナジーよりも関西電力の方が多くのケースで「割安」です。
詳しくは以下の記事を参照してください。世帯人数別の平均使用量で電気代・ガス代をシミュレーションしています。
環境面・エコ
供給元である大阪ガスのデータに基づいて評価します。 電源構成はLNG火力発電が82%、FIT電気(再エネ)が13%と公表しています。
環境省が公表したCO2排出係数のデータによると、CO2排出量は1kWhあたり403g(2018年度実績)と、新電力会社としてはCO2排出量が非常に少ないです。1kWhあたり418gを排出する関電と比較しても、3.6%少ない排出量です。